UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 336P

2023-12-09 19:51:18 | 日記
「きゃー! なんですか一体!」
「変態! 触らないで!!」
 
 悪魔がでたことで二人の女性は目が覚めた。それによってベタベタとしてた仮面の男を力いっぱい押しやって更に叫んでる。そうなると、一気にざわざわとしだす。
 
「どうしたんだ? ほら、俺だよ。俺を見て。この顔を」
「何言ってんのよこの変態! はなして!!」
「そうよ。そんな気持ち悪い……誰かあああああ!!」
 
 どうやら悪魔とかそんなの全くわかんない仮面の男は自分の顔を見せれば女がイチコロでころっと行く……と本気で思ってるみたいだ。
 けどあの男には自分の理想の顔になってるだろうが、第三者からはただ変な仮面をつけた男だからね。そんなの目が覚めたら怖いだけだ。だから余計に女性たちは暴れてる。そんな風に騒いでると当然だが、周囲の人達も――「なんだなんだ?」――となってくる。そうなると駅員だってやってくるのも時間の問題。
 
「行きましょう。大丈夫。貴方には私がいます」
 
 そう言って何やら美女はやってる。仮面の男は女性たちに未練たらたら……って感じだったが、美女がそれをやると「うへへ」と気持ち悪い顔になった。
 何をしたのか……それは簡単だ。なんと美女は仮面の男の手を自身の胸に持って行ってた。そしてそこで自分の胸をモミモミさせたのだ。
 二次元のイラストとかと違って、リアルではそれこそ超巨乳とかでも無い限り、そこまで胸は強調されたりしないだろう。実際あの美女だってそうだ。そんなにおっぱいが大きい印象は野々野足軽にはなかった。
 けど、満足した仮面の男を見るに、きっと二人を諦めてでも、あのおっぱいを何処か別の場所でもっとじっくりと堪能したい……と仮面の男は思ったんだろう。それだけ巨乳だったのだろう。
 顔も良くて身体もいいとは……あの得体の知れなさがなかったら、あの美女は完璧だったかもしれない……と野々野足軽は思った。そのうちに悪魔さえ居なければ……と思わずにはいられない。
 
 おっぱいを揉みながら、仮面の男と美女はそそくさとさっていく。開放された女性たちも開放されてめでたしめでたし……なんだが、野々野足軽は仮面の男たちを放っておく事はできない。
 
(いや、仮面をつけただけの奴は別にどうでもいいんだが……あの人は危なすぎる)
 
 あの悪魔を宿した女性……あの人を野放しにしておくと、きっと次々と犠牲者が増えるだろう。なにせ……だ。なにせあの美女は仮面の男に女を自らあてがってる。
 なんでそんな事をしてるのかは不明だし、あの美女がなんで仮面の男に入れ込んでるのかも謎だ。でもあの二人が揃うことで悪魔の被害は増えると思える。
 そうなると……
 
(放っておく……なんてできないよな)
 
 けどまあ、その日はこれ以上の被害が出ることはなかった。なにせ二人は激しい夜をその日は過ごしてたからだ。
 
(これは監視、監視だから……)
 
 そんな言い訳を並べて野々野足軽はその行為を盗み見てた。

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 973

2023-12-09 19:44:52 | 日記
 襲撃された。それは自警団だった。軍よりは一段落ちるが、この街を普段から守るってるのはその自警団だ。市中を見回ったり、市民の相談事に乗ったりしてる。
 そして市中の揉め事には軍は大袈裟すぎるから基本はその自警団が対応する。そんな奴らが俺のアジトにやってきた。いきなりのことだった。
 やりすぎたのかも知れない。その前の夜に、ある一角の屋台をぶっ壊しまくったのが原因だろう。やりすぎた。けど、あそこの店主が余計な抵抗をするから悪い。
 思わず武器を出してしまった。そしてスパッと……いやその店主を殺ったわけじゃない。その一角の店を切りまくった。それだけだ。殺人はしてない……筈。実際突撃してきた奴らも殺人の容疑……とかはいってなかった。俺は速攻でその場にいた取り巻きたちが戦ってるあいだに逃げてきてた。
 
「はあはあはあ……くそ。なんでこんな……」
 
 そんな悪態をつく俺。持ってこれたのは結局武器だけだった。けどこれがあればどこかの金持ちの用心棒とかやれるだろう。誰かに使われる……なんて嫌だが……
 
 そんな事を思ってるとザッザッザッと足音が近づいてた。そしてその影が暗闇から浮かび上がってくる。それは……
 
「お前……」
「残念。こんな風にやり合うことになるなんて」
 
 そういうのは彼女だった。でも彼女は傭兵のハズだ。なんでこんな……
 
「どうして?」
「ただ割のいい仕事だったのよ。私のお金になりなさい」
 
 そう言って彼女は剣を抜いた。変な期待をしてた。彼女は俺のことを気にしてここに来てくれたのかもしれない――と。けどそんな事はまったくなかった。でも……彼女はまっすぐに俺をみてる。今までのゴミを見る目じゃない。キラキラとした目。
 それは恋ではないだろう。言う馴れば金を見る目。けどそれでも、ドキドキしてる。それに、こいつは一人だ。べっこべこにしたら、その後には何をしてもいいよな? 
 なにせもうアズバインバカラでは指名手配されてる。なら……もう……やりたいことをやってやる。俺も剣をぬく。そして鞘を捨てた。
 
「はいそうですか? なんていうかよ。俺はお前を倒して最後に楽しんでやるよ」
「まあ生きてても死んでてもいいでしょう。いつものお遊びじゃないわよ」
 
 ピリッとした空気。いつもはただ視線だけが厳しかった。殺気なんてなかった。けど今は違う。彼女の全身から殺気がビリビリとでてる。俺はこの瞬間から逃げ出したかった。
 けど視線は彼女の脚、尻、腹、胸……と舐るように上がっていく。きっと今の俺は気持ち悪い。けど、その体を見てたら想像して、逃げるなんてもったいないと思った。なにせ、彼女は一人だけだ。