チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

意地で守った自分の居場所 ①

2023年05月19日 | 日記
 先の記事でも記したように、昔、どんぐりの実家では
何種類かの生き物を飼っておりました。
 それぞれ飼い犬や飼いネコ、飼い鶏らしく、種類は違えどいさかいも無く
皆が静かに暮らしていました。

 
 あのネコ以外は・・・・・。
      
 今日、これからお届けする記事は、もう60年以上前の出来事になります。
 どんぐりがまだ子供の頃の記憶なので多少の記憶違いがあるかも知れませんが
ご容赦頂ければ幸いです。
  
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 この日、何の前触れもなく突然ヤツは帰って来ました。

 名前は、アカ。(実家で飼われている生き物たちは皆、毛の色で名前を決められていました)
赤毛のアンからとったと言ってますが、父が付けた名前なので、
そこまでは考えてはいなかったと思います。
 単に全身が赤レンガのような赤だったので命名されたようです。
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 おう、やっとわが家が見えてきた。
みんな、おいらの帰りをどれほど待ちのぞんでいるやら、
きっと、みんなで代わる代わる、おいらを抱きしめながら、
『もうどこへも行くんじゃないよ死ぬほど心配したんだからね。』って
オイオイ泣いてくれるかもしれない。
 おいら想像しただけで涙が溢れてきちまったヨ。
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 しかし、このアカの風貌からして誰が抱きしめたがるでしょう。
 体中には、ひっつきむし(名前は知りませんが植物の一種)をくっ付け、
顔はキズだらけ、さらに一部は化膿したように膿が出ていました。
 おまけにかさぶたになった部分は、一部が剥がれかかり、簾のように目を覆っていました。
 無理に剥がせば痛いので、目の前にヒラヒラと吊るしたまま帰って来たのでしょう。
肉球にいたっては、泥んこがこびりつき、ひっからびた鼻汁が鼻の穴を一部覆い
息をするたび、ッ―ピーツーピーと、鼻の穴から出たり入ったりしていました。

 爪からは出血し、シッポの毛は一部抜け落ちていて、体からは悪臭が漂っていました。
明らかにケンカ負けしたのは確かです。
     
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 きっと母ちゃんは、(どんぐりの母親)おいらを抱きしめながら
『アカいっぱいお食べ、これはコロの分に取って置いたイワシの煮つけだけど、
 コロには後で同じように煮て上げるから、あんたが先に食べてもいいよ』ってな(うふッ)
      
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 でも、喜び勇んで帰ったアカですが、わが家に近づくにつれ
まったく想像してない状況を目にする事になります。 
 
 ※大変申し訳ございません。
まだ体調が万全でない為、続きは後日投稿させて頂きます。