チビのおしゃべり日記

お星さまになったチビへ
どんぐり母ちゃんが語りかけます。
ねえ、チビ・・・聞こえる?

お山の子、リーフさようなら・・・

2016年05月27日 | 日記
あの日以来、カー太達の巣を遠くから見守ってきましたが、
元気に巣立ったのは、最初に見かけたあのヒナ一羽だけのようです。

巣の様子もひっそりと静まり返ってます。
近くを見てもカー太達の姿が有りません。

巣の中をうかがうことは出来ませんが、孵化をしなかったか、
又は、孵化しても育たなかった可能性もあります。

やはり、街中では十分なエサを取るのは難しかったようです。
一羽を育てるのが限界だったのでしょう。
     
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ヒナは、毎日のように元気な姿を見せてくれましたが、
日に日に、私との距離が遠くなって行くのが分かりました。

ヒナを見守っていたカー太達の姿も、昨日から見られなくなりました。
そろそろ、親離れの時期に入ったようです。
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この日は、電柱の中間あたりまで飛び移る事が出来きたようです。
羽は、まだまだ不揃いですが、少しづつ伸びてきてるのが分かります。

顔立ちもヒナから幼鳥へと変化してきました。
野性の生き物は成長が早いです。


そして、今日はお山の見晴らし台に設置されてる街灯の上に止まっていました。
いままで、あのように高い所まで飛ぶ事が出来ませんでしたが、
もう、一番高い所まで飛ぶことが出来るようになりました。


後、2週間もすれば立派な若鳥に成長するでしょう。
と、同時に一人立ちの時を迎える事になると思います。

別れる前に、私はこの子にリーフ(葉)と言う名前を付けました。

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今日から、あなたの名前はリーフです。

青々とした(葉)は、夏の日照りや冷たい雨からあなたを守ってくれます。
冬の厳しい寒には、枯葉となって冷えた体を温めてくれるでしょう。

お山の子、リーフ・・・この名前は、きっとあなたを守ってくれます。
母ちゃんの最初で最後のプレゼントです。

短い時間でしたが、母ちゃんは、リーフに会えてとても幸せでした。
初めて会った時の喜びと感動は一生忘れません。

これからは、お山を離れて生きて行く事になります。
でも、リーフには沢山の仲間がいます。
あなたと同じ、今年生まれた若鳥達です。仲間と力を合わせて生きるのです。

世間は、リーフ達に辛く厳しい目を向けてくるでしょう。
時に、命の危険にさらされる時が有るかも知れません。

そのような時は、無理に立ち向かって行くのはやめなさい。
人間に立ち向かっても勝ち目は有りません。

静かにそーっと逃げなさい。生きる事が大事です。

将来自分の家族を守る時まで命を大切にするのです。

お山の神様は、リーフに秀でた知能と勇気を与えて下さいました。
秀でた知能は生きる糧になります。

勇気は、将来、リーフの家族に危険が及んだ時、外敵から家族を守る強い行動力です。

そしてどんな苦難にも耐える事の出来る意志の強さも与えて下さいました。
意志の強さは、自分自身の誇りです。

食べられる物は何でも食べなさい。ゴミ漁りも生きる為の手段です。
餓死するくらいなら、どんな小さな生き物でも見つけて捕食しなさい。

神様が、全ての野性の生き物に与えて下さった、生きる権利です。

怖くて眠れぬ夜は空を見上げてごらんなさい。
お月さまが、辺りを優しく照らしてくれるでしょう。



泣きたくなったら、いつでもお山へ帰って来なさいね。
お山の木々は、ゆらゆらと優しく迎えてくれます。

緑のそよ風が、涙で濡れたリーフの頬を優しく拭いてくれます。





母ちゃんとも、そろそろお別れですね。
ありがとう・・・リーフ。さようなら・・・リーフ。 
このお山は、あなたの故郷です。









届けられなかった最後のご飯(親鳥の悲しい結末)

2016年05月23日 | 日記
初夏を迎え、各地でヒナの巣立ちが見られるようになりました。
お山の片隅でも、親スズメにピッタリ寄り添いご飯をねだるヒナの姿が見られます。



でも、短い一生を生き抜くためには、早く自立をしなくてはなりません。



お山に来る親子にも試練の時が来ました。



冬の寒さも無事に生き抜くため、親鳥はヒナに厳しく自立を促します。


       
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先日、わたくしのブロ友さんの(MKママと田舎親爺の気まぐれ日記)さん、から、
ある記事を紹介されました。
田舎親爺さん、ご家族皆様は、自然の動植物にとても深い愛情をそそられてるお方です。
それ故に、今回の画像には、深い悲しみと衝撃を受けられました。

