UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 333P

2023-12-04 20:22:06 | 日記
 黒いしこりの中には取り憑かれた人の精神なのか? 魂なのか……そんなのがあった。そしてその精神を落とすように悪魔がまとわりついてる。
 まるで水に溺れさせるかのような……そんな事を悪魔はやってる。悪魔は黒い姿をしてて、角のようなシルエットにコウモリのような羽が見える。
 それが女性を溺れさせてる。
 
(これは……ちょっと……)
 
 精神世界だからなのだろうか? 野々野足軽は直視が出来ない。それは悪魔が酷いことをしてる……とかじゃない。その理由はこの女性たちが裸ってことだ。多分精神世界だから、服なんてものを着てないんだろう。
 なにせ精神世界。そこに他の誰か……他人が来る何て想定なんてしてるわけがない。だって一番のプライベートな空間……それが思考の中のハズだから。
 けどそんなことも言ってられないだろう。同じ高校生の女の子の事は見るのは罪悪感ってやつがきつい。かといって大人の女性の熟れた身体……というのも男子高校生には刺激が強いというか? いや実際胸くらいまでしか見えないが、そこまではまるまると見えてるわけで、実際そういう動画……とかでしか見たこと無い野々野足軽にとっては刺激が強い。
 
(助けて……)
(もうやめて……)
 
 二人のそんな声が聞こえる。悪魔に捕らえられて、そして痛めつけられてる彼女達の精神。ああやって精神を疲弊させて、悪魔の洗脳を通りやすくしてる……って感じなのだろうか? 
 
(目を閉じたままで行けるか?)
 
 見るのも憚れるから、野々野足軽は目を閉じた。そもそもがここは精神世界だ。野々野足軽だって、この様子を目でみてるわけじゃない。力で感じてるはずだ。それが五感に伝わってきてるだけ。
 ならば、見なくてもわかるはず。そしてその判断は間違ってなかった。悪魔の存在と彼女たちの存在を感じる事はできる。ただの存在として……ね。
 
 ちゃんとこうやって感じれば、その異質な部分だけを……悪魔部分だけを分離することだって出来るだろう。俺は手を伸ばして悪魔を力で縛り付ける。
 すると「グギャ!?」とそんな声が聞こえた。何が起きたのかわかってないみたいだ。俺は奴らを感じることができるが、向こうはこっちに気づいてないのかもしれない。
 それは好都合だ。暴れ出してる悪魔たち。けど逃さない。力を強めて、どんどんと悪魔の存在を圧縮していく。そのまま存在を消失させる――そうしようとした瞬間にアースが介入してくる。
 
『待ってください。このまま消すのはもったいないですよ』
 
 なにやらとんでもない事をアースが言い出した

転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 970

2023-12-04 20:16:54 | 日記
 あれからも何度も彼女を追った。あの女を跪かせる……その思いを胸に訓練もしてた。そんな時、訓練の場所にある人がやってきた。
 それは勇者と呼ばれる人だった。愛想が良い、優しそうな人だった。俺たちのような新人にも丁寧で物腰も柔らか。だが俺は気に食わなかった。
 なにせ……だ。勇者の行くところには常に黄色い声があったからだ。どうやらあいつのファンらしい。それに同期の女子達もキャーキャーといってた。俺の方が強いのに、そんな俺には汚物を見るような視線しかよこしてこないのに、この勇者にはキャーキャーとしてる。
 そんなの許せるか? 許せるわけがない。だから俺は前に進み出ていった。
 
「勇者様! どうかこの若輩者に稽古をお願いできないでしょうか!!」
 
 とね。あくまでま下手に出て、俺は立場をわきまえてる感じでいった。その言葉に上司は「失礼だぞ!」と叱責してた。けどお前になどきいてない。
 俺が失礼なら貴様も失礼だろう。なにせ勇者はこの世界のものではない。その技術が、この街を教会と対立できる程にしてるのだ。公式にはなんの声明も出てないが、この眼の前の勇者はそれこそ王様たちと同じか、それ以上の立場の者。
 そんな人の許可もなく言葉を紡ぐ上司も十分に失礼というものだ。だがまあ彼がそんな事を問題にすることはない。なにせ勇者は人格者として有名だからだ。強く、優しく、そして賢い。更に言うと、イケメンだ。
 確かに女どもがキャーキャーとするのもわかる。でもだからこそ気に入らない。だからこそボッコボコにしてやりたい。
 
(けど普通にやっても勝てるわけ無いよな)
 
 そうなのだ。勇者は強い。強さがプラスされてるから、女どもは皆、勇者に抱かれたいと……その腕に守ってもらいたいと思ってる。普通強さなんてのは誇張されて伝わるのが定番だ。けどこいつの場合は違う。
 なにせあのでかい機械の親玉だ。そんなやつが弱い訳はないし、更に言うとあんなのを引っ張ってこられたら、簡単に潰されるだろう。
 
「威勢がいいね。その勢いは大切だよ。けどちゃんと命令とかは聞くんだよ?」
「それは俺が圧倒的に弱いってわかったら考えてもいいですよ」
 
 ちょっとした挑発だ。俺はただその強さを見せてくれよ……と暗に言った。それに対して勇者はすこし考えてこういった。
 
「分かった。それで君の気が済むのなら、相手をしよう」
 
 俺はニヤリとわらったよ。