UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 344P

2023-12-19 23:24:41 | 日記
(よし、お前たちに仕事を与えよう)
『やったー!』
『えっと、私達だけで大丈夫なかな?』
 
 野々野足軽の言葉に悪魔っ子は元気に天使っ子は不安気にしてる。けどそんな二人を同時にナデナデしながら、そして野々野足軽は力を使って、自身の視界を共有させる。
 
『狙いはあいつか! 男か? 女か? どっちだ?』
(女の方)
『え? あれ? この人……何か懐かしいです』
 
 天使っ子がなんだかそんな事を言った。悪魔っ子もそれにつられて、「そういえは……なんか変な感じだな」とか言ってる。どうやらこの子たち、存在が変わった時にほぼ大本の悪魔……というか元の悪魔とのつながりはほぼ消えて、なんかまっさらになったみたいだ。
 でもそれでも、やっぱりだけどなとなくだけど元の悪魔との繋がりみたいなのは感じる事ができるらしい。実際彼女たちはまっさらになってほぼあの悪魔からの影響はない。
 でももしかしたら見えない様な……細い繋がりってやつはあるのかもしれない。それこそ運命とか言うレベルのなにか……因縁と言ってもいい。そういうのである。伝えるかどうか野々野足軽は迷う。けど別に言った所で……だ。言った所で、この子達が元の悪魔の元に行きたいとか情を持つ……とかないだろう。
 だから野々野足軽はいってみた。
 
(わかるか? あれは元はお前たちだったものだよ。お前たちは元はあの悪魔の力だった)
『あれが……』
『私達……』
 
 何やらちょっとショックを受けてそう。まあショックを受けても仕方ないのかも知れない。なにせ悪魔は気持ち悪い力をしてる。野々野足軽の力と混ざりあったことで天使っ子と悪魔っ子の力は元の悪魔とは結構かな離れたものになってる。だからそれも原因としてあるかもしれない。
 元はあんなに気持ち悪いものなのか――ってね。誰だって貴方の前世が虫です――とか言われたら嫌だろう。そんな感じと思われる。
 
(まあけど今は全然違うけどな)
 
 フォローのつもりで野々野足軽はそういった。すると二人共「そうだよな!」とか「そっか」っていった。そして本題はここからだ。
 
(それでやってもらいたいのは、あの存在の弱体化だ)
『弱体化? 殺っちまえばいいじゃん。私達なら出来るぞ。なっ』
 
 コクコク――と悪魔っ子の言葉に天使っ子も頷いてる。そこはもっと穏便に……とか天使っ子なら言ってくれると野々野足軽は思ってたけど、どうやら乗り気のようだ。
 
『主様の敵は許しません』
 
 あれ? 実はこっちの方が悪魔っ子よりもやばいのでは? とか野々野足軽は思った

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 982

2023-12-19 23:16:42 | 日記
「私はお前の親父の愛人なんかじゃない。それを訂正しろ」
 
 馬乗りにされてるのに、そう言ってきつく睨んでくる女。どうやら相当親父の愛人扱いしたのが気に入らない様子だ。実際この女はとてもプライドが高いと見える。
 それに強い。これだけ若くて強いのなら、別に親父じゃなくてもよってくる男は沢山いそうではある。まあちょっと筋肉質でデカいが……それにお世辞にも美人ってわけでもない。
 健康的というのがまっさきにくるような……それこそ俺がこれまで侍らせてきた女は自分をどう良く見せるか……そればかりを考えてた様に思う。
 そうやってどれだけいい男を捕まえるか……それを女は狙ってるんだ。なにせこんな世界だ。女だって戦えると言ってもそれはやっぱり男ほどに戦えるわけじゃない。
 それに大抵の女は戦うことよりももっと別の生き方を選ぶ。それこそいい男を捕まえて家庭に入る――ってことだ。それが一番この世界で女が生きるのに楽な生き方である。それに増やすことも女にしか出来ない仕事でもある。
 だからこそ、女は着飾るし、露出を高くする。確かに暑いのもあるが、女はわかってる。男が女をどういう風に見てるのかって事。だからこそエロい格好になるわけだ。
 でもどうやらこの女はそこらへんもっと違う……そう本当に機能性とかで服を選んでるみたいだ。けどこれはこれで新鮮ではある。それに綺麗ではないが、この女はブサイクでもない。ちゃんと化粧とかしたら化けそうではある。
 女遊びをしてきたやつほど、こんな女を自分好みに染めたい……そんな風に思ってもおかしくない。それを考えると、親父が狙ってたとしても全然おかしくないと思える。
 なにせ親父には何人も愛人がいる。けどそれはこの世界でそこそこ裕福なら当たり前。母親もそれを了承してる。だからこそこの女が親父の女だったとしてもおかしくない……と思ったけどこの女反応を見る限り、違うようだ。それに親父も女好きだが、親父は面倒な女は嫌いな男だ。男に従順な女が好きだった筈。
 まあ趣味が変わった……ということもあり得るが。
 
「でもアンタはこんな怪しい仕事を引き受けてる……それっておかしいだろ? アンタは強い。それは知ってる。なら変な仕事をやる必要なんてないだろ?」
 
 そうなのだ。それがおかしい。この女は強い。それは肌で感じてる。強ければ、仕事には困らないはずだ。それに今は特需といってもいい。なにせ武器は新しいのがでてきて、それを使えば砂獣をスパスパと切れる。
 これまでの苦労が嘘のようだろう。稼ぎ放題といっていい。なのに、こんな危険で自分の立場を危うくするような事……まとも奴ほど受けるわけなんてない。
 それなのにそんな仕事を受けるなんて、かなりの事情があるか、親父に弱みを握られてるか……それ以外ならもう愛人だから……とかしかないじゃないか。
 俺の言葉に女は顔をそらす。そしてこういった。
 
「それは……」
「それは?」
「それはお前を合法的にボッコボコに出来ると言われたからだ。前々から、貴様を殴りたかったんだ」
「はあ!?」
 
 何だこの女。クソッタレじゃないか。