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ニューヨークデザイン情報

NY発信のデザイン情報

ニューヨークの正月

2006年12月31日 | 一般
一年の内で一番日本が懐かしい時期が元旦です。確かに春、秋のいい天気も日本はNYと違って素晴らしいし、冬の温泉も良いのですが、一年の初めと言う区切りがしっかりと付くのはやっぱり日本の正月でしょうね。ニューヨークは大晦日(といっても日本時間では正月のお昼前10時になりますが)、だけはパティーだとかタイムススクエアーで騒いで年のかわりを祝いますが、正月はいたって静かで、2日からは平常通りの生活に戻ってしまいます。我が家では、家族が集まって形ばかりのお節料理とおとそと雑炊で元旦を迎えます。日本だと初詣だとか色々催しもある様ですが、NYでは残念ながらそういう楽しみは全くありません。。ここ何年もの間日本の正月を味わっていないので、昔の楽しい思いでしか残っていないのかもしれませんが、あこがれです!来年は日本で新年を迎えれたらと真剣に考えています。。今年のNYは例年になく温かい日々が続いています。スキー場の雪も少なく、近場でのスキーも行けそうにありません!!

フセインの死刑

2006年12月30日 | 政治
いま、フセインの死刑執行が後1ー2時間でされると言うニュースをしています。まずまちがい無く絞首刑は執行されると思いますが、今後アメリカに関連する施設、場所はフセインを指示するスンニー派が必ず攻撃をかけてくる事になると思われます。フセイン政権は元来からイスラム原理主義とは余折り合いが合わなかった為に、逆にテロの温床にならなかったのですが、これが崩れたところから、今後より多くのテロの心配が出てきそうす。多数派のシーア派を抑えれたのはフセインがスンニー派を取り込みシーア派を力ずくで押さえ込んでいたからで、これをアメリカが崩した段階でアメリカはパウエルの言葉通り『壊した器は潰した本人の所有物となる』となるのでしょうね。フセインに力を貸していたのは、まさにアメリカ自身であり、フセインの蛮行を許していたのもアメリカだったのです。そのフセインが武器にお金を使い過ぎ隣国クエートを襲ったところからアメリカのイラクたたきが始まったのです。フセインがアメリカを信じなくなった一番の原因はイランコントラのスキャンダウで発覚した、イラクに武器を売りながら他方で隠れてイラクの宿敵イランに武器を同様に売っていたアメリカにあると思います。フセインが死刑になって何が良くなるのでしょう?実際に殺戮を実行した人々は罰せられず、象徴としての見せしめなのでしょうか?戦争の常なのでしょうが、勝つ者、力のある者が常に裁く側にたち、負けた者が罰せられると言う構図は昔から変りませんね。この戦争で死んだ何十万の人たちの責任は誰にあるのでしょう?

美しい国

2006年12月29日 | 政治
現首相の安倍総理大臣のモットーが日本を『美しい国』にするという話を聞いて少しびっくりしました。昔、大学で美学を専攻,といっても遊んでばかりしてたので余り偉そうに言える立場ではないのですが、してたので、『美』という言葉に非常に過敏に反応してしまいます。「美しい」という言葉の意味を考えるに、美しい物があり、美しいと思う人がいる時に初めて物が『美しい』と判断されるのですが、では誰がどういった基準で美しい物を決めるのでしょう、またそれをどういう判断で『美しい』と思うのでしょう?『美しい物』とは一般論であり、『美しい』と感じるのは個人のそれぞれの美意識ではないでしょうか? 従って『美し国』というのは誰の美意識にそって美しいのかが非常に難しい判断となってきますね。政治というのはあくまでも現実の問題、将来の課題を確実に改良、対応し、国を正しい姿に導くべき物でなければならないと思います、ごく少数の望む姿に向かう事ではありません。『美しい』というような抽象的、主観的な言葉で出来る様な政治であってはならないと思うのですが!この国を『良い国』にしましょうと言ってるのとどう違いがあるのでしょう?それなら、『美しい』ではなく『きれいな国』の方が遥かに具体性があるように思います。政治的にも環境的にも誰がみても『きれい』な国であってほしいものですね。。

