UENOUTAのお絵描きとかブログ

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転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 972

2023-12-06 23:51:43 | 日記
 殺されることはなかった。当たり前だ。なにせあれは訓練だ。こっちは殺る気満々だったが向こうにはそんな気は一ミリだってなかった。だか俺が許しを請うたら簡単に許してくれてた。勿論その後、俺は周囲からさんざん馬鹿にされた。幾ら強くても情けないやつ……そんなレッテルが貼られた。
 軍にも居場所がなくなった。そんな俺は軍を抜け出した。勿論そんなのは罰の対象だ。下手したらそこそこの重罪。まあ流石にただの新兵である俺が貴重な情報を持ってるわけもないから、ただの退役にでもしてくれるだろう。
 そんな想いがあった。けどちゃっかりと武器は持ち出してた。それを使って巷で俺はやりたい放題してる。勿論犯罪ではないが、やんちゃな奴らをしばいていって、駒にするって事をしてた。
 なにせ実家にも帰れない。俺は親父の顔に泥を塗ったんだ。これでは帰った所で勘当されることはわかってる。それならば、帰らずに勘当も言い渡されていないこの状態が都合が良かった。なにせ、家の名前が使えるからだ。
 
 そもそもが軍の寮に居た俺はそんなに金はなかった。あくまで買い食い出来る程度の賃金しか出てなかったのだ。そもそも軍の寮の中で衣食住は完結できる。だからこそ、訓練兵に支給される賃金は最低限だった。
 そしてそれをすぐに使い切ってた俺には金なんてあるはずもない。だがらこそ、暴力と家の名前をつかった。暴力で手下を増やして、家の名前で無理やり拠点を借りたのだ。
 
 けどだからって好き勝手にしすぎると、目をつけられる。今まででのような好き勝手出来る生活かと言われるとそんな事は全然なかった。寧ろ……だ。寧ろ余計に心休まることなんかなかった。
 なにせ周囲の誰もが俺を笑ってるような気がする。そしていつ追ってが来て軍か、それか家に連れ戻されるのか……それが怖くてしかたない。手下共には横柄に接してるが、寝れないイライラと、恐怖……それが相まってすぐに暴力を振るってしまう。いなくなるやつはあとを絶たない。
 俺のかわりに外に出て食い物を持ってくるやつが必要なのに、そんな必要な奴らを自分でボコボコにしていつの間にかどこかに行ってしまう……なんて事をやってしまってた。
 だからって外に出ると周囲が怖い。笑われてると思ってしまう。どうやら俺は、普通の人よりも心が弱いらしい。それを自覚して、もっと外が怖くなった。
 強いはずなのに……町中ではそうそう負けるなんて事はないとわかってるのに、怖いものは怖いんだ。もしもあの勇者と出会ったら? 親に勘当されたら……もう俺はおしまいだ。
 それでも食わないと生きていけない。俺は夜を狙って出歩いては夜な夜な屋台に強盗を仕掛けてた。
 
 なにせ人が急激に増えた。そのせいで飲食店とか色々な店が沢山増えてる。それらの建物の建築は間に合って無くて、路上に出店できる屋台がとても多くなってる。
 それらは個人でやってるのが殆どだ。そんな個人の店を襲えばリスクも低い。とてもいい目の付け所だとおもった。
 
 そして実際それは上手くやってた。そうその日までは……

ある日、超能力が目覚めた件 335P

2023-12-06 23:46:08 | 日記
「っつ……」
 
 身体の中に違和感がやってきたのを感じた。そもそもが実態ではない悪魔が野々野足軽の身体にやってきたという事だろう。実態がないから、悪魔が彼女たちの中から出てくる……なんていうグロそうな光景はなかった。
 ただ力を使って悪魔を包み込み、さっきまではその野々野足軽の力で悪魔を消滅しようとしてた。つまりは力で押しつぶす感覚だったわけだ。それで実際野々野足軽には消滅できるような感覚があった。けどアースに言われて、野々野足軽は『移動』を意識した。
 するときっと力には野々野足軽とのつながりがあるんだろう。けどそれは当然だ。どこまでも伸びる力は野々野足軽と繋がってるからこそ、遠くを見ることが出来る遠視が使えるし、遠くの事象を観測することが出来るように感覚だって伝える事が出来てるんだ。
 だからこそきっと悪魔はその力の繋がり……それを辿ってきっと野々野足軽の中に入ってきた。体内なのか、魂なのか……それはよくわかんないが、ちょっと胸が苦しいと野々野足軽は思ってた。
 
「胸焼けがするな……」
『馴れたら何も感じなくなりますよ。まあ力で常に拘束してないと、下手したら悪魔に乗っ取られると思いますけどね』
(おい)
 
 なんかとんでもないリスクを言いやがったアースに文句がでる野々野足軽。確かに今は意識してるから悪魔を力で拘束して何も出来ないようにしてるから安全だ。
 そう思ったからこそ、自身の中に野々野足軽は悪魔を自身の体に入れるのを受け入れた。けどそのリスクを今更アースはいってきた。それはちょっと……反則じゃない? ってことだ。
 
 なにせ今は意識してるから問題ない。けど、野々野足軽だって四六時中それが出来るか? といったらわかんない。なにせ力があると言っても野々野足軽も人間だ。多分? もしかしたら野々野足軽の力が誰かにバレたりしたら『化け物』とか呼ばれるかも知れないが、今のところ、野々野足軽はまだ自分を人間だと思ってる。
 だから毎日勿論だけど寝てる。睡眠は人間には重要だからだ。その時が一番の不安要素だろう。
 
『かなり恐れてるようですが、貴方はこれまでも力を維持してる筈ですよ。だからそこまで心配する必要はありません』
(そうなのか?)
 
 それは野々野足軽には予想外だった。だってこれまでもずっと力を維持してるなんて……って思ってる。
 
『貴方は自身が寝てる間にも他者にその力を分け与えてるでしょう? それに常に何か起こってもわかるように、力を常に薄く伸ばし続けてる』
(それはそうだけど……それに最後のはお前が言ったからだろう)
 
 野々野足軽は力の訓練は楽しくてやってるのだ。だからこそ、いつだって出来る方法を求めてた。簡単で、いつだって出来る事。それが力の拡散だった。最初はそれこそ自身の部屋から始まった。それで精一杯だった。けどそれは次第に家全体に及び、隣家にまで広がって、気づくと今や日本全土……とは言わないまでも街2つ分……くらいはいけてる。
 それはいつかは世界全土まで……と野々野足軽は思ってた。
 
(それに他者に力を与えてるのも、それは物を媒介にしてるし。俺が眠ってる時は彼らは思ったような力は使えない単純なことだけしかできないよ)
 
 あれはオートなわけじゃないと野々野足軽はいう。
 
『力の繋がりを感じたんでしょう? つまりはどんなささない力も繋がってる。つまりは無意識下でもそれは出来てるのです』
(そういうものか?)
『そういうものですよ』
 
 そんなふうに言われると大丈夫そうに思えるが、とりあえず自分の中で暴れまくられても困るから、極限悪魔の力を削いでおこう……と野々野足軽は思うのであった。
 
(それならもしも仮に悪魔が自由になったとしても、大丈夫かもしれないからな)
 
 ――というわけで悪魔たちに嫌がらせの様な圧力を掛けてその存在のギリギリを探る野々野足軽だった。それはある意味で拷問なんだが……野々野足軽はそんなことには思い至ってない。