Organic Life Circle

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ピッグ&コーン@オレラファーム 2006年9月10日

2006年09月01日 | 活 動

<活動報告>

前日の雨から一転、青空に筋雲がうかぶすがすがしい初秋の日曜日。バンクーバーから車でおよそ1時間、ハイウェーを飛ばして アルダーグローブ Aldergrove へ。 アルダーグローブは1870年代に移住者達によって作られた街で、Alder(ハンの木)に囲まれていたことから Aldergrove と名付けられたそうです。ハイウェーからカントリーロードを走り、のどかな風景を楽しみながら、ラズベリーピッキングでもお馴染みのフレッドさんの農場へ到着。

まずはフレッドさんのガイドで農場内を見学。ここには大きな豚舎や養鶏場もあります。養鶏場には小さなヒヨコたちがいっぱい。中に入ってふわふわ温かいヒヨコとのふれあい体験に子供たちも大興奮の様子。農場奥にある沼地は豚たちが泥遊び?にやって来たりする場所。うっそうとした木々に囲まれた沼地にはビーバーがダムを作ったりと、のどかな田舎の光景が広がります。そして各自、焚き火用の枯れ枝を拾いつつコーン畑へと移動です。

コーンは2メートルほどの高さにまで育ち、一面がコーンの林のような雰囲気。今夏のグレーターバンクーバー地方は好天に恵まれ、コーンの発育にプラスしたのではないでしょうか。参加者たちはあっという間にコーンの林の中に消えてしまい、しばらくはあちこちでガサガサとコーンを探る音や声ばかりが聞こえるのみ。

「ママァ!こんなに大きいのがあるよー」
「どこにいるのぉー!?」
「ダディーはどこ?」
「取れたてのコーンは美味しいから食べてごらん」

そう、収穫直後のコーンはやわらかく、とっても甘みが濃くてうまい! 店頭に並ぶ頃にはこの甘みもだいぶ落ちてしまうので、こんな経験は農場ならでは。つまみ食いをしつつ、袋いっぱいのコーンを収穫したところでランチタイム。持参のサンドイッチだけでなく、焚き火で焼いたコーンとフレッドさんが焼いてくれた自家製のソーセージも堪能。ジューシーで甘みすら覚える肉の美味しかったこと。帰り際には、この自家製ソーセージやポークチョップなども購入させていただきました。

私たちが食べたコーンの残りや畑の葉茎は養豚場の豚たちのごちそうとなり、豚たちの糞は安全な肥料として、栄養分豊かな畑の土となる。そうしてまた美味しいコーンが育つ。私たちは安全な豚肉を口にすることができる。普段、スーパーで山積みのコーンや、パックに入った豚肉を買うだけでは分かりませんが、自然の恵みしっかりいただいた気がしました。自然の力に感謝。そして、つい採るのに夢中になってしまい、お礼もそこそこに帰ってしまいましたが、私たちに収穫の機会を与えてくださった生産者フレッドさんにも感謝の気持ちを忘れないようにしたいと思います。

(浦上千晶)

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