パークウエイ

2006年12月28日 | デザイン
ニューヨークから自宅に帰るのに必要不可欠な高速道路がパリセードパークウエイと言います。高速道路には、highway, turnpike, expressway,freewayそしてこのparkwayがあります。一つ一つの違いはまたの機会に書くとして、今回はこのパークウエイの話です。このの原型はマンハッタンのロックフェラービルで有名なロックフェラーのがジョージワントン橋に近い高額の土地を州に寄贈して出来たのが、このpalisade parkwayです。何気なく通い続けたこの道が他の高速とどこか違うので、考えてみた事があります。まず、普通ハイウエイにある夜間照明がありません。従って、夜は車のライトがないと真っ暗やみになります。次に、このハイウエイにかかるすべての橋はコンクリート、鉄橋は一切ありません。すべて石で化粧がされています。分離帯にあるガードレールはすべて錆び付いたスチール製です。いくつかのガススタンドの建物も石造りの建物です。ネオンサインのようなサインはがガススタンドでも使われていません。もちろん、広告看板は一切ありません。これらがどうやらパークウエイの最低必要条件の様です。中央分離帯には野生の花が無造作に植えられている事もあります。はたと気がつきました、パークウエイはその言葉通り公園の中を走る道なのです。。このパリセードに限られるのかもしれませんが、僕にとって一番好きな道の一つです!

3人の死

2006年12月28日 | 一般
今週、立て続けに3名の有名人が亡くなっていきました。日本では青島幸男さん、アメリカではJames Brownさんと元大統領のGerald Fordさんの3名です。僕が日本を出るときに、確か『意地悪ばあさん』で一斉を風靡していた青島さんは、その後真剣に政治不信を自らただすべく政界に切り込んでいきました。しかし政界は一人の人間の良心だけでは何も出来ない複雑怪奇なお金と利権、権力と圧力の巣窟だったのです。結局、当初の熱い思いは完結を見ずに政界を後にされました。しかし、そのチャレンジはいろいろな人の心の中に残っています、いずれはこれらの圧力をものともせず、本当に改革が出来る人が出てくるとおもいます。また、アメリカのJames Brownは僕がNYに留学で来た際(72年)その迫力あるステージで見る人たちを本当に楽しませてくれていました。貧しい家庭から出て、少年院に入り、教会の聖歌隊からめきめき才能を現し、ハーレムで見事エンターテイナーとして開花、それ以降、年を感じさせないパワフルな歌と踊りで近年まで活躍していました。そして、フォード大統領ですが、彼も僕がNYに来た数年後に、ニクソン大統領のヲーターゲートの盗聴のスキャンダルで副大統領のフォードさんが繰り上げで大統領になりました。はじめは、飛行機のタラップから転がり落ちたり、カーペットに引っ掛かって転びかけたりとなかなか話題にのぼる大統領でした。何か、僕が20代に、テレビを通してですが、出会った人たちがつぎづぎと亡くなっていくのは、自分が年をとった証しでしょうか?少し淋しい気がしますね。3名のご冥福をお祈りします。

証券業界過去最高のボーナス

2006年12月27日 | 政治
今年のニューヨークのダウンタウン(証券、金融関連がすべて集まっている地域)のボーナスが過去最高と報告されました。売り買いすればそれだけでコミッション、それに利益が騰がれば利益の歩合がもらえる証券ブローカー達は、まず損をする事はありませんね。ただ、株暴落の様な恐慌が起こると、即座に首になりますから、永遠にという訳にもいけないのが現実です。僕が若い時に働いていた設計会社は大手証券会社等の内装を手掛けていたのですが、1970年台後半に起こった株暴落の時は、その10年後のブラックマンデーと同様に、その翌日には既に客のトップが解雇され、翌日には設計会社のスタッフも即解雇ととっても早い対応をしていたのを思い出します。実際に景気が回復するまで、じっと我慢などと言う悠長な事は決して言いません。。この辺りは最近の日本もよくにてきたのかもしれませんね。でも、首切りに合うのはまず、フリーター、アルバイト、派遣社員と言った人たちでしょうか?心配なのは、景気が良いのは非生産関連の企業、ネット産業も生産性があるとは思えませんしね、という事は、あまり人が働く必要がなくなってきている証なのでしょうか?実際に物作りをしている人たちは低賃金で働き、暮らしも楽ではないのに、ものつくりをせずに、マネーゲームをしている連中とお金を持つている連中に利益が上がる不思議な世界になっています。それが、資本主義という物なのでしょうかね?

