夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

神に感謝

2011年03月17日 | Weblog
写真は河原町荒神橋の近くにある生花店花孝の看板犬チョコがいつも直立しているのが可愛くて仕方ないのでアップした。
癒しになれば。

いわきの恩師も仙台の恩師もご無事だった。

いわきにいらした恩師は、奇跡的にご無事で、水道以外のライフラインもつながっているそうだ。カップラーメンをお送りすると約束したのだが、宅配便がまだあちら方面には受け付けてもらえず、困っている。14日に電話が通じたときは嬉しくて、涙が止まらなかった。無神論者だが神に心から感謝した。

仙台の恩師のご夫妻も、たまたま東京のマンションについたとたん地震が起きたそうで、常勤の教授職は私大も含めとっくに引退され、そんなに東京にいらっしゃる機会も多くないだろうに、やはり、運というのはあるのだと思う。

こちらは全部の学生の安否確認(といっても関西出身者が8割以上、それ以外も西の地方ばかりで箱根の関を越えてきている学生はあまりいないのだが、東北旅行中の学生もいたりしたので)と、後期入試の追試の対応に追われるくらいの負担増しかなく、被災者の方に申し訳ない。


海外の友人からのメールも続々来ている。

「ニュースで見る日本人が、非常時にもかかわらず、行儀よく、秩序立って助けあっているのを見て感動した。そんな素晴らしい国民だからきっと立ち直ると信じてずっと祈っている」というメッセージもある。

確かに略奪とか絶対ないし、乏しい食糧をみんなで分け合うとか、希有な美徳だと思う。


それにしても原子炉の件も停電の件も政府の対応には失望する。

週末は会社などで打ち合わせができないのだから、日曜日に言われて月曜など無理。きちんと周知期間をおくべきだ。

放射能漏れで福島の方は、風評被害による救援格差で二重に苦しんでいる。

福島の原発は現地でなく関東地方の電力を供給しているのに。
都会の便利な生活のために、地方に負担を押しつけている構造がここでも明らかになった。

少し古いが原発問題を扱った江戸川乱歩賞受賞作は必読。

原子炉の蟹 (講談社文庫)
長井 彬
講談社


それにしても上つ方の国民向けのメッセージはやっと昨日発表された。

2005年夏私がロンドンでテロに巻き込まれたとき、早くも事件の翌日に女王がTVで生でメッセージを伝え、同日皇太子夫妻が病院に犠牲者を見舞ったたことと比べても遅すぎるだろう。

ブログの下記記事参照。

http://blog.goo.ne.jp/otowa1962/e/fa90c2fca6d976eebfeb769c68378e85

京都でもなるべくエアコンはつけないようにしている。

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