あれだけ大騒ぎをし、選挙の結果民主党が多勢を締めた東京都議会が移転を可決した。都民の意思は結局反映されないまま、そして曖昧なまま移転がきまる。そこのは多くの利権が絡み、そこまでの状況は変えることが出来ないだろうと以前のブログで書いた事が現実となった。ほとんどのこういった利権の大きく絡ん事案は必ずと言って良い様にいずれかほとぼりが冷めた頃にそっと進められるのである。ダムの問題、原発の再開、沖縄の基地の問題、数えたらきりがない程あるが、民主党の反対構造も今となれば一種のガス抜きでしかなかった様な気がする。そのガス抜きも官僚組織に仕組まれている様な気がする。
友人が小沢氏がテレビに出ているのを見て不快感をあらわにしていた。その背景は『小沢はいつも反対しかしない!』『今回も増税に反対しているのにその対案を持っていない!』かなりの人が同じ様な感情を持っている。僕も以前は同じ様な気持ちで小沢氏を見ていた。しかし、ここ数年色々な話を聞き、公平に判断する様に見ていて分ったのは『キャラクターアサシネーション』が堂々と行なわれている事だった。その一端が村木事件であり、三井環氏の事件である。これらはあくまでも、氷山の一角でしか無く、もっと根太い組織的で巨大な権力構造がその裏にある事は素人の僕にさえ解る事である。しかしながらこのような内容の報道は『厳戒令』がしかれた様に一般の報道には決して現れる事はない。暗黙の了承が存在するのだ、従って、僕の友人の様にハイレベルなインテリ人でもその辺りの情報は全く分らないのである。今の日本の一番の問題なのかも知れない。。
テレビでは全く報道されないが、小沢氏の裁判はまだ継続されている.しかし、証拠となるものが全てと言って良い程崩れ去ってしまった今、裁判にもならない事を一般の人には全く知らせれていない、、もしこれが有罪と言う様な不当な判決が出たとしたら、この国はもう民主国家としては自立出来ない事になってしまう。それだけ、重要な政治の分岐点に来ている様に感じる。これは、官僚/財界/それに絡む利権組織グループの存続を掛けた戦いになっている事の証でもある。それだけ小沢氏が皆から恐れられている証とも言えるのかも知れない。。原発も税金も官僚の利権も海外からの圧力も全てが解決しないまま、全てを一般国民への負担に置き換えようとしている。。前にも書いた様に、本当に過去の無策な政治が、表には出せないくらいの最悪の国家の状況がひたすら隠されている様な気がして仕方がない。。
今の福島原発で働く人たちの多くは、生活苦に苦しんでいる労働者が騙されて連れて行かれているという話を聞いた。又、5ー6社の下請けを通して働いている現実も聞かされている。現地に入って行く車には大手ジェネコンのJVの名前が大きく書き込まれている。要するに元請けはこれら大手ジェネコンである。どのくらいの金がこの復旧に出ているかは分らないが、相当なお金がながれているのは間違いない、しかし、現場で働く人たちには日当7000円-12000円というお金しか支払われていない。要するの中間搾取されていると言う事である、元請けは最低賃金として日当28000円くらいはもらっているようであるが、その多くは現場には届かない、何故東電や国はこういった現場の作業員の最低保証をする事が出来ないのか?こういった時にこそ、今まで甘い汁を吸い続けたジェネコン達が無償でマネージメント作業を行わないのか?不思議で仕方がない。。日本の大手企業のほとんどが下請けによって成り立っているという現実がある。大手メーカー、ジェネコン、広告代理店、コンピューターのシステム、言ったらキリがない位あるが、そのほとんどが下請け会社にほとんど丸投げ状態で投げている。彼らはその営業力で根こそぎ仕事をかっさらっていく。そこにはドロドロの利権構造が絡まっている。これが日本の体質なのである。本当に技術を持った中小企業が必死で生き残ろうとしているが、発注する大手顧客は全て利権がらみの元請けにしか発注しないのである。それは利権だけではなく、発注者の無知という大きな壁、そして、自己責任を回避するという役所的な発想が大きな壁となって立ちはだかっているのである。
3。11という日は日本人全てにとって大きな意味持つ日となった、アメリカ人にとった9.11と同様の意味があるのかも知れない。どちらも「予想外」という言葉が当てはまるのかも知れないが、実はその裏には隠された『予期出来たかも知れない』現実が多々ある様な気がする。大津波は確かに天災かも知れないが、助かるか、助からないかは人の手によるところが多々あるし、原発問題はまったくして人災以外の何物でもない。9.11はこれは全て人災によるものである。アメリカが作り上げた敵がアメリカの手によって実行した災害と考えてもおかしくない。どちらも復興と言う名目で多大の利権がらみの抗争が起こっている。その大半が現地の復興に使われるのではなく、利権団体の懐に入ってしまう構造も良く似ている。アメリカの手本を元に進めるのだろうから、さもありなんと思っても仕方がないだろう。
AIJ投資顧問の問題が騒がれた時、何故これ程多くの基金を集める事が出来たのか不思議で仕方なかった、よほど大きな信用がなければそう簡単にこれだけの基金を集める事は到底出来ないと。それが今回次第に解明されて来た。旧厚生省の官僚の天下りとそのOBによる出来合レースである。これこそ、官僚主導のシステムの一端である事は間違いない。そこに大きな金が流れその上澄みを官僚OBがかっさらって行く。それにつけ込んだ海外のシンジケートがまんまと持ち逃げしたのが今回のAIJの問題だと思う。何度も繰り返して言うようだが、それが今の日本を支配する利権構造なのだ、、これは単なる独裁者の利権ではない、ある意味北朝鮮の独裁政治と非常に似通っている。北朝鮮は一人のシンボルが在るが、日本にはそういったシンボルさえ存在しない。しかしその後ろに隠れた巨大な利権組織は同じ様な巨大な力を持っている。
偶然カントリーミュージックを聴く機会が出来たので、カントリーの名曲と言われる「San Antone Rose」と言う曲をネットで検索したらRay Priceというカントリー歌手のyoutube映像をみつけた。これが、本当に枯れていて,自然で良かった!80は裕に越えると思われるが、その声は太く、カントリーといっても乗りはスイングジャズそのものである。何度聞いても飽きない。。久しぶりに聞いて安らぎをもらえる歌だった。。
昨日の党首討論を聞いていて、政党トップになる連中は最後は同じ考えしか持たない、あるいは持てない様になるんだとつくづく感じた。多分、自民党でも民主党でも新人やトップにたどり着いていない議員は純粋な考えで議員活動を行なっているのだろうと思う。今の野田首相も3年前には真剣に官僚主導の政治に立ち向かおうとしていたのだと思う。しかし、今は自民党となんら差の無い政治を進めようとしている。はっきり言ってすべての面でまったく同じである。それは小沢元党首との戦い方も同じと言う事だ。何故、小沢元党首が邪魔なのか?それは、言い換えれば官僚にとって非常に邪魔な存在だからである。党首討論と言ってもすべてが台本どおりで、どのような事があっても増税をしなければならないという、役人のシナリオに乗っているだけである。もしかすると、一般国民には知らされていない国の大ピンチを官僚達がひた隠しにしている可能性があるかも知れない、、それをカバーするにはどうしても増税が必要なのかも知れない。。