オーストラリアでは人間の身近なところで野性の動物や鳥をたくさん見ることが出来る。オーストラリアはまた車社会である。ということで道路脇にころがっている動物の死体を見る機会も多くなる。ちょっと住宅街を散歩していれば車に轢かれてぺちゃんこになった馴染みの鳥であるブラックバードやマイナに出くわす。車で郊外にいけばぼろ雑巾のようなポッサムの死体やオウムのカラフルな羽が散乱しているのをあちこちでみる。メルボルンとシドニーを結ぶハイウェイの間にはSulfer crested cuckatooという大きな白いオウムのむれがいっせいに飛び立ち車に激突するのでいつもたくさんのオウムの死体が散乱しいてる地点があるそうだ。
そしてどうもこちらの人はこれらの死体にあまり気をとめていないのではないかと感じざるを得ない。例えば日本の住宅街でハトやスズメの死体が2週間も放置されているということはめったにないようにおもう。
あるとき私は住宅街の1件の家のまえでブラックバードの死体を発見した。次の日もまだあったのでしばらくその道を通るのを避けていた。2週間ほど経ってうっかり忘れてその道を通ってしまったときもう原形をとどめていないブラックバードの黄色いくちばしが私の目に飛び込んできた。高速道路や砂漠でみかける死体の話ではない。ある家の前である。その家のひとは外に出る度にこの死体の脇を通ったはずであるのだが。
このように長期間放置されている死体がここそこにあるので散歩するときにはあの道はブラックバード、あの歩道にはマイナというように覚えていて避けるのも一苦労である。メルボルン郊外の私の家のまわりではだいたい30分ほどの散歩中に3、4件なんらかの死体にぶちあたる。春になるとメルボルンのシティのビル街でも巣から落ちたまだ羽のはえていないひなの死体や卵の殻などをみかける。
日本人は通り過ぎる人と目が合わないよう無意識に下向き加減に歩く傾向にあるので死体が気になってしょうがないがオーストラリアでは下を向いて歩かない人の方が多いので概して気にならない或いはまったく気がつかないということもあるだろう。正面から来る人と目が合うのを避けずにGood day Mate!と挨拶し、いつも前を向いて歩くのが一番賢い対処法なのかも知れない。
そしてどうもこちらの人はこれらの死体にあまり気をとめていないのではないかと感じざるを得ない。例えば日本の住宅街でハトやスズメの死体が2週間も放置されているということはめったにないようにおもう。
あるとき私は住宅街の1件の家のまえでブラックバードの死体を発見した。次の日もまだあったのでしばらくその道を通るのを避けていた。2週間ほど経ってうっかり忘れてその道を通ってしまったときもう原形をとどめていないブラックバードの黄色いくちばしが私の目に飛び込んできた。高速道路や砂漠でみかける死体の話ではない。ある家の前である。その家のひとは外に出る度にこの死体の脇を通ったはずであるのだが。
このように長期間放置されている死体がここそこにあるので散歩するときにはあの道はブラックバード、あの歩道にはマイナというように覚えていて避けるのも一苦労である。メルボルン郊外の私の家のまわりではだいたい30分ほどの散歩中に3、4件なんらかの死体にぶちあたる。春になるとメルボルンのシティのビル街でも巣から落ちたまだ羽のはえていないひなの死体や卵の殻などをみかける。
日本人は通り過ぎる人と目が合わないよう無意識に下向き加減に歩く傾向にあるので死体が気になってしょうがないがオーストラリアでは下を向いて歩かない人の方が多いので概して気にならない或いはまったく気がつかないということもあるだろう。正面から来る人と目が合うのを避けずにGood day Mate!と挨拶し、いつも前を向いて歩くのが一番賢い対処法なのかも知れない。