乱立する政党、、それらが離れたり繋がったりしてアメーバーのように形を変化させる今の日本の政治である。国民のほとんどが政策の失敗と官僚の利権闘争の結果が今の日本の問題の原因である事を理解している。それらを正さなければならない政治家がだらしない事が問題に拍車をかけている。
久しぶりに本を読みきった、中々時間が取れないので読む事が出来なかったが、今回は『維新』という言葉を知りたくて読み切る事ができた。今大阪発の『維新の会』が騒がれているが、、といっても何となく長続きしそうに無い気配が漂っているが、、この本で明治維新の内容を読んでいると、どってことない権力闘争のように見えて仕方がない。それは今の『維新の会』もその程度なのだろう、一般市民にはどちらでも良い様な事なのだが、大義を得る事で正当性をアピールしたいだけの事でしかない。この前の戦争までは、いつでも朝廷を誰が手中にとるかの利権闘争の連続だったように思える。『維新』もまさにその為の権力争いでしかなく、本当に国をどうしたいかは後から付いてきたみたいな話である。『錦の旗』、『攘夷』、『政権復古』等いろいろな言葉は飛び交うが、つまるところ本当に生活に困った一般市民の為の政権交代ではなかった。。この辺りの、詳しい状況をこの本は分かりやすく、分かりやすく描いてある。半藤一利氏は夏目漱石の娘婿であり、その歯切れのいい口調も心地よく感じた。。