OZLIFE’S DIARY

メルボルンで働く永住者OZLIFEの雑記帳

(および過去記事収納所)

キャンドルナイト in メルボルン

2006-12-11 | メルボルンのあれこれ
2003年の夏至の日から始まり、今年12月22日で7回目を迎える「100万人のキャンドルナイト」。
このキャンドルナイトのイベントをメルボルンの人達にも知ってもらいたいと、日本で活動に賛同していたメルボルン在住の日本人エコロジストさんが現在「Candle Night in Melbourne 2006」を企画してます。
日本では冬至、オーストラリアでは夏至の12月22日の夜、8時から10時の2時間にいっせいに電気を消しましょうというイベントです。

Candle Night in Melbourne 2006 のブログ
http://www.blognow.com.au/candlenightmelbourne/
賛同される方はキャンドルナイトの夜2時間の間にしたいことを、上記ブログのコメント欄に書き込んでください。
コメントを残す事がイベント参加表明になります・・・とのことです。

「100万人のキャンドルナイト」は、2001年6月21日の夏至の夜、再生可能エネルギー研究開発予算を50%削減して産業界におもねた当時のブッシュ政権のエネルギー政策に抗議するために北米を中心に世界各地で行われた「Roll Your Own Blackout」という草の根の自主停電運動がモデルとなっているそうです。メルボルンでも、当時はメルボルン大学やRMIT大学の呼びかけ人が運動をしていたようです。でも、この自主停電運動は単発のイベントだったようで「100万人のキャンドルナイト」のような継続的な運動には発展しなかったようです。

現在オーストラリアでは、原発導入の可否をめぐって今後のエネルギー政策に関して活発な論議が行われているので、このようなイベントが再び関心を集める素地は十分にありそうですね。(ちなみに、オーストラリアのシンクタンクが挙げているいくつかの原発建設候補地にはメルボルンのウェスタンポートも入っています)

まあ、政治的な意図を持って参加するかどうかは別にして、たまにろうそくの灯りだけで夜を過ごすってのはなかなかおつなもんです。我が家では時々お風呂に入るときにでんきの変わりにキャンドルを何本か点してロマンチックな演出を楽しんでます。

この素敵な企画がメルボルンでも成功すると良いですね。


以下、参考までに「100万人のキャンドルナイト」の日本の運営母体の「呼びかけ文」です。

--------------日本語版-----------------
私たちは100万人のキャンドルナイトを呼びかけます。
2006年の冬至の日、12月22日夜、8時から10時の2時間、
みんなでいっせいにでんきを消しましょう。
ロウソクのひかりで子どもに絵本を読んであげるのもいいでしょう。
しずかに恋人と食事をするのもいいでしょう。
ある人は省エネを、ある人は平和を、
ある人は世界のいろいろな場所で生きる人びとのことを思いながら。

プラグを抜くことは新たな世界の窓をひらくことです。
それは人間の自由と多様性を思いおこすことであり、
文明のもっと大きな可能性を発見する
プロセスであると私たちは考えます。

一人ひとりがそれぞれの考えを胸に、
ただ2時間、でんきを消すことで、
ゆるやかにつながって「くらやみのウェーブ」を
地球上にひろげていきませんか。


---------英語版------------
Turn off the light - Take it slow.
Candle Night Winter Solstice 2006. Turn out your lights for two hours on the Winter solstice, December 22nd, eight to ten p.m.
Do something special-Read a book with your child by candlelight. Enjoy a quiet dinner with a special person.
This night can mean many things for many people.
A time to save energy, to think about peace, to think about people in distant lands who share your planet.

Pulling the plug open the window to a new world.
Awakens as to human freedom and diversity.
It is a process, finding a larger possibility of the human civilization.
By turning off lights for only two hours, we will be all loosely connected.

Let's make a "wave of darkness" spread over the globe together.
On the evening of Winter solstice, December 22nd, for two hours from 8 to 10 p.m. Turn out your lights, take it slow.

