夜明けの曳航

銀行総合職一期生、外交官配偶者等を経て大学の法学教員(ニューヨーク州弁護士でもある)に。古都の暮らしをエンジョイ中。

琳派展とNODA MAP 赤鬼

2004年10月17日 | 演劇
昨日は夫と三越の琳派展に行った後、シアターコクーンでNODA MAPの『赤鬼』を観た。

尾形光琳といえば、MOA美術館にある『紅白梅図屏風』を、2001年2月に香港赴任前ということで、夫と私の両親と熱海に旅行して見たのを思い出す。この作品は、梅祭りの時期しか公開しないのだが、川を配した構図にいろいろな含意があるらしい。
また、俵屋宗達の『舞楽図』は三島由紀夫が絶賛した作品だ。

野田秀樹の作品は、『透明人間の蒸気』以来。
異質なものを排除することによって自分たちのintegrityを保とうとする人間の冷酷さ、【バベルの塔を超えて】という小西のせりふに象徴されるように(しかし、バベルの塔と言語の関係って今の若い人はどれくらい知っているのか)、異文化理解の難しさを、いつもの絢爛たる言葉遊びの中に描いていた。

小西真奈美は、つかこうへいの『寝取られ宗介』『熱海殺人事件』草剛がヤスをやった『蒲田行進曲』の小夏役等を見て、いい舞台女優だと思っていた。
確か、金八先生の第5シリーズで兼末健次郎の姉の役で(といってもスキー事故で死ぬ回想シーンのみ)出たのがドラマで見た最初だが、その時は、理科教師役の山崎銀之丞つながりかと思ったが、その後はトレンディドラマに出ずっぱりだが、本来舞台女優として才能を持った人だから、今回『ホットマン2』の妹役を伊東美咲に譲っても舞台に戻ってきてくれたことはうれしい。

大倉孝二を舞台で見るのは、2002年『彦馬がゆく』以来、長すぎる手足を自分でもてあますような演技は健在。

劇場で市川実和子を見かけた。TVで見るとおりだった。

『走れメルス』も楽しみだ。
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