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papalion - 航海日誌

東京で活動するライブバンド papalion(パパライオン)のブログです。

何だ?あの長い土壁!

2007年11月04日 | キャンプでライブツアー'07・後

9月16日午前、志波城跡。

青森からの帰り道、盛岡市街地を抜けることを避けて、郊外の県道を走っていると、突然長い土壁と大きな門が見えた。「何だあれ?!」「なんとか城跡って書いてあった!」「Uターン!」

志波城は平安時代、延暦22年(803年)に征夷大将軍坂上田村麻呂が蝦夷の長であった阿弖流為(アテルイ)と母禮(モレ)を破り造った城柵。
それにしても殺風景な造りだなー。歴史感を出すため、わざと木肌を見せた、地味な感じにしてあるのかと思ったら。当時も何の塗装もされていなかったそうだ。でもこういう場所は雰囲気があって大好きだ。一気にタイムスリップ。「この城の城主に会いたい!案内せい!」なんてー。でも残念ながら城壁と一部しかまだ再現されていない。

駐車場脇の展示室でいろいろ話を伺う。志波城の外郭は、840m四方の築地塀で囲われていたというからかなり広い。一区画再現するだけでもかなり費用が必要なんだとか。なんとかあまりお金をかけずに再現できないもんだろうか。
ひとしきり見学して、「飲み物売ってないの?」「喉が渇いた!」って何ともわがままっぷり発揮な僕らに、お茶で良ければと冷たい麦茶を出してくれた。早く完成すると良いね!

今回のツアーでほんと日本各地いろいろな場所に行ったなー。地形や気候はその土地土地で違っていたし、匂いっていうか空気感も違いがあっておもしろかった。でも少しでも都市部に入れば駅前や国道脇の風景は均一化されどこも同じような建物が並び、いったい自分がどこにいるのか分からなくなるってのも事実だった。
昔ここには日本列島北部の自然に根ざし形成されていた文化があった。それは蝦夷(えみし)により守られていた文化であって、大和朝廷の文化、つまり和なものではない。
昨年11月末に行った沖縄、気温25度、半袖半ズボンの人が歩く町並みで見た、全国チェーンのファーストフード店の真っ白な雪が降り積もるクリスマスのディスプレイに感じた違和感をなんとなく思い出した。

>>「パパライオン 日本ツアー 2007」スケジュール