OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

オーストラリア式自動ドア

2003-01-06 | 異文化赤っ恥体験
メルボルンの電車は自動ドアではないので自分で開けなければいけません。別にこれはメルボルンだけではなくて西欧の多くの国がそうだと思うので特に珍しいことではないし、日本人がまず適応しなければいけない習慣の一つでしょう。
ところが、日本のタクシーや電車の自動ドアにすっかり慣れてしまっていると、アタマで理解していても無意識状態でのカラダの反応はにぶいのです。

オーストラリアの生活にも慣れてきて、意識して乗下車に気をつけていた当初の緊張も解けてきた頃、ぼーっとしていて、つい昔のくせがでてしまいました。

下車しようとして電車のドアの前で待っていたら、
「あれっ? ドアが開かない、開かない・・・ん?」

「あっ、そうだ、自分で開けるんだった・・・」
と気をとりなおし手をかけようとしたところドアが開いた!
おぉぉっ 自動ドア!?

・・・ではなく、後ろで待っていた人がしびれを切らして開けただけでした。



三年後


山手線の電車のドアを開けようとして勝手に開いたドアにびびった一時帰国者の姿が・・・

フローターって?

2003-01-06 | 異文化赤っ恥体験
オーストラリアにもそれぞれの属する社会にしか通じない言葉というものがあります。フローターもその一つ。FloaterとはFloat(浮く)するもの、という意味。私の勤めている会社でフローターといえば、一つの所属部署に落ち着かずにいろいろな部署を転々とする秘書のことをいいます。彼女たちは産休や病欠、有給などで穴の空いたいろんな部署の秘書達のスポットを埋める役割をするわけです。派遣のテンプ・スタッフと似たことをするわけですが、フローターは会社の正社員で一つの会社の専属補助要員なのです。
日本でもフリーターという言葉が一般的なようにこのフローターという言葉もオーストラリアでは一般的なものだと思って使っていたら違いました。私のパートナーの辞書にはこの意味はなかったのです。

「今日、会社でジョーがねー」
「ジョーって誰?」
「うちの会社のフローター」
「フローター!?!?!?」
「そうだよ、フローター」
「フローターって・・・・どういう意味で使ってんの?」
「どういう意味って社内を浮き草のように転々とまわる人のこと」
「それ、あんたの造語?」
「ちがうよー、会社でみんな使ってる言葉だよー」
「ぷっっ、フローターってもう一つ意味があるの知ってる?」
「知らない、何?」
「トイレで流し忘れて浮かんでるもの・・」

ケアンズのホテルで

2003-01-06 | 異文化赤っ恥体験
まだ日本に住んでいた頃の話。初めてのオーストラリア旅行でメルボルンから千歳へ帰る途中、飛行機の乗り継ぎでケアンズに一泊しました。ベランダからケアンズのビーチが見渡せるリゾートホテル。見下ろすと屋外プールがありました。翌朝10時に出なければいけないけどせっかくの施設は有効利用すべしと早く起きて朝食前にプールに行きました。よしゃっ、プール独り占めだ!ベランダで朝食をとっている人達の視線を意識しながら優雅に泳ぎだしました。でも、私、実は泳げません、というか、息継ぎが下手なので15メートルに一度は立って心臓を休ませないといけません。で、いつものように立ってはぁっ、はぁっ、はぁっ、とやろうとしたら、あれっ? 足がつかない、そっ底がない~っっっ。
そう、オーストラリアのプールは片側が深いという事実を知らなかったのです。

リゾートホテルの小さいプールで溺れかけ必死の犬かきの醜態をさらしたあげく、なんとか背泳ぎの体勢に持ちこんで息を切らしている私の目に飛び込んできたものはベランダからこちらを見ている人達の視線・・・一往復でプールからあがると上を見ずにそそくさとその場を後にしました。