OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

夜行性動物と出会うナイトツアー

2002-01-30 | メルボルンのあれこれ
先週の土曜日(1月26日)にMoonlit Sanctuaryというナイトツアーに参加してきました。小人数向けのツアーは日没後の夜9時にスタート。希少なオーストラリアの夜行性動物を間近にみられる絶好のチャンスです。

イースタン・ベトン(Bettongsの和名は「フサオネズミカンガルー」)やレッドベリー・パデメロン(Pademelonの和名は「ヤブワラビー」)といった聞きなれぬ名前の動物たちに初めて出会いました。これらは猫サイズのワラビーといった感じの有袋性動物で細い二本足でぴょんぴょん跳ねながら私たちのまわりを跳ね回り,餌付けをさせてもらうこともできました。また、ケージごしに見ることができたイースタン・クオル(Quollの和名は「フクロネコ」)はきつね色や黒色の地に白い斑点が美しいミンクのような容姿でやはり有袋性動物です。

上述のいずれも野生のものはオーストラリア大陸本土(タスマニア等の島を除く)で絶滅してしまったそうです。ヨーロッパ人の入植とともにやってきたキツネに襲われたり環境の変化で繁殖地が分断されてしまったりしたためです。

お次にお目にかかったのは有袋ムササビ類。ハムスターくらいの大きさで20メートルも空を飛ぶというフェザー・グライダーやリスくらいの大きさのスクイロル・グライダー。特にケージの中でちょこまかと動きまわるフェザー・グライダーはとても可愛くてうちで飼いたいと思ってしまいました。

保護区を守るマイケル・ジョンソンさんは少年期にジェラルド・ダレルの本を読んで感動。少年期の夢を実現するため3年前に思いたって仕事を辞めてこの保護区設立に至ったそうです。ジェラルド・ダレルの動物園があるジャージー島までいって絶滅の危機に瀕する動物保護のトレーニングも受けてきたそう。

ナイトツアーは去年の5月に始まったばかり。コアラやカンガルーだけでは飽き足らない人にお勧めです。マイケルさんのひたむきな情熱から始まった動物保護活動が軌道に乗っていくことを願わずにはいられません。

ナイトツアーの詳細は Pearcedale Conservation Park(英語)まで。
http://www.pearcedale-conservation-park.com.au/default.htm

メルボルンとスタバの関係

2002-01-21 | メルボルンのあれこれ
メルボルンはカフェの街。戦後移民としてやってきたイタリア人たちがエスプレッソを携えてやってきて以来、おいしいカプチーノがブレンドコーヒーと同じ値段で200円以下で飲める街なのだ。

さて、世界の果てメルボルンにもやっとスターバックスが上陸することになった。しかも当初はマクドナルド開店さえも拒否したこだわりのイタリア人街カールトンに出店計画していたのだから議論をかもしだした。メディアも「コーヒー戦争」という特集記事で大きくとりあげ、受けて立つローカルカフェのこだわりオーナーにコーヒーのうんちくを語ってもらったりしてローカルカフェ支持の立場をとっているように見えた。勝算はいかに?

結局スタバはカールトン出店は断念したようで、シティの中に何店かがオープンした。オープンしてもう3ヶ月経つだろうか。興味半分でのぞいてみたスタバはけっこうひっそりしていた。さて、カウンターで値段を見てみるとなに~、ブレンドで2.9ドル? たっか~い。日本円換算では200円ちょっとだけど、メルボルンのコーヒーは2.2ドル~2.5ドル(150-180円)が相場ですぜ(ホテルを除く)。ちなみにおいしくないファーストフード店のコーヒーは1.8ドル(120円)。メルボルン市民にとってコーヒ-一杯2.5ドルは心理的バリアなのだ。注文せずに立ち去ってしまった私であった。

あれじゃあ、スタバは外国からの観光客しか行かないだろうと思う。私でさえ、コーヒーチェーンのハドソン・コーヒーのフレーバー・コーヒーを2.7ドルで飲むほうを選ぶ。スタバは偉大なるカフェの街メルボルンでの価格設定に完全に失敗したようだ。

パプア・ニューギニアの悲劇

2002-01-18 | 日々のつぶやき
今日、職場のトニーが母国のパプア・ニューギニアがらE-mailをもらって大ショックを受けていた。トニーはパプア・ニューギニアの高級官僚のぼんぼんなのだ。

パプア・ニューギニアとインドネシア(イリヤン・ジャヤ)との国境紛争で残虐な殺害事件が起きて多くの人が犠牲になったらしい。E-mailの添付写真は敵の首をはねて高々と掲げる者の姿やころがる死体など残虐事件を生々しくとらえた衝撃の画像だったらしい。(私は恐くて見に行けなかった。)

NYやイスラエルで起きたことはメディアに取り上げられても辺境の地でもっと多くの人が悲劇の死をとげていることはほとんど取り上げられずに闇に葬られる。こういう衝撃的な事件がいまだに世界のあちこちで頻繁に起きている事実に愕然としてしまう。この事件はいったいどれほど多くの人に知られるのだろうか。日本の共同や朝日のホームページにももちろん載っていなかった。

