UENOUTAのお絵描きとかブログ

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ある日、超能力が目覚めた件 291P

2023-10-08 20:27:01 | 日記

「どうして? なんで? 一体どうやったの?」

 そう言ってそのめっちゃイケメンな人が草陰草案へとグイグイ来る。他の二人は「すみません」とかいってるが、二人も興味津々なのはかわりはないみたいだ。

「ちょっと落ち着けよ」

「これが落ち着けるわけ無い。だって彼女は……本物だ」

 静かに……だけどそのイケメンの彼の視線はまっすぐに草陰草案を射抜いてる。いつだって奔放な草陰草案なわけだが、超絶イケメンからそんな真っ直ぐに見られた経験は無いんだろう。「あのう……えっと……うう……」となんか借りてきた猫みたいになってた。

「えっとこの通り、こいつは普段はめっちゃ物静かなんですけど、不思議な事になると一番行動力あるやつで……とりあえず納得できたみたいだし、自己紹介くらいしろ」

「僕は『朝日 蔵三』そんなことよりも――」

「おい、俺たちを遮るなよ」

 興奮してるらしい朝日蔵三は残り二人の自己紹介を遮る。けどそんなのは本当にどうでもいいらしい。眼の前の不思議である草陰草案……彼女にだけ意識が向いてる。

「これまでにないなこれは……」

「でも、これは……仕方ないよな。だって俺たちだって興奮してる」

「ああ、なにせ……「「本物だ」」

 残り二人の声が重なる。それはやっぱりキラキラとした目だ。二人はその力がある人物である草陰草案をみてワクワクしてる。

「あっ、ども」

 なんかむず痒くなったのか草陰草案はそう返す。それからちゃんと残り二人の名前も聞いて、彼らはとてもはずむ会話をしてた。ちなみに残り二人は『大川 左之助』に『東海道 馬脚』と名乗った。

「信じてくれましたか?」

「それはもちろんだ。これだけ見せられたらね。君は本物だろう」

「なんで……僕じゃ……ダメなんだ……」

「まあやっぱり資質とかあるんじゃないか? あの石は彼女にしか反応しないし、彼女にしか使えない。諦めろ」

「いや、なにかきっと方法が……」

 一通り伝えたい事はお互いに伝えあった草陰草案と彼ら三人組。その中で草陰草案は自身の力があの黄色い石を通して使ってるものだとも暴露してた。それを聞くと当たり前だけど、三人は自分たちにもできるんでは? とおもったらしい。当然といえば当然だろう。

 だから無理言って草陰草案からその石を受け取って花瓶に入ってた花を取り出して、わかりやすく花びらを一弁切り離して実験してみた。言うの遅くなったが、ここはスタジオである。いや、スタジオ兼、彼らの住居と言ったほうが正しいだろう。どうやらかなり稼いでる彼らは家を買い、そこを自宅兼スタジオとしてるみたいだ。そして動画にも映る部分はオシャレな感じにしてるから男三人住みとは思えない程にお洒落空間になってるから花もあったというわけだ。

 まあ結果は彼ら三人が言うとおりに、石が反応することはなかった。どうやらあの黄色い石が反応するのは草陰草案だけらしい。その後、草陰草案が使うと花はきれいに元通りになった。

 そしてようやく本題に入った彼らだが……そこで真っ先にリーダー格であろう大川左之助が言う。

「これって、本当にネットに流して良いものか?」

 ――ってね。


転生したらロボットの中でした(ただし、出ることはできません)運命という世界線を壊せ 928

2023-10-08 20:21:13 | 日記

まあもちろんだけど、色々とここアズバインバカラの人たちがそう思った理由はほかにも色々とある。ただ単に続けざまにアズバインバカラの住民が殺されたから……ってだけじゃない。

 殺されたのは結構評判がいい人たちみたいな? そこそこ顔が広くて、ご近所ではいい人という評判の人たちだったらしい。そうなるとそんな評判のいい人をアズバインバカラの人が殺してしまうか? ってことになる。

 もしもここでも全然評判最悪で、普段から消えてくれないかな? ――と思われてたような奴らがもしも外の人に殺されてもむしろ「よくやった」とか思われたかもしれない。

 まあけどそんな悪名が知れ渡ってる奴らならそいつらから絡んでいって返り討ちに会った……とかも考えられるだろう。でも殺されたのはいい人なのだ。だから彼らから絡んでいくなんて事は考えづらくて、いい人を続けざまに殺されたらからヘイトも高まってる。

 それに実際、その現場にはアズバインバカラの人たちはしないようなアクセサリーがあった。やっぱり町ごとに違う特産品? みたいなそんなのはあるようで、それが落ちてたのだ。

 けど不思議なことにそれが何なのか……実は誰も知らない。具体的な話はないからだ。そういう噂が広まったんだ。普通は噂はどこかでとまったりするだろう。

 でも今回はすさまじい速さで広がっていって、この通りだ。あまりにもそのスピードがはやかったし、うまく外から来た人たちには伝わってなかった。

「まあ色々と都合がいいんだよね」

 はっきり言って、今回のこの事件色々とおかしい。一般人の人たちはただの不和による殺人みたいに思ってるだろうが、そうじゃないって上層部は見てる。

「ジゼロワン様! 私たちは脅かされてます! ようやく安心して暮らせるようになりました。だから私たちは受け入れようとした! ですが裏切ったのは彼らなのです!!」

 アズバインバカラの壮年風の人がそんな風に言ってくる。それに続くようにして、アズバインバカラの人たちが「そうだ! そうだ!」とわめている。

 でもそれに反論するように、外から来た人たちもいうよ。

「俺たちだってここしかないんだよ! それなのにあんたたちに迷惑をかけるような事するか!? ちょっとは考えてくれ! こんなの絶対におかしい。俺たちは今の状況を理不尽だって思ってる!!」

 再び外からきた側からも「そうだそうだ!」の合唱が続く。言いたいことは双方にあるのはわかる。けどそもそもが間違ってるのだ。はっきり言って、今回のこの騒動はどっちも悪くない。いや、いうなれば対処が遅れた私達が悪いかもしれない。

 肉体的にぶつかれないから言葉をぶつけ合う双方だが、私であるG-01が間にいるからどうしたって殴り合うなんてことができない。まあ言葉だけでなら言いたいことは言えばいい。

 せっかくの機会だしね。双方で殺し合いに発展しないのなら、私はそれを邪魔する気はない。そもそも私はしゃべれない設定だからね。まあでもここはわたしが来たから楽だけど……ほかのところは実際は結構大変そうだ。なのでさっさと下手人を捕まえてすべてを詳らかにした方がいいだろう。

 大丈夫、あと五分……いや、三分くらいでその役目をおった人が来るだろう。それまで私はドローンを介してほかの妖しい奴らに目星をつけておくよ。