近藤史恵氏です。
タルト・タタンの夢/ロニョン・ド・ヴォーの決意/ガレット・デ・ロワの秘密/オッソ・イラティをめぐる不和/理不尽な酔っ払い/ぬけがらのカスレ/割り切れないチョコレート
ビストロ「パ・マル」は小さなフレンチレストラン。
風変わりなシェフ三舟が、客たちが持ち込む日常の謎を解き明かす。
フレンチにはあまり馴染みはないのですが、「パ・マル」は気取った敷居の高そうなレストランとは違い、
暖かみのあるお店のようです。
三舟は寡黙なタイプで常連さんとおしゃべりに興じたりすることはありません。
でも結果的に謎を解くのは三舟です。
それは料理人ならではの視点ゆえ。
料理人が謎を解くスタイルといえば真っ先に「香菜里屋シリーズ」(北森鴻)を思い浮かべます。
お腹がすいているときに読んではいけない本、No.1でもありますが、
このタルト・タタン~も負けてはいませんね。
あまり良く知らない料理なのに、やっぱり美味しそう。
わたしの食い地がはっているからということを差し引いても、
フランス料理のこってりしつこいくどいイメージは飛んで消えて、
素材の良さを最大限にいかした優しい味に仕上がっているのが伝わってくるのです。
普段は多くを語らないシェフだけど、本当は優しい人なのです。
でもそれを面と向かって言うと、何故だか怒り出しそうだけど(笑)
最後の「割り切れないチョコレート」は一番好きだなぁ。
胸の奥がじんと痺れるような、哀しさと優しさとが入り交じった複雑な気持ちになります。
あぁ、わたしは家族ものには弱いのですよ。
タルト・タタンの夢/ロニョン・ド・ヴォーの決意/ガレット・デ・ロワの秘密/オッソ・イラティをめぐる不和/理不尽な酔っ払い/ぬけがらのカスレ/割り切れないチョコレート
ビストロ「パ・マル」は小さなフレンチレストラン。
風変わりなシェフ三舟が、客たちが持ち込む日常の謎を解き明かす。
フレンチにはあまり馴染みはないのですが、「パ・マル」は気取った敷居の高そうなレストランとは違い、
暖かみのあるお店のようです。
三舟は寡黙なタイプで常連さんとおしゃべりに興じたりすることはありません。
でも結果的に謎を解くのは三舟です。
それは料理人ならではの視点ゆえ。
料理人が謎を解くスタイルといえば真っ先に「香菜里屋シリーズ」(北森鴻)を思い浮かべます。
お腹がすいているときに読んではいけない本、No.1でもありますが、
このタルト・タタン~も負けてはいませんね。
あまり良く知らない料理なのに、やっぱり美味しそう。
わたしの食い地がはっているからということを差し引いても、
フランス料理のこってりしつこいくどいイメージは飛んで消えて、
素材の良さを最大限にいかした優しい味に仕上がっているのが伝わってくるのです。
普段は多くを語らないシェフだけど、本当は優しい人なのです。
でもそれを面と向かって言うと、何故だか怒り出しそうだけど(笑)
最後の「割り切れないチョコレート」は一番好きだなぁ。
胸の奥がじんと痺れるような、哀しさと優しさとが入り交じった複雑な気持ちになります。
あぁ、わたしは家族ものには弱いのですよ。