メルボルンには多くの民族が住んでいる。わたしの職場にしても実にさまざまな民族構成になっているので、同僚や友人を通して世界のニュースが突然身近に襲ってくることがある。フィジーのクーデターの時もフィジー出身の同僚と結び付けて考えざるを得なかった。そうやっていろんなバックグランドの友人が増えれば増えるほど世界中のニュースに敏感にならざるを得なくなってしまう。

トニーの母国が早く平和で落ち着くことを祈りたい。

エレベーターの恐怖

2002-01-17 | メルボルンのあれこれ
今日は皮膚科に行ってアレルギー検査のための血液検査をしてきた。腕からなかなか血がでてこなくてさんざん試した挙げ句にシリンダー3本分も血をぬかれた。臨床検査センターから戻るのにエレベーターを待っていたところなかなか来ない。別の場所に位置するエレベーターも反応なし。どうも故障中らしいということで、血を抜かれた矢先に9階から階段で降りるはめになった。

実は今朝もうちのビル(築10年くらいだから新しいほうなのだが)のエレベーターで災難話を聞いたばかり。エレベーターのひとつが途中で止まって中にいた出勤途中の同僚達が30分も閉じ込められてしまったのだ。(幸い私はまだ閉じ込められたことはないが。。)

メルボルンのビルではこの手の話はよく聞く。特に古いビルに行く時は要注意。2時間も閉じ込められたまま放っておかれたりしたものならしゃれにもならない。どうもオージーにとってメインテナンスとは何か問題が起きたときに対処するもので定期検査は無視されているような気がする。

電車に乗ってても突然電車が止まって車内の照明が消えて真っ暗になったり、時には真っ暗なまま走り続けたりすることがある。トラムにしても屋根と電線の接触部分から火花が散ってショートを起こし真っ暗になってしまうことはしょっちゅう。それでも一応走ってはいるが見ている方ははらはらする。

とりあえず、メルボルンのエレベーターには御用心。

全豪オープンは今年もテレビで

2002-01-16 | 日々のつぶやき
今週の月曜日からメルボルンで全豪オープンが始まった。この時期、接待などでテニス観戦に行く上司などが多いので職場はちょっと静かでひまになる。今年も、、、チケットのおこぼれがまわってくる見込みはまずない。。。

3年前に一度だけチャンスがあってセンターコートの男女シングルスの試合を見る機会に恵まれた。さすがに生で見るのは迫力が違う! かなっ? と期待したほどではなかったのを覚えている。観客席から見下ろしたコートはずいぶんこじんまりしてたし、ボールの反響音などはマイクで拾われているテレビのようにはっきりとは聞こえなかったからかもしれない。もちろん有名選手のプレイを間近で見られるのは嬉しかったが。

でも、昨日の杉山愛選手の活躍は生で見たかったな。対戦相手だったオージーのレイチェル・マッキラン選手、全豪オープンに15回挑戦し続けて30才になってもまだ勝ち星上がらずという話を聞くとちょっとかわいそうな気もしたけど。。。

今ハリポタ読んでます

2002-01-15 | 日々のつぶやき
子供向けの本だから英語のレベルはちょうどいいかなと思って”Harry Potter Philosopher's Stone(第1巻)を甥っ子から借りて読むことにした。12才の甥っ子は4巻まで持っていて4巻めは実は私たちが去年の甥っ子の誕生日に贈ったものだ。

「ハリ-・ポッター」の映画が話題に出ると実に多くの友人や同僚がハリポタを読んでいたことに気がついた。それまでは電車の中で大の大人がハリポタ読むのは恥ずかしいかなと思ったりしていたのだが、メルボルンの電車の中でハリポタ読書中の大人もよく見かけるようになったし私も仲間入りさせてもらうことになった。

やはり映画の前に原作を読まなくては(といいながら”The Load of the Ring”は映画を先にみてしまったけれど...)

これがなかなか子供向けといってあなどれない。わからない単語もけっこうあったりする。でも文章自体は簡潔だしストーリー展開も飽きさせないので英語学習者にお薦めの教材かもしれない。たぶん今週中には1巻目を甥っ子に返すことができそう。

まったくメルボルンの天気は・・・

2002-01-14 | メルボルンのあれこれ
今日もメルボルンの天気はどんよりとした夏らしくない天気。最低気温が14度、最高が21度。朝は冷える。北海道出身者としては暑すぎるよりはいいのだが、最高気温が40度になることもあるメルボルンで夏に3回もストーブをたくことになるとは・・・ 30度を越えた夏日はまだ3日しかない。。

クリスマスはひょうが降って雷雨となったあと晴れるというメルボルンならではの予測しがたい天気だったしマウント・ホッサムでは雪も降った。メルボルンの夏は乾燥し冬は雨が多いという定説に反してお正月も雨。

おかげで例年より雨の少なかった冬のせいで心配されていた水不足問題は解消された。シドニー近郊で猛威をふるっている山火事の心配もメルボルンでは今のところない。

でもいったい今年の夏はどこへ行ってしまったんだろう? 3月くらいにとんでもなく暑くなりそうでこわい。