UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 339P

2023-12-12 23:46:49 | 日記
 今日も草陰草案は忙しそうにしてる。そしてそれに付き合う野々野小頭も忙しそうだ。なんだかんだ言って、結局の所は友達を放っておくなんて出来ない野々野小頭は出来得る限りは草陰草案に付き合ってる。
 どういうことなのかわかんないが、時々家にも帰ったりしなくなった。いや野々野足軽はわかってる。それが草陰草案に付き合って遠くに行ってる――ということくらい。
 両親もそこら辺はなんとなくしってる。なにせ今の時代、友達とっても学校だけが出会いではない。だからちょっと遠くの友達の家にでも行ってるんだろう……位に思ってる。
 流石に中学生の娘相手にその対応はどうか? と思わなくもない野々野足軽だが、それが彼の両親だった。普通なら中学生の女の子なんてもっと過保護になりそうなものである。まあ勿論それには理由もある。
 草陰草案の方も野々野小頭には全幅? の信頼をおいてるから、そばにいてほしいからそこら辺小細工したのだ。両親にそのちょっと遠くの『友達』というのを紹介したのに一枚噛んでる。まあつまりは草陰草案に心酔してる信者をつかったのだ。もちろんそれは女性である。
 流石にいくら放任主義の両親だといっても、中学生の娘が男のところに時々泊まりに行く……なんて許すはずがない。まあ実際は男のところに泊まりに行く――なんてよりもよっぽどな事をやってるわけだが……なにせ両親はせいぜい車で一時間も走れば迎えにいける距離にいる……とおもってるだろう。
 
 けど実際は違う。国単位で違ったりするのである。そこで疑問なのは野々野小頭はパスポートとか持ってないはずである……ってことだ。
 それなのに国際間を移動するって……実際犯罪なのでは? まあ問題になってないけど。多分それこそ草陰草案の付添人って事で色々と優遇されてるんだろう。言う馴ればVIP待遇ってやつだ。
 実際今や草陰草案がどこか別の国に行く……とかなったら個人のプライベートジェットを使ってる。勿論流石にそこまで稼いでる……訳はないと思ってる野々野足軽だ。
 
(いや流石に……ね)
 
 HONDA製のプライベートジェットはお金持ちの間では人気が高いらしい。流石に飛行機だし、それはきっと数億とか数十億とかするだろう。
 流石にそれを購入して使ってる……というわけではないはず。だって……だよ。だってもし、そんなに稼いでるんだとしたら野々野足軽はちょっと後悔するだろう。
 
『俺だって……俺だって数億円の現金見てみてえええええええ!?』
 
 くらいには絶叫する。まあけど実際は草陰草案はそれを買った訳じゃない。なにせだ。なにせ彼女には沢山のそれこそ『支援者』という後見人がいるのだ。まあ一番の後見人はその『力』を支えてる野々野足軽だと言えるんだけどね。
 けどほぼすべての人は彼女にその力が宿ってる……と思ってるから野々野足軽か背後にいる……なんてのは想像の埒外だろう。
 
(でも後見人とか支援者とか……そういうのもちょっと憧れる)
 
 一人で暗躍してきた野々野足軽だが、どんどんと規模が大きくなって来てるのは自覚してるわけだ。まだ……まだなんとかなってる。
 けど、そのうちどんどんと力ってやつが広がっていったら? 勿論野々野足軽はこれ以上は――と自重しようと思ってる。けど何が起きるかなんてわかんないのが現実だろう。
 現実は小説より奇なり……とはいうし。事実それを体現してるのが野々野足軽だと言える。
 
(とりあえず草陰草案は気にしつつ、変な奴らの行動を監視して、あの二人は……まだやってるか)
 
 とりあえず授業は適当に脳に刻みつつ、学校では平賀式部と過ごす時だけ集中する――それが野々野足軽の最近の学校生活だ。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 976

2023-12-12 23:41:39 | 日記
「そんなものか? いや、そんなものだよお前は」
 
 そんな事を言われた。俺はひっくり返った虫の様にモゾモゾとするしかない。なにせその攻撃は凄まじかった。けどそれでも……彼女は手を抜いてる。だってそうだろう。その剣で……その刃が届いてたら今俺はどうなってる?
 そんなのは決まってる「死」だ。俺は本当なら今の攻撃で二回は死んでるだろう。強い……いや強いのはしってた。けど追いついてると思ってた。
 なにせ訓練はしてたし、それにこの武器……これがあれば警戒はするだろうって。いや警戒はきっとしてる。けどそれでも……だ。それでもあの女は俺を脅威と見てない。
 
「う……うあああああああああああああ!!」
 
 俺は近づいてきたところを狙って、剣を振り回した。そして「来るな! 来るなああああああああああ!!」と泣き叫ぶ。でもそれにも彼女は冷静だった。
 わずかにでも当たればそれだけでスパッときれる剣だ。こんな風に滅茶苦茶に振り回したとしても、それでも切れ味はそこらの剣よりも断然良い。
 肉体なら、抵抗なんてほとんどなく切れるだろう。だからこそ、こんな無茶苦茶は寧ろ脅威になりえる。武術を得て、きちんと基礎をやったらそれこそ実力差があれば太刀筋を見極める事もできるだろう。
 実際それくらいきっと俺とこいつには実力差がある。悔しいが……それは事実だ。だからこその滅茶苦茶。けどそれでも彼女は冷静だった。いきなり剣が差し込まれた。眼の前でその剣はピタッととまった。そしてクルッと腕を回して甲高い音を出して俺の剣を滑っていく。そしてそのまま俺の拳をわずかにきった。
 
「いっ!?」
 
 一瞬の痛み……その反射で俺は剣を手放してしまった。そしてそれを上手く自身の伸ばしてた剣でカーンと弾いて自身の手元にスポッとおさめる。
 簡単な事をやったように見えて、それはあまりにもかけ離れた技術。傭兵でもここまで技術があるやつなんてそうそういないだろう。そもそもが傭兵って大体が我流だ。それで技術なんて……それこそ実践を経て勝手に作り上げていくような……そんなのだ。弱いやつは死んで、強いやつが生きながらえる――それが傭兵家業。
 部位欠損してるやつなんて珍しくない。そんななか、比較的若いのに何の欠損もなく今にいたってるこの女は……そう異常だった。
 それに今更気づいた。
 
「俺のまけ――ぶぎゃ!?」
 
 敗北宣言……それすらも許されなくて再び俺はふっとばされた。そしてふっとばした俺のところにやってきた彼女は俺の髪を掴んでそのままて引きずり出す。
 イタイイタイ――と言っても聞く耳持たず
 
「不快だ。お前は私に取っては金でしか無い。喋るな。舌を切り取るぞ」
 
 その言葉に俺は黙るしかなかった。