夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

Cool Bizの経済効果

2005年06月08日 | Weblog
驚天動地、というくらいびっくりしたのは、日曜日に夫がユニクロでボタンダウンの半袖シャツを3着も買ってきたこと。

夫は大の買い物嫌い(吝嗇なだけでなく、物が増えるのが嫌、というタイプ)なので、本当にものを持っていない。スーツは年間通して7着くらいしかないし、
靴など、通勤用と普段用と運動靴それぞれ一足ずつ、計3足しかもっていない。
「通勤用の靴の底が抜けた」といって、セロテープでとめて帰宅したのにびっくりしたことがある。そうなって初めて買い換えるのだ。

だから、結婚以来、服もネクタイも私が選んで買ってきた。
銀行の頃、昼休みに取引先がよく売店に来てワゴンセールをやっていたので。

自分で服を買ったのって、南アフリカやニュージーランドで地元のラグビーチームの名前入りのトレーナーを買ったくらいだった。

前に「女ってめんどくさい」という項でも書いたけど、社会人やっていくための基本的コストが男と女では全然違うな、と思う。

うちは、その上、今、折半している住宅ローンを、「荷物の量に応じた負担割合にしよう、その方が公平だ」と言い出すから、油断ならない。
普通、女の方が男よりどうしても荷物が多いのに、うちは、普通の男よりさらに物が少ないんだから。でも、夫の論理だと、ローンを一銭も負担していない専業主婦は、全然荷物を持てないことにならないか?着のみ着のままじゃないといけないということにならないか?

愚痴ついでに、うちの夫は家事をほとんどやってくれるけど、経済的にはシビアだ。
夫いわく、「家庭は夫婦の共同事業なのだから、経済的に貢献するか、家事労働で貢献するか、どちらかで半分のコストを担わなければ許さない」という。
だから、月末にレシートを持ち寄って一円単位まで清算していた(今は、別所帯になっているので、違う計算方法)。
夫の領事館勤務で駐在していた香港から戻ってきて、しばらく就職活動しながら専業主婦しているときは、生活費は二人分で食費・消耗品込みで4万円しか渡してくれなかった。何でも手作りにするとかすれば足りたかもしれないが、就職活動もあったので結局足りない分は自分の貯金から出していた。

恩に着せるわけぢゃないけど、私と同じ大学の友達だって、夫の海外転勤でキャリアを中断された人はたいてい専業主婦になっている。でも、うちの場合は、人間らしい暮らしをするためには絶対再就職しなきゃならなかったわけで、そういう強迫観念が常にあるんだ。

こないだ、「anego」を見ていたら、お局であるヒロインがキャリア官僚と見合いしたというだけで、職場中が「官僚夫人、おめでとう、寿退社」とお祝いムードだったのに驚いた。「そうか、配偶者がキャリア官僚だというだけで、仕事してなくても世間は納得してくれるんだ」と思った。
でも、うちの場合は、如上の理由で、自殺したいほどひどい職場でも仕事やめるわけにはいかないんだ。

といっても、現在は夫が経済的な応分負担+家事のほとんどという状態なのだから、文句をいってはいけないんだろうな。

この夫をして財布の紐をゆるましむるCool Bizってすごい経済効果があるのじゃないだろうか?
逆にスーツやネクタイが売れなくてマイナスになるのか?
(昔銀行で、カジュアルデーやろうとしたら、取引先のネクタイ会社が反対して実現しなかった)

でも、いまさら28度にするなんて、と逆に腹が立つ。
銀行では、もうずーっと28度だったし、エアコンも19時くらいに切れてしまうのだ。
しかも、勤務時間中はお茶を飲んでもいけない、というので、17時になってからお茶を買いに行ったりしていたんだぞ。
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