石持浅海氏です
印鑑を貰いにいった拓真が目にしたのは、「事故報告書」を提示されて顔色を変える総務部長の姿だった。
そして時を同じくしてプレゼンの資料の中に紛れ込んでいたのは、あってはならない「事故報告書」だった。
オペレーター役で会議室にいる恋人からの「SOS」の電話に、拓真は彼女を救おうとする。
会社が舞台なもので、しかもほぼ会議室と総務部だけで話が進んでいきますので、
前作のような国が絡んでの大きなテーマとはまるで違います。
が、この狭い世界ならではで展開される論理が見ものなんです。
問題の会議室には会社の経営陣が勢揃い。
お偉方が一同に会する席に平社員が乗り込んでいけるわけもなく、必然的に会議室の扉は閉ざされたまま。
総務部で立ちはだかるのは、かつて切れ者と噂されていた定年間際の係長。
それにしても割と普通のどこにでもいそうなサラリーマンの拓真が、こんなに頭が回るとは。
そんなに出来杉くんだとは思いませんでしたが(笑)
1つの仮説を立て、矛盾点が見つかれば下げて、また新たな仮説を立てる。
そこに「会社の倫理」を絡めて解決の路へ辿り着く。
この過程はなかなかの読み応えがありました。
印鑑を貰いにいった拓真が目にしたのは、「事故報告書」を提示されて顔色を変える総務部長の姿だった。
そして時を同じくしてプレゼンの資料の中に紛れ込んでいたのは、あってはならない「事故報告書」だった。
オペレーター役で会議室にいる恋人からの「SOS」の電話に、拓真は彼女を救おうとする。
会社が舞台なもので、しかもほぼ会議室と総務部だけで話が進んでいきますので、
前作のような国が絡んでの大きなテーマとはまるで違います。
が、この狭い世界ならではで展開される論理が見ものなんです。
問題の会議室には会社の経営陣が勢揃い。
お偉方が一同に会する席に平社員が乗り込んでいけるわけもなく、必然的に会議室の扉は閉ざされたまま。
総務部で立ちはだかるのは、かつて切れ者と噂されていた定年間際の係長。
それにしても割と普通のどこにでもいそうなサラリーマンの拓真が、こんなに頭が回るとは。
そんなに出来杉くんだとは思いませんでしたが(笑)
1つの仮説を立て、矛盾点が見つかれば下げて、また新たな仮説を立てる。
そこに「会社の倫理」を絡めて解決の路へ辿り着く。
この過程はなかなかの読み応えがありました。