雄蛇ヶ池のドシャローで大量の浮遊卵を見つけた。おそらく数千個かそれ以上。さらに、浮いている卵の下には、お腹にまだ卵黄をつけた状態の黒っぽい稚魚が無数に群れていた。密集したキショウブの中をなぎ倒し、巣のようにして産卵した魚はいったい何か…。
繁茂したキショウブの中をなぎ倒しているからかなり大きな魚である。浮遊卵をうむ在来種の淡水魚はいないらしい。つまり外来種の大魚ということになる。最初はソウギョかと思って焦ったが、ソウギョは産卵のために巣を作らないはずだ。とすると、残るはライギョか。
でも、ライギョなら親が守ってるはずだがいない。親は釣られて持ち去られてしまったのかもしれない。この卵と稚魚はおそらくギルの餌食だろう。
ウィードの中のライギョの巣はみたことがあるが、キショウブの中とは。巣を作る場所がなくて、しかたなくライギョはキショウブの中に巣を作ったということなのだろう。水草の消失はライギョの生息環境も脅かしている。