ぴーちくぱーちく

活字ジャンキーぴーの365日読書デイズ。

ROMMY  越境者の夢

2006-07-30 23:34:07 | 
歌野晶午氏です。

天才シンガーROMMYがレコーディングスタジオの仮眠室で殺されていた。
犯人はスタッフの中にいるのか?

前回読んだ「葉桜の季節に君を想うということ」もそうでしたが、
最後で「あっ!!」と驚く仕掛けをもってくる構成となっています。

確かに、その結末は想像できませんでした。
けれどもちょっとそれは強引な展開では?という箇所があり、
犯人の行動を裏付ける理由がまだ弱いような気がして、
とても素晴らしい手品をみせてもらったけれど、
心には残らなかった…そんな感じです。

ネタバレにならない程度に申しますと、
遺体はなぜか切断されておりました。
犯人が切断しようと思い至った理由はわかりますが、
その所要時間の短さには、甚だ疑問です。
元々切断しようと思っていたのなら、
話は別ですが。

余談ですが、わたしの読書時間は仕事の休憩時間です。
お行儀はよろしくありませんが、食べながら読みます。
ですからこの作品を選んだことを、非常に後悔しました。
「OUT」(桐野夏生)ほど生々しくはないですけど、
少なくとも口の中に何かある時は、不快ですね。

クレオパトラの夢

2006-07-29 22:20:07 | 
恩田陸氏です。

神原恵弥は双子の妹を実家へ連れ戻す為に北の地にやって来たが、
妹の不倫相手は不慮の事故の為、この世を去っていた。
謎の言葉「クレオパトラ」とは何を示しているのか。

「MAZE」に続く第二弾。
ですが、続編があるとは知らずに借りてました(苦笑)
あの話の続きというよりも、
「MAZE」の主要な登場人物である恵弥をより掘り下げた形になっています。
わたしはSF的な前作よりも、
謎と謎が結びついて一つの形をなす今回の方が好きです。

謎に対する答えは幾つか提示されます。
どれもありえる話で、どれを信じるかは読者の自由です。
最後に恵弥が唱えた説が本当だとするなら、
わたしはいつかこの話が「理瀬」の話に繋がっていくような気がするのですが、
どうでしょう?

恒例の?

2006-07-27 23:18:51 | ぴーの日常
夫とその友人とわたしの3人で、またまたカラオケに行って参りました。
今回もお弁当持参です。
遊びとなると、休みの日の早起きが全然苦になりません(笑)

野菜の値段が高騰している(らしい)今、
あちこちから野菜を頂いて、嬉しい悲鳴をあげてます。
ちゃんとお料理しないと、使い切る前に腐らせてしまいそうですからねぇ。
じゃがいもや玉葱みたいに日持ちするものではなく、
トマト(しかも完熟)やきゅうり、そしてサニーレタス…などなど。

そんな訳でお弁当のおかずは野菜がメイン。
出かける時間までには余裕で冷ますこともできて、
準備万端でお店へ行ってみたら、夏休み期間中の所謂「特別料金」になってて、
いつもよりお値段は高め。
でも充分元は取ってます。間違いなく。

いつもだったらフリードリンク料金だけでいいのですが、
料理も一品つけないといけないことになってました。
でないとフリータイムは適応されないのです。
仕方ないからわたしはデザートを付けました。

お弁当も食べてデザートも食べて、あとは歌って消化するのみ!!
やっぱりアジカンやバンプの曲がメインです。
あ、関ジャニとかも歌いました(笑)
ジャニ系も欠かせないんですよ、わたしの場合。
歌いやすいっていうのが一番の理由ですけど、盛り上がりますんで。

男性vo.ばっかりだとその反動で、めちゃ高音の裏声で歌いたくなる衝動にかられ、
ジ○リメドレーなんかも歌ってみました。
もの○け姫の主題歌あたりは、頭の天辺から声を出す感じです(笑)

午後1時スタートして終了は午後8時。
今回もよく歌ったな…

さて、次回はいつかな~~♪

旅行の計画はないけれど

2006-07-25 23:40:53 | ぴーの日常
学校を卒業してもう随分たつのに、
未だに試験の問題がわからなくて冷や汗をかいた。
とか、提出しないといけないレポートがまだ出来ない。
そんな類いの夢を見る方は多いかと思います。

わたしの場合は、
海外旅行の為空港まで行ってから、パスポートがないことに気づき、
しかもパスポートの期限が切れている。
という夢の方が多いです。
何故か旅行先に着いてから忘れものを取りに帰って、
さぁ行こうという時に、パスポートの期限切れに気づくこともありました。
(行きはどうやってクリアーしたのでしょうね)