また、投稿をされた(いげのやまさん)ご自身も強い悲しみに打ちひしがれながらも、
この様な悲惨な事故が有る事を私達に発信して下さいました。

今回、この時期ゆえに、皆さまにも是非知って頂きたく、
投稿者である(いげのやまさん)に許可を頂きリンクさせて頂きました。

命が絶えてもヒナへの献身的な強い愛情が、この一枚の画像に表れてます。
              ↓
届けられなかった、最後のご飯・・・親鳥のむなしい事故・・・・&ゆかいな犬仲間


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わたくし達人間と同じように、野鳥達にも避けられない事故が他の場所でも、
多く有ります。
今回、勇気をもって記事を発信して下さった、いげのやまさんへ心より深く感謝申し上げます。

神様から頂いた奇跡の一枚(カラスの巣立ちヒナ)

2016年05月19日 | 日記
あの日以来、カー太達の巣を遠くから見守ってきましたが、
今日は、巣の様子が普段より静かな事に気が付きました。

ヒナの鳴き声は勿論、親鳥の姿も見えません。
いつもなら近くにカー太の姿も見えるはずなのですが・・・。

ひょっとして、私の知らない間に巣立ってしまったのでは・・・。
もう会えないのかも・・・でも、上手く巣立ってくれたなら、それが一番!

何故か急に寂しくなって帰ろうと何気なく振り向いたその先に・・・。

えッ? まさか・・・。
その瞬間!驚きと嬉しさで思わず涙が溢れてしまいました。

カー太の子供です。間違いありません。無事に巣立ってました。
こんなに近くに居たなんて・・・しかもすぐ後ろに、感動で胸がいっぱいになりました。

こんなに早く巣立つなんて・・・。
初めて会う私に少し戸惑ったのか、ヒナは後ろ向きになってしまいました。

ヒナの羽は不揃いで、ふわふわの羽毛も見えます。
体も小さく、こじんまりとしてますが、姿形は立派なカラスです。



『驚かしてごめんね。何もしないから大丈夫よ。少しだけお顏を見せてくれる?』

なるべく怖がらせない様に静かに声をかけました。

その時、奇跡が起きました。私のすぐ目の前のフェンスに飛び乗ったのです。
その距離わずか3メートル。望遠機能の無いコンデジですが、
目の前で写真を撮らせてくれました。

夕陽に反射してでしょうか、胸のあたりが玉虫色に輝いてます。
お口に花粉のようなものが付いてますが、近くのツツジの房でも食べたようです。

こんなに可愛いなんて・・・まるで天使みたい・・・。



『食べても大丈夫よ』ヒナに話しかけながら、フェンスの下に少し粒エサを撒きました。


近くで静かに様子を見ていた親鳥(メス)もしばらくして降りてきました。
親鳥は私の言葉が分かったように、ヒナを誘導しながら親子で一緒に食べ始めました。

少し離れた木の上には、カー太の姿が・・・ヒナを見守ってるようです。


カー太、可愛いヒナの姿を見せてくれてありがとう。
この子はきっと立派なカラスになりますよ。だってカー太の子ですもの・・・。



お山の神さま、これから先もヒナが立派に成長できますようお守りください。

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今まで、カー太達を温かく応援して頂きましてありがとうございます。
無事に一番ヒナが巣立つ事が出来ました。
この他にも、まだ巣の中にヒナがいるかどうか分かりませんが、
静かに見守って行きたいと思います。

カー太もパパになりました。

2016年05月13日 | 日記
カー太達の巣にも、新しい命が誕生しました。

巣の中からは、時おり、ヒナの鳴き声が聞こえて来ます。

少し分かりにくいですが、親鳥の頭が見えてます。



カー太、おめでとう!! これからはイクメンパパとして子育て頑張ってね。

どんぐり母ちゃんも、あなたたちを刺激しない様に遠くから見守ってます。

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そう言って、どんぐり母ちゃんが、出産祝いにくれたのは、
いつもと同じ粒エサだった

新鮮な新しい粒エサよ・・・って、言ってたけど、良く見るとエサの殻が混じってた。
多分、どんぐりチビが残した粒エサも少し入ってると思う。まあ、いいか・・・

でも、呼吸する度、殻がおいらの鼻の穴にスポッと入り込んで、むずがゆい
くしゃみ百連発になりそうだ・・・フェッ、フェッ、フェ~~クションッ!!