ダンス鑑賞記@メルボルン

2005-09-03 | メルボルンのあれこれ
質の高いダンスパフォーマンスを手頃な値段で楽しめるメルボルンに来てから、毎年秋~春にかけて5本前後のダンス公演を見に行っている。
義母がバレエファンでオーストラリアン・バレエの会員なのでバレエ公演には義母がよく誘ってくれるし、バンガラ・ダンス・シアターの公演がある時は義姉がとりまとめて家族親戚友達を含めた大グループで行く。

今日は西オーストラリア・バレエ団による「La Boheme」をアートセンターで見てきた。
これが私にとっては今シーズン最後のダンス鑑賞なので、今シーズン見たものを備忘録として残しておきたいと思う。
(本当はその都度書こうと思っていたのだが時間がなかったのでまとめ書き)


3月11日 Telstra Ballet Dancer Award 2005
Australian Ballet@Sydney Myer Music Bowl

これはセントキルダ通り沿いのKing's Domainにある野外ホールで開催される毎年一回限りの無料公演。
公演後に自分のお気に入りのダンサーに携帯で人気投票する仕組みで、若手ダンサーの一種の登竜門になっている。
とはいってもクオリティーはかなり高く、毎回盛況なので早めに行って席を確保しなければならない。
子供達にとっては本格的なバレエに触れるよい機会なので、私も今回は友達とその子供達を引き連れていった。
演し物は「白鳥の湖」「ドン・キホーテ」「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」など有名どころの抜粋を集めた8幕仕立て。
子供達が飽きないように工夫がされていた。
男性ダンサーが華麗な跳躍を決めるたびに、バレエを習っているリリアナが「は~」っと息を飲むのを聞いて連れてきて大正解だったと思った。
前回義母と二人で来て「コッペリア」を見た時に、次回は絶対リリアナを連れてきたいと思ってたのだ。
来年もまた行けるといいな。


6月18日 Boomerang
Bangarra Dance Theatre@The Arts Center

バンガラ・ダンス・シアターの作品の中で最も完成度が高いと前評判の高かった「ブーメラン」。
タイトルから現代社会で苦悩するアボリジニの若者の伝統回帰、自然回帰に希望をつなぐメッセージが感じられる。
今回もオーストラリアの先住民のドリーミング(神話)、厳しい現実社会、祈り、伝統を織り込んだ素晴らしい作品だった。
確かに今まで見てきた各作品のメッセージが全てバランス良く配合されているとは思ったが、今までの作品より特に傑出しているとは思わなかった。
バンガラ・ダンスを初めて見たのは、こちらに移住してきてすぐの8年近く前だと思うが、ちょうどオーストラリア・バレエ団とのコラボ公演があってそれを見たのが最初。その力強さ、芸術性にすっかり魅了されてしまった。
「Corroboree」公演の時にウラン鉱山開発の周辺で中毒症状を起こして苦しむ先住民達を描いたパート「Toxic」には目頭が熱くなったし、去年の「Bush」では女長老みたいな人の存在感に圧倒された。とにかくバンガラは毎回心にずしっと響く体験をさせてくれる。今年は愛知万博のオーストラリア・パビリオンで日本公演も行われた。
バンガラ・ダンス・シアターは振付師でありアート・ディレクターでもあるスティーブン・ペイジとその親戚家族が中心となっているダンス・グループ。
スティーブン・ペイジの弟であり主要ダンサーでもあったディビッド・ペイジが自殺した時にはどうなることかと思ったがバンガラは存続の危機を乗り越えて戻ってきた。そしていっそう力強いパフォーマンスを見せてくれている。
でもスティーブン・ペイジがもしいなくなったらバンガラはどうなっちゃうんだろう、と考えると暗くなる。
バンガラ・ダンス・シアターには百年後も活躍していて欲しいと思ってるから。


7月2日 Jiri
Australian Ballet@The Arts Center

オランダの振付師Jiri Kylianの世界を再現した4幕構成のバレエ。
モーツァルト風のカツラをかぶった男性がコミカルに飛び上がっているポスターのイメージからして私の趣味じゃなかったので、実はあまり期待してなかったのだがこれがなかなか面白かった。前半2幕は官能的なモダンな作品で後半2幕はモーツァルトの作品にのって男女関係をコミカルに描いた作品だった。会場のあちこちからも笑い声が立っていた。Jiri Kylianの作品は2003年に同バレエ団のTrilogyの中でBella Figuraを見たが、今回全幕を通してJiri Kylianの独自の世界をじっくり堪能する事が出来て印象もより強まって良かった。またJoop Caboortによる照明もとても効果的だった。


