ヒポクラテス、アリストテレス、ハーヴィ、デカルト、ベルナール、ラマルク、ダーウィン、メンデル、モーガン、ワトソン&クリックと生命科学の著名な学者たちの原文(日本語訳)を、著者の解説を交えて載せた文庫である。生命科学の歴史を考える上で重要なガレノスやヴェサリウスに関しては原文までは載っていないものの、解説で言及されている。
デカルトの動物機械論を遠く受け継いだフランスの生物学者ベルナールは、生体内の各器官相互の調和関係に目を向け、高等な生物の生命に纏わりつく神話を解体しようと試みた。高等生物の恒常性(ホメオスタシス)を保つのは、各器官の機械的な動きであり、無機質の研究方法は高等生物の研究方法にも通じるのである。
ラマルクは、後天的な性質が遺伝によって受け継がれると論じたが、彼の獲得形質の遺伝という論は歴史の中で葬り去られた。しかし歴史的には進化論の提唱者として彼の存在は重要であり、ラマルクの批判者として知られるダーウィンも彼の功績は高く評価していたという。
デカルトの動物機械論を遠く受け継いだフランスの生物学者ベルナールは、生体内の各器官相互の調和関係に目を向け、高等な生物の生命に纏わりつく神話を解体しようと試みた。高等生物の恒常性(ホメオスタシス)を保つのは、各器官の機械的な動きであり、無機質の研究方法は高等生物の研究方法にも通じるのである。
ラマルクは、後天的な性質が遺伝によって受け継がれると論じたが、彼の獲得形質の遺伝という論は歴史の中で葬り去られた。しかし歴史的には進化論の提唱者として彼の存在は重要であり、ラマルクの批判者として知られるダーウィンも彼の功績は高く評価していたという。