桜華庵

日々の出来事、想いを徒然なるままに…

小説風

2005-01-03 23:51:04 | 日記
重い瞼を擦り、ようやく目を覚ますと、もう親父は仕事に出ていた。
3日と言う事で、世間はまだ正月気分に浸っている。
しかし、テレビ番組が特番と言う事を除けば、全く普通の日と変わらない。
大好きな「箱根駅伝」の結果が気になる所だが、翌日から授業が始まるため、もう帰らなければならない。
後ろ髪を引かれる思いながらも、実家を後にした。

出発の今日は、天気は悪くはないが、風がやけに強い。
小木港に向かう途中で、「人面岩」を視界に捉えながら、海を眺める。
いつもは穏やかな波が、正月気分で浮かれているのか、いつもより高く、強く岩に打ちつけていた。
目的地までは行き来する車も少なく、何のストレスも感じる事も無い。

小木港に着くと、昼食を取った。
昼食に選んだのは佐渡の名産を使用した「イカ釜飯」。
熱々の釜で調理された釜飯。蓋を取ると、まずは芳しい香りが鼻腔をくすぐる。
「イカ釜飯」と言うだけあって、大きめのイカがいくつものっている。噛み切るのが容易で、幾つでも食べる事が出来る。

食事を終え、フェリー乗り場に足を向けると、いつもの小木港らしくない。
いつもは乗客が少なく、閑散としている乗り場が、正月の御節料理並みに賑わっている。
この時期、船の便の本数が少ないためだろうが、それにしても多かった。
乗客が少ないと、一つのスペースを一人で使用できる事もあるが、今日に限るとそんな幸運は無かった。混んでいるため周りには知らない人がいる。体を小さく丸め、小説を読み耽る。
海は風が強く、波も高い。そのせいで船は揺られる。そんな状況下では読書もはかどらず、結局は睡眠を取る事で船の酔いから逃れた。

直江津に着いてからは、電車を一本乗り継いで松本に向かった。
他にも帰省する人がいるらしく、大きめの荷物を持つ人が目立つ。
松本に向かうまでは、読書をしたり、外の景色を見ていた。
直江津から長野に向かうまでは、雪がよく振る土地と言う事もあり「雪」がとても綺麗だった。
遠くの山々が白い衣装―白無垢―を着ているようで、とても美しい。

実家を出て、約8時間後、ようやく松本に着く。
松本に足を下ろすと、雪が降っている事に驚いた。
そのせいか、見慣れたはずの松本駅周辺に違和感を感じた。
しかも降った雪は、うっすらとではなく、足を踏み出すたびに雪の感触を楽しめるほど。

最終のバスで帰ったが、そのバスは船以上の混みようだった。

家に着くと、懐かしく、ホッとするような気分になった。

明日からは、また授業が始まる。


今日は、何となくだけど、「小説風」にしてみました。
どうでしたか?

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (vodafone 3G)
2005-01-04 01:35:02
続きが楽しみ。
返信する
Ruppina (vodafone 3G)
2005-01-04 02:44:55
舞ちゃんを全面に出すべきだよ。中途半端だから探すのにとても苦労するの。
返信する
Unknown (桜華庵)
2005-01-04 09:10:22
やっぱり、舞ちゃんって、工藤舞の事でしょ?

今、Ruppina 聴きながらコメント書いてます。
返信する

コメントを投稿