8月9日 Sleeping Beauty
Russian Ballet@The Frankston Arts Center

地元フランクストンで開催されたロシアバレエ団の出稼ぎ出張公演「眠りの森の美女」。
鳴り物入りでやってくる外国の有名バレエ団の出稼ぎ出張公演ははずれが多い。
その度にオーストラリア・バレエ団の方がよっぽど質が高いじゃないかと思わされる。
数年前に来た英国バレエ団の「白鳥の湖」も評判倒れだった。値段もかなり高かったのに見に行った人達が揃って「disappointing」と言っていた。
今回のロシア・バレエ団も「うーん・・・」という感じ。
第一幕はみんなカチコチな感じが伝わってきたけど、終盤になってそれぞれのダンサーがのびのびしてきてバレエ自体は楽しめた。
でもオーケストラの生演奏がついてなくて録音テープだったのはやっぱりチープな感じがした。衣装のセンスもいかにも「古典的おとぎ話」って感じでオーストラリア・バレエ団のモダンでシックな色調の衣装に見慣れているせいか、ちょっと悪趣味に見えてしまった。


9月3日 La Boheme
West Australian Ballet@The Arts Center

プッチーニのオペラ「ラ・ボエーム」をバレエ化した作品。今まで数多くのオベラ作品がバレエ化されているなかで、今まで「ラ・ボエーム」がバレエ化されたことは不思議な事になかったそうだ。
西オーストラリア・バレエ団の公演を見るのはこれが初めて。オーストラリア・バレエ団に比べて質は劣るだろうなと思っていたけど、なかなかどうして、そんなに見劣りはしなかった。Simon Dowによる振り付けは、どことなく私の好きなGraeme Murphy風。影響受けたのだろうか? セットや照明はあまりぱっとしなくてオーストラリア・バレエ団ほど洗練されてなかった。でもオーケストラの音楽が良かったのでそれだけで十分。やっぱりプッチーニはいいなあ。
二幕目では日本人バレリーナが出てきてしっかり脇を固めていた。以前見たオーストラリア・バレエ団やシドニー・ダンス・カンパニーの公演でも日本人バレリーナが活躍していた。世界で活躍している日本人達を見るとやっぱり嬉しいし応援したくなる。

ブラックバーン・マーケット

2005-08-26 | メルボルンのあれこれ
以前このブログでご紹介したオーラソーマのカラーセラピーやレイキのヒーリングをされているアロマソフィアの智子さんが明日の土曜日、8月27日、ブラックバーンのマーケットに出店されるそうです。

場所: Taralye
137 Blackburn Rd., Blackburn

時間: 午前10時から3時まで。

タラリーは、聴覚障害のある子供向けの教育施設だそうです。
マーケットも、乗り物やポニー・ライド、フェイス・ペインティングなど、小さいお子さん向けの催しがあるそうなので、ブラックバーン近辺にお住まいで興味のある方はぜひ足を運んでみて下さいね。

予報では明日はお天気になるそうです。


アロマソフィアさんのホームページ: http://members.optusnet.com.au/aromasophia/

英語でインタビューされちゃった

2005-05-30 | メルボルンのあれこれ
5月26日木曜日には相棒が出品している展示会「Kocchi ni koi」のオープニングに出席してきました。
会場は昨年末にメルボルンにオープンしたばかりのコンテンポラリー・ジャパニーズ・アート・ギャラリーMiwa Cybele Galleryです。
ギャラリー・オーナーのMiwa Stynesさんはお母様が日本人だそうで、生まれも育ちもオーストラリアの元気はつらつとした魅力的な女性です。
Sandringham線のPrahran駅から徒歩5分の倉庫を改造したギャラリーでは、伝統的なテーマから写真、ポップカルチャーまで幅広いジャンルの現代日本アートの展示会を既に5回行っています。
今回の展示会は書道家2人、墨絵画家、根付師の4人の作家によるものです。

オープニングにはちょうどABCテレビのジャーナリストが取材撮影に来ていて、来場者にインタビューしていました。
私のところにお鉢はまわってこないだろうとタカをくくっていたのですが、終盤になってインタビューを頼まれてしまいました。
やばやば・・・
文法も発音もめちゃくちゃの英語でとても恥ずかしい~。
出来る事なら私の映像はカットしてもらいたいものです。
今回の取材撮影フィルムがいつ放映になるのかは決まっていないそうですが、次の日曜朝のABCの美術番組でこの展示会の簡単な紹介があるそうです。

メルボルンに在住で興味のある方はぜひ一度ギャラリーを訪れてみて下さいね。
ジャパニーズ・アートに興味のあるオージーに教えてあげると喜ばれるかも。
ギャラリーの近くにある日本料理店「赤とんぼ」は日本酒も充実していておいしいですよ。

