とうとう炊飯器を捨てました。正しくは、売ることに決めた、というべきですが。うちでは玄米を主に食べています。でも手軽に気軽に簡単に炊きたい。できれば忙しい日にもタイマー予約で夕食時にホカホカのが食べたい。そんな気持ちで玄米炊き機能のついた炊飯器を探し回ったこの数年。でも残念ながら北米で販売されている機種には満足なものがなく、日本から買ってくるにも最新型はすべてマイコン制御で、機種によっては変圧器がないと一瞬にしてお陀仏に。その変圧器も炊飯器のワット数に見合ったものは重くて高くて入手が困難。仕方なくこちらで購入した日本製炊飯器に頼っていましたが、蒸気口からかなり吹きこぼれるので炊くたびに掃除が大変で、半年で嫌気がさし、ついに「もうやーめた！」となった次第。
で、今はどうしているかというと、以前から持っていた圧力鍋で炊いています。どうしてこんな便利なものを今まで活用しなかったのかと思えるほど使い勝手が良く、早く炊けて、火加減さえ会得すればもちもちして柔らかい完璧な玄米ご飯が楽しめます。冷めてもおいしいし、もちろん後始末もすっごく簡単。ずっと圧力鍋で炊いている人にとっては「何を今更」でしょうが、私にとってはまさに「目から鱗」の画期的出来事でした。私は4年前に購入したティファール T-Fal の圧力鍋を使っています。皆さんもお試しあれ。
《 作り方 》
1. 洗米して水を切り、玄米の1.5倍の水を入れる。
つまり玄米4カップなら水は6カップ。自然塩をひとつまみ入れる。
2. 強火にかけ、煮立ってシュンシュンとおもりが回り始めたら弱火にし、
30～40分（圧力鍋によって加圧時間が異なるので調節が必要）して火を止める。
3. おもりを取って蒸気を抜き（必ず鍋つかみをはめて）、5分間蓋をしたまま蒸らす。
4. すぐ鍋の底を濡れた布巾か冷水につけると、おこげもきれいにとれる。
☆ 圧力は内容量によって変化しないので、玄米が何カップでも弱火にしてからの加圧時間は同じ。
☆ 洗米してすぐ炊くこともできるが、1～2日間水に浸した発芽玄米で炊くと
さらに柔らかく消化が良くなる。その場合は弱火にしてからの加圧時間を短めに。
☆ 自宅に精米器があれば、8分づきにしてから炊くと理想的。
水加減は玄米と同量で、加圧時間は短めに。
☆ 小豆を玄米の1割程加えて炊くと玄米小豆ご飯に。
☆ 玄米粥は、玄米の4倍の水を入れて、同様に炊く。
（石川まりこ）
オーガニック・ライフ・サークル会報
2003年8・9月号（No.53）掲載
