なんともはや、3/26の雄蛇ヶ池で早くも「レベル2」程度のアオコ現象を確認した。昨年、私がレベル2を最初に確認したのは5月中旬。アオコ現象の確認は年々早まるとともに年々長期化の一途だ。
昨年時点で、ソウギョにより雄蛇ヶ池のベジテーションは壊滅的な打撃を受けている。これまでにソウギョが排出した糞塊による栄養の蓄積が、藍藻類のますますの繁栄を促しているのだろう。やはり、今年の夏は昨年を超えるすさまじいアオコ現象がまっているのか。
今後予定されている八湖への導水(八湖浄化プロジェクト)にはやはり不安がよぎる。お金かけて元の木阿弥にならないことを願う。
「功」は、ベジテーションの壊滅によって釣果が向上しデカバスラッシュをもたらしていることだろう。活性が高ければオープンウォーターを楽な釣りで攻めきれるようになり、釣り人も増えた。
「罪」は、ベジテーションの壊滅による生態系の攪乱である。生物多様性基本法(2008年5月成立)が目的とする生物の多様性維持、絶滅危惧種の保護という世の中の流れに逆行しているともいえるだろう。(既述の通り、雄蛇ヶ池には絶滅危惧種や貴重種も生息している)もちろん、食物連鎖の上位に君臨するバスにも影響がでると予想される。
もうひとつ、年々悪化するアオコ現象はソウギョ放流の産物である。この秋から、アオコがひどい八鶴湖の水を浄化するため雄蛇ヶ池の水を導水するそうである。そのために募金で集めた2千万円だかの金をかけたようだが、皮肉にも雄蛇ヶ池のアオコ現象が重度化するタイミングと重なることになった。
「日本であれだけのハスやウィードがあって、しかもレンタルボートもあるバス釣り場は俺が知っている限り他には無い」
これは雄蛇ヶ池のこと。昨年、田辺哲男プロが自身のブログで書いていた。(写真は2007年9月12日に雄蛇ヶ池にて撮影)
雄蛇ヶ池は水質が悪化中です。ひどい場所はこんな感じ。梅雨の雨も減ってきたし。
夏場のアオコプランクトンのピークがどの程度のものになるか…。釣りをしたくなくなるほどのアオコ大発生にならないことを祈ります。
たぶん、ソウギョの糞と思われる物体。特定の場所でたくさん見つけた。大きさは親指の第一関節ぐらい。ソウギョは大量の糞をすると聞いている。
去年はソウギョの糞をかなり探したが、糞が崩れて浮遊しているようにも見える緑色の繊維質の濁りを葦原で確認した程度だった。
これがソウギョの糞だとすれば、食している植物が変わり糞の状態が変わったのではないか。
雄蛇ヶ池、5月下旬から6月中旬ぐらいのアフタースポーン時期。活性が高いタイミングはもちろん、活性が上がりきっていない状況であってもうまくやればトップの釣りがはまる。狙いはシャローに入るアフターのでかいバス。体力回復途上の腹ペコデカバスである。つまり、言いかえれば、トップでひねり出すとデカバス率が高いということになる。
そろそろ、雄蛇ヶ池はスポーンからの回復を終える時期。シャローよりも沖方向での釣果が優勢になっていく。今年は蓮の衰退傾向が顕在化しており、例年にもましてトップの釣りが楽しめることになるのだろう。
先日の釣行でちょっとしくじった。アゴを持ってる時に口閉じながら暴れられた。
元気がでてきたころのアフターの痩せたデカバスがいちばん始末が悪い。体が軽いのでアゴを持っててジタバタされた経験ありませんか。ハンドランディングというより写真撮ろうとした時なんかによくやられてます^^;
雄蛇ヶ池にこの看板が出てからすでに2年以上が経過した。
仮に、このとき放流されたソウギョ約300匹のうち2/3が死んだとしよう。だとしても、今や70~80cmぐらいになったであろうソウギョが、100匹も存在することになる。
ソウギョが1m程度まで成長するとすれば、ソウギョの食欲のピークはまだきていないと思われ、今後が危惧される。