Exhibition:"Kocchi ni koi"  26 May - 2 July 2005

Miwa Cybele Gallery
31 Macquarie st Prahran vic 3181
開館日 火~金:11:00-17:30 土:12:00-16:00 入館無料
phone +613 9525 1223

エイプリルフール in メルボルン

2005-04-01 | メルボルンのあれこれ
今日はエイプリルフール
オーストラリアの職場でもエイプリルフールは健在だ。

うちの同僚にもけっこうドギツイことをする人がいる。
もちろんユーモアがわかるカモ選びは慎重に行うのだが。

例えばちょっとお調子者のベリンダ。

外出先から帰って来たら秘書から電話のメッセージがあった。

Please call Barb on 9xxx xxxx. (バーブに電話してください)
バーブとはバーバラの略称である。

何の疑いもかけず、メッセージの電話番号にかけ直すベリンダ。

「はい、マテル社です」

「バーブさんお願いします。」

「は?」

「あのう、そちらのバーバラさんからお電話いただいたようなんですが・・・

っと言いかけたところでベリンダ、はめられたことに気づく

「すみません。同僚にはめられたようです。

そう、マテル社はバービー人形の製造元。(バービーもバーバラの略称)

私は今までにひっかけられたことはないけれど、ひっかけられやすい人はご用心。

大豪雨

2005-02-03 | メルボルンのあれこれ
狂ってます。完全に異常です。メルボルンは一昨日の夜半から今朝未明まで延々とドシャ降りでした。ノンストップです。一昼夜24時間で120mmの降雨量を記録し、なんでも1856年に観測始まって以来の出来事のようです。メルボルンの夏といえば通常は乾燥してカラカラだというのに今年は雨が異常に多いのです。ヤラ川が氾濫一歩手前ですよ。うちの裏庭にも小川ができました。
今朝は交通も乱れに乱れていつもなら1時間で会社に着くところが4時間近くかかってしまいました。ほとんどランチタイムです。路線が不通になった区間をシャトルバスが代替運行したもののラッシュ時の通勤者をとてもさばき切れず、Mordialloc駅でバス待ちに1時間半以上費やしました。しまいにはしびれを切らして家に帰ってしまう人も。タクシーをつかまえるにも全然見つからず、中にはネピアン・ハイウエイでヒッチハイクしてなんとか会社までたどり着こうとするつわものビジネスマンも見かけられました。世界中異常気象ですね~。

世界一住みやすい都市

2002-10-05 | メルボルンのあれこれ
昨日、メルボルンがカナダのバンクーバーとともに世界で住みやすい都市のナンバーワンに選ばれたというニュースが流れました。ほかにもパース、シドニー、アデレードなどオーストラリアの主要都市が軒並み上位に食い込みました。メルボルンは欲をいえば天気と娯楽の充実度が少しポイントが低かったものの今年は犯罪率の高さでポイントを落としたシドニーを抑えて首位奪回。確かにメルボルンは住環境も食の豊かさも物価も申し分ないし、交通とか品揃えとか多少目をつぶらなければいけないことはあるけど、全体的にとてもバランスのとれた素晴らしい都市だと思います。おめでとう、メルボルン。

メルボルンはやっぱり芸術の都だな~

2002-03-12 | メルボルンのあれこれ
3月8日金曜日の夜、義母と2人でバレエ鑑賞をしてきました。それも無料の。オーストラリアン・バレエ団による「コッペリア」全幕の野外公演で、演奏はオーストラリア・オーケストラと豪華版。改装されたばかりのシドニー・マイヤー・ミュージック・ボールに開演2時間前に行って席を確保。1時間前には席からかなり離れた芝生も人でいっぱいになっていました。
オーストラリアン・バレエ団は世界でも高い水準を誇る素晴らしいバレエ団なのですが屋外無料公演ということもあるし二軍ダンサー中心かななどと思って実はあまり期待してませんでした。ところがどっこい粒ぞろいの高いレベルを見せつけてくれました。特に二幕の人形達が踊り出す場面は素晴らしくとても楽しめました。こういう質の高い芸術を気持ちのいい秋の夜風にふかれながらピクニック気分で肩肘はらずに楽しめるとはなんて贅沢なことでしょう。一般市民や子供達が気軽に芸術に触れられるこういう機会から熱心なバレエファンやダンサー志願者が生まれるだろうことを考えれば年に一度の無料公演の意義は想像以上に大きいのだろうなあ。ムーンバ・フェスティバルの一環として毎年開催されているらしいこのバレエ公演を今まで知らなかったのは悔しいくらい。来年もまた見に来たいと思った素晴らしい催しでした。そしてやっぱり芸術のメルボルンに住んでいて良かったな~と思った一日でした。

