日本歯科医師連盟による迂回献金事件をめぐり、東京地裁は、22日、無罪を主張していた前副理事長に対し、執行猶予の付いた有罪判決を言い渡した。ただ、背景事情に関する全容解明が進まなかったのは確かだ。口腔内カメラ
【事案の概要】
日歯連は、日本歯科医師会を母体とする政治団体だ。根管長測定器
供給過剰や経営難といった歯科医の実情を踏まえ、診療報酬の引き下げ阻止や引き上げ実現、歯科医の地位向上に向け、政官界に対して様々な陳情を繰り返してきた。
この事件も、いずれも歯科医で組織が出した候補者だった2名の政治家の関連政治団体に対し、迂回献金によって法定寄附制限額を超える寄附をし、つじつま合わせのために複数の収支報告書に虚偽の記載をした、というものだ。
彼らの選挙活動資金をねん出した上で上位で当選させ、政権与党内での地位や発言力を増大させるとともに、日歯連の政治的な影響力をも強める狙いがあった。