あの日以来、カー太達の巣を遠くから見守ってきましたが、
元気に巣立ったのは、最初に見かけたあのヒナ一羽だけのようです。
巣の様子もひっそりと静まり返ってます。
近くを見てもカー太達の姿が有りません。
巣の中をうかがうことは出来ませんが、孵化をしなかったか、
又は、孵化しても育たなかった可能性もあります。
やはり、街中では十分なエサを取るのは難しかったようです。
一羽を育てるのが限界だったのでしょう。
******************************
ヒナは、毎日のように元気な姿を見せてくれましたが、
日に日に、私との距離が遠くなって行くのが分かりました。
ヒナを見守っていたカー太達の姿も、昨日から見られなくなりました。
そろそろ、親離れの時期に入ったようです。
**********************
この日は、電柱の中間あたりまで飛び移る事が出来きたようです。
羽は、まだまだ不揃いですが、少しづつ伸びてきてるのが分かります。
顔立ちもヒナから幼鳥へと変化してきました。
野性の生き物は成長が早いです。
そして、今日はお山の見晴らし台に設置されてる街灯の上に止まっていました。
いままで、あのように高い所まで飛ぶ事が出来ませんでしたが、
もう、一番高い所まで飛ぶことが出来るようになりました。
後、2週間もすれば立派な若鳥に成長するでしょう。
と、同時に一人立ちの時を迎える事になると思います。
別れる前に、私はこの子にリーフ(葉)と言う名前を付けました。
*************************
今日から、あなたの名前はリーフです。
青々とした(葉)は、夏の日照りや冷たい雨からあなたを守ってくれます。
冬の厳しい寒には、枯葉となって冷えた体を温めてくれるでしょう。
お山の子、リーフ・・・この名前は、きっとあなたを守ってくれます。
母ちゃんの最初で最後のプレゼントです。
短い時間でしたが、母ちゃんは、リーフに会えてとても幸せでした。
初めて会った時の喜びと感動は一生忘れません。
これからは、お山を離れて生きて行く事になります。
でも、リーフには沢山の仲間がいます。
あなたと同じ、今年生まれた若鳥達です。仲間と力を合わせて生きるのです。
世間は、リーフ達に辛く厳しい目を向けてくるでしょう。
時に、命の危険にさらされる時が有るかも知れません。
そのような時は、無理に立ち向かって行くのはやめなさい。
人間に立ち向かっても勝ち目は有りません。
静かにそーっと逃げなさい。生きる事が大事です。
将来自分の家族を守る時まで命を大切にするのです。
お山の神様は、リーフに秀でた知能と勇気を与えて下さいました。
秀でた知能は生きる糧になります。
勇気は、将来、リーフの家族に危険が及んだ時、外敵から家族を守る強い行動力です。
そしてどんな苦難にも耐える事の出来る意志の強さも与えて下さいました。
意志の強さは、自分自身の誇りです。
食べられる物は何でも食べなさい。ゴミ漁りも生きる為の手段です。
餓死するくらいなら、どんな小さな生き物でも見つけて捕食しなさい。
神様が、全ての野性の生き物に与えて下さった、生きる権利です。
怖くて眠れぬ夜は空を見上げてごらんなさい。
お月さまが、辺りを優しく照らしてくれるでしょう。
泣きたくなったら、いつでもお山へ帰って来なさいね。
お山の木々は、ゆらゆらと優しく迎えてくれます。
緑のそよ風が、涙で濡れたリーフの頬を優しく拭いてくれます。
母ちゃんとも、そろそろお別れですね。
ありがとう・・・リーフ。さようなら・・・リーフ。
このお山は、あなたの故郷です。
元気に巣立ったのは、最初に見かけたあのヒナ一羽だけのようです。
巣の様子もひっそりと静まり返ってます。
近くを見てもカー太達の姿が有りません。
巣の中をうかがうことは出来ませんが、孵化をしなかったか、
又は、孵化しても育たなかった可能性もあります。
やはり、街中では十分なエサを取るのは難しかったようです。
一羽を育てるのが限界だったのでしょう。
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ヒナは、毎日のように元気な姿を見せてくれましたが、
日に日に、私との距離が遠くなって行くのが分かりました。
ヒナを見守っていたカー太達の姿も、昨日から見られなくなりました。
そろそろ、親離れの時期に入ったようです。
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この日は、電柱の中間あたりまで飛び移る事が出来きたようです。
羽は、まだまだ不揃いですが、少しづつ伸びてきてるのが分かります。
顔立ちもヒナから幼鳥へと変化してきました。
野性の生き物は成長が早いです。
そして、今日はお山の見晴らし台に設置されてる街灯の上に止まっていました。
いままで、あのように高い所まで飛ぶ事が出来ませんでしたが、
もう、一番高い所まで飛ぶことが出来るようになりました。
後、2週間もすれば立派な若鳥に成長するでしょう。
と、同時に一人立ちの時を迎える事になると思います。
別れる前に、私はこの子にリーフ(葉)と言う名前を付けました。
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今日から、あなたの名前はリーフです。
青々とした(葉)は、夏の日照りや冷たい雨からあなたを守ってくれます。
冬の厳しい寒には、枯葉となって冷えた体を温めてくれるでしょう。
お山の子、リーフ・・・この名前は、きっとあなたを守ってくれます。
母ちゃんの最初で最後のプレゼントです。
短い時間でしたが、母ちゃんは、リーフに会えてとても幸せでした。
初めて会った時の喜びと感動は一生忘れません。
これからは、お山を離れて生きて行く事になります。
でも、リーフには沢山の仲間がいます。
あなたと同じ、今年生まれた若鳥達です。仲間と力を合わせて生きるのです。
世間は、リーフ達に辛く厳しい目を向けてくるでしょう。
時に、命の危険にさらされる時が有るかも知れません。
そのような時は、無理に立ち向かって行くのはやめなさい。
人間に立ち向かっても勝ち目は有りません。
静かにそーっと逃げなさい。生きる事が大事です。
将来自分の家族を守る時まで命を大切にするのです。
お山の神様は、リーフに秀でた知能と勇気を与えて下さいました。
秀でた知能は生きる糧になります。
勇気は、将来、リーフの家族に危険が及んだ時、外敵から家族を守る強い行動力です。
そしてどんな苦難にも耐える事の出来る意志の強さも与えて下さいました。
意志の強さは、自分自身の誇りです。
食べられる物は何でも食べなさい。ゴミ漁りも生きる為の手段です。
餓死するくらいなら、どんな小さな生き物でも見つけて捕食しなさい。
神様が、全ての野性の生き物に与えて下さった、生きる権利です。
怖くて眠れぬ夜は空を見上げてごらんなさい。
お月さまが、辺りを優しく照らしてくれるでしょう。
泣きたくなったら、いつでもお山へ帰って来なさいね。
お山の木々は、ゆらゆらと優しく迎えてくれます。
緑のそよ風が、涙で濡れたリーフの頬を優しく拭いてくれます。
母ちゃんとも、そろそろお別れですね。
ありがとう・・・リーフ。さようなら・・・リーフ。
このお山は、あなたの故郷です。