ニューヨークの看板規制

2006年12月26日 | デザイン
ニューヨークの町並みですが、タイムズスクエアー,42丁目界隈のネオン街,住宅地域,ソホーの様な古い町並みのサインといろいろな顔を見る事が出来ます。これらは、いくつかの団体の規制下におかれてサインの確認、認可がされるからです。
まず、場所がlandmarkと言われる保存地域に入っているかどうか?あるいは、保存を指定された建物かどうか?によってこの役所機関の確認、認可がすべての外装、内装に必要となってきます。特に、指定地域の外装に関する変更は認可をとるのがとても難しいのが現実です。特に、ネオンなどの電飾に関してはまず、認可が下りません。ネオン等をつけれるのは、5番街では建物外壁から約1メート中に入るのが常識とされています。
下記がこのランドマークコミッションの案内です:
The Landmarks Preservation Commission is the New York City agency that is responsible for identifying and designating the City's landmarks and the buildings in the City's historic districts. The Commission also regulates changes to designated buildings.
The agency consists of eleven Commissioners and a full-time staff.

The Landmarks Preservation Commission was established in 1965 when Mayor Robert Wagner signed the local law creating the Commission and giving it its power. The Landmarks Law was enacted in response to New Yorkers' growing concern that important physical elements of the City's history were being lost despite the fact that these buildings could be reused. Events like the demolition of the architecturally distinguished Pennsylvania Station in 1963 increased public awareness of the need to protect the city's architectural, historical, and cultural heritage.

このランドマークコミッションの認可をとるために何度か公聴会でプレゼンをした事がありますが、僕の前にしていたプレゼンターはNYでも一流の建築事務所の社長、部下約5名が膨大な資料をもとにソーホに作るコンドミニアムの外装の説明をしていましたが、なんと既に4-5回目のプレゼンとのことでした。ちなみに、公聴会は月に一度しかありませんから4-5ヶ月は既に経っているわけです。我々のプレゼンは、前もって担当官とした打ち合わせをしていたのと物件が新しい建物だった事も手伝って一度で通ったのですが場合によっては一年以上、認可にかかる事もあるようです。
また、日本で見る様な看板はまず認可されないのが現実です。ただし、反面、タイムズスクエアーの様な巨大広告のオンパレードの様な場所もあるのですから、複雑怪奇です。。日本では大阪の道頓堀のネオンが僕は大好きですが、住宅地の入口に意味不明の広告が乱立している状況は改善されなければと思います。規制が厳しい事は、デザインをしてる人間にとっては時間と労力がより多く必要なので、つらい現実ですが、公共と言う見地からすると、それくらいの規制がないと良い環境保持は出来ないのかなとも思います。


クリスマスの朝

2006年12月26日 | 一般
今日はクリスマスの当日25日になります。どのお店も休んでいるのですが、ユダヤ人の経営するベーグル屋さんは開いています。朝ご飯の用意が出来ていないので、ベーグルを買ってくる事にしました。ベーグルは日本ではあまりポピュラーではありまんが、NYではユダヤ人が多い事もあってあらゆる所で買う事が出来ます。ただ、本当に美味しいベーグルはやはり、焼きたて、ゆでたての温かいうちに食べるに限ります!!今日のベーグルは『everything』という種類ですべてがかかった種類でそれにチキンサラダを挟んでたべます。もう一つは一般的なクリームチーズです。ベーグルは本来ユダヤ人のためのパンみたいな物でしたが近年健康食として一般の人にも出回るようになってきました。油、バターを使わないで熱湯でパン生地を2分程茹でた後オーブンで焼くだけの簡単な手順で作られるのでそれだけを食べるとなかなか健康的な食べ物です。。