吹っ飛ばす前に、早く子供たちに持って行ってあげよう・・・食べ盛りだ。

遠くで、スズメの親子連れが、おいらと同じ粒エサを貰っていた。
出産祝いにしては、毎日もらってるような気がするけど・・・。



静かに食べれば良いものを、スズメのヒナは『ジャージャ―』特にうるさい。
いっそのこと、狙ってやろうと思ったら、どんぐり母ちゃんが近くで仁王立ちになってこっちを睨んでた

何なんだ・・・まったく

親ガラスが、ヒナ達に命じた最後の行動とは・・・

2016年05月06日 | 日記
これまで、カラスをテーマにいくつかの記事を投稿させて頂きましたが、
今まで、書こうと思っても中々踏み出せない一つの出来事が有ります。

もう、ずいぶんと昔の事ですが、いまだかつて忘れられない衝撃的な映像です。

この事については、記事にするかどうか随分迷いましたが、
野鳥達がヒナを育てる今の時期ゆえに、知って頂きたいと思い書く事を決めました。

今回の記事は、20年前にテレビに写し出された映像です。
画像は有りませんがご容赦頂ければと思います。

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 【20年前のTVの映像】

その日、わたくしは何気なくTVのスイッチを入れ、画面に映し出された一本の街路樹を
ボーっと見ておりました。

と、その時、甲高い声と共に一羽のカラスが画面に映し出されました。

途中から見た映像なので最初は何が起こったのか分かりませんでしたが、
徐々に画面が上の方を映し出した瞬間!

黒いゴミ袋を持った軍手が画面に現れました。

今、まさに何が行われようとしてるのか、その時、初めて全てを理解しました。

街路樹の上にはカラスの巣があり、その中には3羽のヒナがいました。
まだ、羽も十分に生えていません。ヒナ達はブルブル震えながら目もうつろです。

親鳥は、作業員たちに盛んに攻撃を加えようと、必死に羽をばたつかせて、
向かっていきますが、なす術もありません。相手はヘルメットをかぶってます。

そして、ヒナ達の頭上に、軍手をはめた長い腕が伸びた瞬間!

それまで必死になってヒナをかばっていた親鳥が、
今までに聞いた事が無いような悲鳴に似た絶叫を上げたのです。

と、同時にヒナの首が、ガクッ!と、折れました。
そして目もシッカリ閉じています。

作業員たちは、まだヒナに手をかけてはいません・・・なのに・・・なぜ・・・。
しかし、それは直ぐに分かりました。

もう、これ以上無理と思った親鳥は、最後の賭けにでたのです。

ヒナに命じた一声は『死んだふりをしなさいッ!!』多分そんな意味だった思います。
現にヒナ達は、ピクッ!とも動きませんでした。

そして、もう一つ衝撃だったのは、首を真横にガックリと折った事です。
人間でも怖い時は顔を覆い隠すと思いますが、
ヒナ達は、完全に死んだと見せかけるように、シッカリ目を閉じたまま
作業員の方に顏を向けたのです。

でも、鼓動の動きまでは隠しきれません。
激しく波打つように、3羽のヒナの小さな胸が大きくブルブル震えていました。

こんなに小さな体で、こんなに小さな頭で、ここまで考えて行動が出来るのでしょうか。
しかも鳴き声一つ上げず・・・。

そして、作業員の一人が、ぽつ・・・とつぶやきました。
『死んだふりしてる・・・』

最後は親鳥もヒナ達に全てを任せ離れてしまいました。

これは、わたくし個人の勝手な解釈かも知れませんが、
人間の親なら最後まで盾になり、身を挺しても子供を守ります。

でも、野性の生き物は、子孫を残そうとする本能があります。

万が一自分の身にも危険があれば子孫を残す事も出来ません。

最後は離れた場所で、事の始終を見てるほかなかったのでしょう。
あの時の親鳥の叫び声が今でも耳に残ってます。


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わたくしは、これ以上、映像を見る事が出来ず画面のスイッチを切りました。

保護の観点からも、生きてるヒナ達を始末する事は禁じられてますので、
どこか人目の付かない場所へ移す計画だったと思います。

でも、カラスたちには、そのような事は理解出来ませんから、
これが最後の賭けと、覚悟を決めて行動に出たのでしょう。

そして撤去作業を行った、作業員の方も仕事ゆえの辛い作業になったと思います。

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これから夏にかけて、多くの野鳥のヒナと共にカラスのヒナも誕生します。

カラスの巣に関しては色々ご批判もあると思いますが、
ヒナが巣立つまで優しく見守って頂ければとても嬉しいです。