夜行性動物と出会うナイトツアー

2002-01-30 | メルボルンのあれこれ
先週の土曜日(1月26日)にMoonlit Sanctuaryというナイトツアーに参加してきました。小人数向けのツアーは日没後の夜9時にスタート。希少なオーストラリアの夜行性動物を間近にみられる絶好のチャンスです。

イースタン・ベトン(Bettongsの和名は「フサオネズミカンガルー」)やレッドベリー・パデメロン(Pademelonの和名は「ヤブワラビー」)といった聞きなれぬ名前の動物たちに初めて出会いました。これらは猫サイズのワラビーといった感じの有袋性動物で細い二本足でぴょんぴょん跳ねながら私たちのまわりを跳ね回り,餌付けをさせてもらうこともできました。また、ケージごしに見ることができたイースタン・クオル(Quollの和名は「フクロネコ」)はきつね色や黒色の地に白い斑点が美しいミンクのような容姿でやはり有袋性動物です。

上述のいずれも野生のものはオーストラリア大陸本土(タスマニア等の島を除く)で絶滅してしまったそうです。ヨーロッパ人の入植とともにやってきたキツネに襲われたり環境の変化で繁殖地が分断されてしまったりしたためです。

お次にお目にかかったのは有袋ムササビ類。ハムスターくらいの大きさで20メートルも空を飛ぶというフェザー・グライダーやリスくらいの大きさのスクイロル・グライダー。特にケージの中でちょこまかと動きまわるフェザー・グライダーはとても可愛くてうちで飼いたいと思ってしまいました。

保護区を守るマイケル・ジョンソンさんは少年期にジェラルド・ダレルの本を読んで感動。少年期の夢を実現するため3年前に思いたって仕事を辞めてこの保護区設立に至ったそうです。ジェラルド・ダレルの動物園があるジャージー島までいって絶滅の危機に瀕する動物保護のトレーニングも受けてきたそう。

ナイトツアーは去年の5月に始まったばかり。コアラやカンガルーだけでは飽き足らない人にお勧めです。マイケルさんのひたむきな情熱から始まった動物保護活動が軌道に乗っていくことを願わずにはいられません。

ナイトツアーの詳細は Pearcedale Conservation Park(英語)まで。
http://www.pearcedale-conservation-park.com.au/default.htm

メルボルンとスタバの関係

2002-01-21 | メルボルンのあれこれ
メルボルンはカフェの街。戦後移民としてやってきたイタリア人たちがエスプレッソを携えてやってきて以来、おいしいカプチーノがブレンドコーヒーと同じ値段で200円以下で飲める街なのだ。

さて、世界の果てメルボルンにもやっとスターバックスが上陸することになった。しかも当初はマクドナルド開店さえも拒否したこだわりのイタリア人街カールトンに出店計画していたのだから議論をかもしだした。メディアも「コーヒー戦争」という特集記事で大きくとりあげ、受けて立つローカルカフェのこだわりオーナーにコーヒーのうんちくを語ってもらったりしてローカルカフェ支持の立場をとっているように見えた。勝算はいかに?

結局スタバはカールトン出店は断念したようで、シティの中に何店かがオープンした。オープンしてもう3ヶ月経つだろうか。興味半分でのぞいてみたスタバはけっこうひっそりしていた。さて、カウンターで値段を見てみるとなに~、ブレンドで2.9ドル? たっか~い。日本円換算では200円ちょっとだけど、メルボルンのコーヒーは2.2ドル~2.5ドル(150-180円)が相場ですぜ(ホテルを除く)。ちなみにおいしくないファーストフード店のコーヒーは1.8ドル(120円)。メルボルン市民にとってコーヒ-一杯2.5ドルは心理的バリアなのだ。注文せずに立ち去ってしまった私であった。

あれじゃあ、スタバは外国からの観光客しか行かないだろうと思う。私でさえ、コーヒーチェーンのハドソン・コーヒーのフレーバー・コーヒーを2.7ドルで飲むほうを選ぶ。スタバは偉大なるカフェの街メルボルンでの価格設定に完全に失敗したようだ。