実際わたしが持っているパスポートは期限切れです。
新婚旅行の時は「旧姓」のままでした。
単に更新するのが面倒だったのと、
海外はそんなしょっちゅう行くことはないだろうと見越してのこと。
ましてこの仕事ではまとまった休みも取れないだろうし。

そんなことを思っていたら、
職場のスタッフの一人が今度ハワイに行くそうです。
某激安旅行社の限定企画で、さんきゅっぱでしたか。
とにかく破格のプライス。
なので電話をかけるにあたっての意気込みは凄かった(笑)
友達と役割分担して、
それぞれ別の営業所に電話攻撃をかけた成果だそうです。
でも全然繋がらなかったり、繋がっても売り切れだったりで、
まさにプラチナチケット並み。

わたしにもそんなバイタリティがあったらなぁと
ふと思う今日この頃であります。
夏バテしてる場合じゃないな。

3+3+4の結果

2006-07-24 23:37:14 | ぴーの日常
仕事をしていると、外国の方と接することも多いのですが、
生憎とこちら、日本語しか操れません。(それもアヤシイけど)
英語は哀しいかな、片言の単語しか出てきません。

そんな時一番困るのは、互いに「片言の英語のみ」という場合。
これで成立するのでしょうか。
答えは案外YESだったりします。
「1サイズ?」(サイズはこれしかないの?)
「イェス、オンリー1サイズ」(はい、このサイズだけです)とかね。

まぁ勿論、それで通じるからといってそれでオッケーかと言えば…
そうじゃないですよね。
やっぱり英会話は出来た方がいいにきまってます。
細かいことを伝えようとして伝えられなくて、
歯がゆい思いをしたことだって何度もあります。
大学入って、しかも英文科に入ってもこのザマです。

ちなみに第二外国語選択はドイツ語でしたが、惨敗でした。
フランス語にしてもドイツ語にしても、どうして男性名詞や女性名詞、
挙句の果てに中性名詞なんてものがあるのでしょう。
中性って何さ、中性って。男か女かどっちかはっきりしてくれぃ。
今更いちゃもんつけても始まりませんがね…

今の所わたしの英会話は、ボディーランゲージと「勢い」です(泣)

ねじの回転 FEBRUARY MOMENT

2006-07-23 22:06:05 | 
恩田陸氏です。

「2.26事件」までの四日間を忠実に「再生」せよ。
それが近未来の国連本部から歪んだ未来を修正する為に
言い渡された使命だった。
銃殺刑で無念の死を遂げたはずの安藤大尉らは、
蘇った後再び「昭和維新」をさせようとする。

恩田作品において時間遡行モノといえば「ライオンハート」ですが、
それとはまた違ったSFでした。

歴史の授業でも近現代はあまりじっくりと取り上げられるなく、
むしろ流してしまう辺り。
昭和の初期の時代にクーデターがあった、ぐらいの認識です。
ですので安藤大尉は実在の人物らしいのですが、
恥ずかしながら初めて知りました。
ちょっとした歴史のお勉強にもなりますね(笑)

途中、何度も本編とは無関係のような挿話があるのですが、
これが最後で見事に繋がってきます。
幾つも枝分かれしたドミノが終盤でまた一つに戻っていくようです。
散りばめられた伏線が繋がった瞬間、
憑き物が落ちましたね。スッキリです。

大きく広げた風呂敷はちゃんと閉じられつつ、
また新たな広がりを感じさせるラスト。やっぱりこの方ってスゴイ。
ただ同じ「2.26事件モノ(モノ?)」ならわたしは
ミヤベさんの「蒲生邸事件」が好きなのです。
同じく時間遡行だし。
どちらも未読の方は是非読み比べを。おススメですよ。

夏の憂鬱

2006-07-22 09:32:26 | ぴーの日常
降り続いた雨がようやくあがり、今朝は蝉の鳴き声で目が覚めました。
少しでも太陽の光を感じようものなら、洗濯しなくては!!
部屋干しでも大丈夫な洗剤を使ったとしても、
何だか気持ちがスッキリしないというか。

ギラギラと焼け付くような日の光はなくとも、汗はかきます。
むしろ雨の時のじっとりした汗は、不快感たっぷりですね。
それでいて電車の中は、クールビズはいずこへ?というぐらいの冷房の効かせかたで…
そりゃ体温調節が狂いますって。

職場ではそろそろ次の制服をどうするかという話がチラホラ出てます。
今から夏本番!という季節ですが、職業柄、8月は「秋物」立ち上がりゆえに、
秋物を着て売り場に立たないといけません。
…考えただけでゲンナリです。
一応冷房は入ってますが、今はノースリーブでも平気なぐらい(むしろまだ汗はかく)なのです。
それでジャケットとか(素材はもちろんウール♪)着ちゃうわけですよ。