ブルーグラス、フォークの集まり

2006年12月25日 | 音楽
昨晩、友達のバンジョー奏者が招かれたブルーグラス、フォークのピッキングの集まり、といっても鍵開けのピッキングではありません、皆が好き勝手に演奏してる輪に入って、自分も一緒に演奏したり歌ったりするあつまりです。
夜の9時に目的の家に行ったのですが、お家の中は既にどの部屋もグループが出来て、それぞれが好きなように演奏しています。多分60人は集まっていたようにおもいます。2階の小部屋にいくと、楽器のケースとコトーが山積みです。ギターを出して早速、2階の小さな個室に乱入、そこでは真っ白なひげのおじいさんが、少し若めの、といっても50歳くらい、のギター弾きのおじさんと、大きなベースを抱えたおにいさん、お姉さんのバイオリン弾き(ブルーグラスではフィドルと言います)が中心になってジャムセッションをしていました。ギター弾きの手元を見ながら早速ピッキングの開始です。歌の合間に演奏があるのですが、いきなり目配せでアンタの番よと言ってきます。躊躇せず、下手ながらも間奏を弾くとまた歌に戻り、演奏は延々と続きます。バンジョー、マンドリン、フィドル、ベース、ギター、ハプシコードとありとあらゆる楽器のソロが聞く事が出来ます。ほとんどのプレーヤーはプロ、セミプロの人が多く、どんな曲が演奏されても躊躇なく演奏が続きます。。
日本では演奏家の集まりと言うと、やれPAがどおとか大げさな事を言う人が多く、プロでも生音でいきなりプレーをしてジャムってくれる事はなかなかありません。まして、個人の家に60名ものプレーヤーが集まって、それぞれが好き勝手にプレーして楽しむ様な事はまず聞いた事もありません。。プレーヤーの中には、日本でも著名なバンジョー奏者も演奏していました。アメリカの音楽愛好家の層の厚さと、その深さを真に感じることの出来たイベントでした。

クリスマス!

2006年12月23日 | 一般
今年も又クリスマスがやってきました。昔は楽しい思い出が多かったのですが、年を取るにつれてだんだん騒がしさだけが鬱陶しくなってきます。学生の頃はクリスマスキャロルでいろいろな家をまわり、お菓子をもらったりして楽しんだこともありました。特に外人の先生はとても優しく迎えてくれました。学校がキリスト教系の事もあり、賛美歌、礼拝には毎日のように参加していたので、違和感はなかったようです。ただ、洗礼を受けてはいないので、正式なクリスチャンではありませんでしたが!今のクリスマスはどう考えても、コマーシャルに多いにのせられているように思えてならなく、それもあってこのシーズンどのテレビ、雑誌をみても、クリスマス一色で本当にいい加減にしてくれといいたくなります。ただ、この時期にクリスマスを通して、旧知の人にメールを出したり、プレゼントをしたりする良い機会でもあります。なかなか、連絡しにくかった人も連絡が取れたりするといったいい面もあるので一言で否定は出来ないのかなとも思ったりしてます。
先日、ユダヤ人の宗教家がワシントン州の空港のクリスマスの飾り付けに、ユダヤのお祭りのシンボルである、蝋燭の置物をさせてほしいと空港に依頼した所、対応が出来ないとの事で、クリスマスツリーまでも取り外し大騒ぎになりましたが、最終的にはクリスマスツリーを復帰させて決着したようです。これは今の、アメリカの宗教と公共の場所の問題の典型の表れだと思います。宗教色を政治に押し付けようとするグループ、それに反発するグループと様々な人たちが些細な事でも大きな問題として取り上げようとしています。。クリスマスが宗教なのかどうかは、むずかしい所ですが、本来は宗教上の敬虔なイベントであるべきでしょうが、町中にあるクリスマスの装飾はあくまでも販売促進の一環のもので宗教的な匂いは全くなく、これを問題にすること自体がナンセンスなように思います。。