UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 340P

2023-12-13 23:58:53 | 日記
 ここ数日、悪魔を宿した女は大人しかった。悪魔なんて物はもっと悪辣で厄介で、やばいやつだと思ってたが、どうやらそこまで『力』ってやつは強くないらしい。いや、まあ野々野足軽のせいではある。だって今野々野足軽の中には2つ分の悪魔の力がある。あれって本当なら、きっと用が済んだなら元に戻ったり……するのかは実際わかんない。
 
 もしかしたらもっと別の……それこそ悪魔に取り憑かれたやつを増やすことで、実はどんどんとその人間から何か……それこそ生命力とかを得て、悪魔は強大になっていく……とかいう特性があったりするかもしれない。
 
 最初に力を分割して人を操るだけでは単純に力を分けただけで、弱くなってしまうが、新たに寄生した宿主の中で悪魔が育っていけば、もしかしらオリジナルの悪魔にも力が分譲される……とかいうね。
 そんな事があるかも知れない……と野々野足軽は思った。まあけどそれを検証しようとは思わない。なにせ……だ。今二人に分け与えてた悪魔の力が野々野足軽の中にあるわけだが、それらは弱々しくなってるから無害なのだ。
 これに力を戻すつもりは……今のところない。どうやら人が寝るとかするように、時間経過で悪魔もある程度回復することは出来る……というのはここ数日でわかってる。
 けどある日、悪魔がより回復してる時があった。それは何故か? まあ実際野々野足軽には問題はなかった訳だが、その変化ってのは『悪魔』という存在よりよく知るのに重要だろう。あの時何があったのか……考えてみた時、アースに野々野足軽はこんな事を言われた。
 
『あの時はイライラしてたのでは? あの男は授業なんてのも、仕事なんてのも関係なく、ただ単に見た目だけなら極上の女性を朝も昼も夜も抱いてたのですから。それを見てたら羨ましいとも思うでしょうし、ムラムラともするものでしょう。
 いやらしいとかじゃないですよ。動物としての本能と言うことです。いくら力を覚醒してようと、貴方もまた動物ですからね』
 
 とかなんとかだった。否定したいところではあった。けど確かに監視という名目で覗いてた野々野足軽はたしかに最初はグヘヘとか思ってた。
 なにせあの美女は流石に美女だけあって、その体も美しかった。だから裸を見れるだけでも眼福……といって差し支えない。でもそんな相手が四六時中変な仮面を被ってる男といたしてるのである。
 流石に野々野足軽だって四六時中は見てない。けどふと見てみると……「まだやってる」――となるのである。それが何回も続くとどうなる。男として、『羨ましい』と思うのは仕方ない。そしてなんであいつに? とかおもうだろう。
 そもそもが悪魔が取り憑いたあの美女はなんで本当にあの仮面の男に心酔してるのかなぞなんだ。それがあの仮面の男も悪魔に取り憑かれてる――となればわかりやすい。
 けどどうやらそうじゃない。それに今までみた悪魔はすべて女性にしか取り憑いてない。もしかしたら悪魔は女性にしか取り付けない……のかもしれない。野々野足軽に取りつている? それは野々野足軽が強制的に内側に入れてるからノーカンである。
 これも野々野足軽の推測でしか無いが……そしてそんな「うらやまけしからん」って状態が野々野足軽の中に負の感情として芽生えてたとするのなら……そしてそれを悪魔たちは糧にしてたとするのなら……悪魔たちは人の『負の感情』を糧にその存在を大きく出来る……のかもしれない。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 977

2023-12-13 23:51:51 | 日記
「う……ここは?」
 
 薄暗い部屋だ。そこに俺は椅子に座らされて、そして両手は椅子の背の後ろ側で縛られて、そして両足は椅子の脚にくくりつけられていた。てっきり牢にでも入れられているものだとおもってた。それか脱走兵なんてのはその場で斬り殺されて、もう目を覚ますことはないか……
 まあこれから処刑……という末路が待ってるということは大いに考えられる。でもここは軍の牢ではなさそうだ。なにせ……ここは普通の部屋だ。椅子があってそこに座ってる自分。床には敷物がある。そして壁にも模様が彫られていた。こんな事をするのは貧乏な家とか、ただの牢ではありえない。そんな労力は無駄だからだ。
 こんなおしゃれな事をするのは余裕がある家のもの。つまりは金持ちである。それにこの特殊なにおいがする蝋燭。こんないい匂いがするような蝋燭は金持ちしか使わない。
 
 普通ならもっと臭いものをつかってる。それこそ普通に流通してる蝋は砂獣から作られてる。だからこそ、その匂いは馴れないと「うっ」とするようなそんな匂いがする。
 けど使うしか無いから使ってた。なにせ……だ。なにせこの世界は常に物資が不足してた。蝋なんてのもそうそう市民は使わないだろう。なにせ夜は短い。本当は長いらしいが、感覚的には俺たちにとっては夜という時間は数時間しかない。
 だから日が沈んだら少しして早くしないとそこらで寝ることになってしまう。だから家にいて横になるのがよるという時間だ。
 どこで寝ても朝には全快になるが、人によっては数十分位の目覚めのラグはある。意識がなくなる宵から目が覚める明へとなる時、そのすこしのタイムラグで何か起きることはある。だから金持ちは絶対に家にいるようにするのが常識。
 
 そしてこの蝋の匂い……それは覚えがあった。そうこの高級な蝋は俺の家の……その匂いをさせてる。つまりはここは……
 
 ギイ――
 
 と扉が開く。するとそこからでてきたのは……
 
「親父」
 
 そうそれは彼の父親だった。そして彼は父親がでてきたことて明らかにホッとした。なにせ死刑もあると思ってたんだ。けど連れてこられてたのは蝋にしてはしっかりとした部屋だしでてきたのは親父だった。
 つまりはこれって……そう、息子を心配した親が軍に捕まりよりも息子を確保して、どうにかして自体を収集しよう……そうしてるんだ。
 
「お、親父助けたくれよ! 俺は悪くないんだ!」
 
 そんな事をいった俺を親父はため息をついて見てた。