が、特許期間が過ぎると、他の製薬会社が同じ有効成分を使ったくすりを製造・販売できるようになる。これが、ジェネリック医薬品だ。
つまり、ジェネリック医薬品は新薬に比べ開発費や開発期間が少ない分、新薬より安く販売できるわけだ。医療用医薬品は医療保険のカバー対象だから、ジェネリック医薬品の使用比率を高めれば医療費の膨張も抑えられる。スリーウェイシリンジ
このところのジェネリック医薬品の使用率の向上ぶりは目覚ましい。厚生労働省によると、10年前(2007年9月)に34.9%だったジェネリック医薬品の使用率は20.9ポイント上昇して、2017年9月の65.8%に達した。超音波スケーラー
だが、アメリカ、ドイツ、イギリスのジェネリック医薬品の使用率はそれぞれ91.7%、86.3%、76.6%(独IMS社調べ、2016年9月時点)と日本を大きく上回っている。まだまだ、医療費の膨張を抑制するためにできることがあるのは明らかだ。
そこで、注目したいのが、協会けんぽが約3900万人の加入者全員の使用状況を詳細に調査した「協会けんぽのジェネリック医薬品使用促進に向けた取組等について」だ。
それによると、都道府県別のジェネリック医薬品使用率は、全国トップの沖縄県の84.0%に対し、最下位の徳島県は65.6%と2割近い開きが存在する。