そして…今年の流行ってね、パンツのラインが軒並み細いんですよ~~~(号泣)
デニムならスキニーと呼ばれるスリムです。
あの、足のラインが丸わかりのスリムです。
誰しもがケ○ト・モスじゃないっての!!
誰がこんな流行考えたのよ~~と恨めし気な「秋」が目前です。

自分を見つめてみる

2006-07-20 18:22:22 | Weblog
先日お会いしたさやさんおススメの占いほへと数秘占術

わたしもやってみました。
結果は以下の通り

今年の誕生日はまだですね、あと156日 前回の誕生日から209日目です。
生まれてこのかた12262日目です
今日は 良い事がありますように。

年齢33歳は 今までの苦労や不幸を改革できる時期です。趣味や楽しみを通じて生きているという事を感じてみて下さい。
・基本性格
こだわる性格を持ち、物事は狭く深くである。
頑固な職人気質であり、妥協や安易な考えは嫌う。
ものの価値観を決めつけずに柔軟に対応すること。


・人間関係
真面目でやさしい。
人見知りしますが馴れればグループで必要な人。
自信家で頑固、間違っていると思っても他人の話に耳を傾けて下さい。
異文化の人とコミュニケーションをとって煮詰まった考えを捨てて下さい。

・生活
肩こりや自律神経失調症に注意
身体を動かして、頭と身体のバランスを

・金運
妥協無し完全主義の性格はそれなりの支出が必要です。
しかも他人から理解されない所にコストをかけます。
職人気質の仕事が吉。


うぉぉ…当たってるぜぃ。大抵どの占いでも「頑固」って出るんだよね~~
でも職人気質の仕事って何?
大工さんとか?(←ムリ)
辛口なんですけど、結構ズバッと言い当てられてしまうかと思います。

さやさんどうもでした~~♪

ステイ・ゴールド

2006-07-17 23:34:30 | 
野沢尚氏です。

永遠の友情をもたらすという伝説の雫を探すため、
三人の少女は自殺した友の想い出を胸に旅に出た。

「野沢版スタンド・バイ・ミー」と呼ばれるこの作品。
本家のキングのは少年でしたが、野沢版は少女に置き換えられています。
修学旅行の初日に奈美の自殺を知ってしまった彼女らは、
山の中を彷徨いながらもひたむきに「伝説の雫」を探し求め、
その短い旅の中、友の死という現実と向き合います。

そして「脱走」した彼女らを追いかける教師が二人。
大学の先輩後輩でもある彼らもまた、
旅の中で曖昧にしてきた二人の関係を見つめ直すのです。

愛情や友情という言葉は活字にしちゃうと、
とんでもなくこそばゆいのですが…
でもたまにはこういう「こそばゆい」話を読みたくなるのです。

この作品は20年前に発表されました。
奈美が何故自殺をしたのかと、主人公が考える場面があります。
「奈美に恐怖はなかったのか、後悔はなかったのか、…(中略)わたしたちの顔を思い浮かべなかったのだろうか」
その言葉を野沢氏は思い返すことはなかったのでしょうか。

Q&A

2006-07-16 11:43:28 | 
恩田陸氏です。

都内郊外の大型商業施設において多数の死傷者を出した事故が発生。
しかし事故の原因は謎のまま…

文字通りQ(質問)とA(答え)の会話文だけで、物語は進みます。
事故の被害者、遺族、消防士、事故(事件?)の関係者に問いかける人物もまた様々。
昔のパニック映画は危険な場所からいかにして脱出するかがメインだったと思いますが、
この話は「その後」です。

事故だとすると原因は何か。
事件だとするなら犯人は誰か。

…恩田作品におけるその問いに対する明確な答えは、期待してはいけません(笑)
政府陰謀説やスピリチュアルな何か大きな力だとするとんでもない説も出ますが、
いずれにせよ「計り知れない何か」の力は感じます。
そして「計り知れない」分だけ不気味さは増します。
単なるパニック小説だと思って侮っておりました。
怖い…ホラー小説ではないのに、この小説は怖い。
当たり前の日常が一瞬で崩れ落ちるような、本当は脆い場所に立っていることを
嫌でも思い出させるのです。

現実にこういった事故が起きたとして。
原因はわからないという事実は残酷で、まさに不条理としか言いようがないのに、
それを一つの娯楽にまで変換しようとする者もいて、不快に思う自分がいる一方、
報道されたニュースの一つとして捉え、やがては「あの事故って今年だったっけ?」と
記憶の彼方へ押しやってしまう自分もいる。
事実は、残酷。