今春、亜鉛不足で様々な体調不良をきたす「低亜鉛血症」に対し、国内で初の亜鉛製剤「ノベルジン」(商品名)が発売された。体に銅が蓄積して肝臓や脳などに障害が出る難病ウィルソン病の治療薬として発売されていたが、低亜鉛血症に効果があることが確認され、効能が追加された。口腔内カメラ
マイシティクリニック(東京・新宿)院長の平澤精一さん(62)は、やる気が起きない、記憶力低下、性機能障害など中高年男性の更年期障害に対し、男性ホルモン補充療法に加え、この亜鉛製剤を処方することが多い。平澤さんは「更年期男性の多くは亜鉛も不足している。亜鉛が十分になれば見た目も若々しくなる」と話す。根管長測定器
児玉さんが理事を務める日本臨床栄養学会では、血液中の亜鉛の値が著しく低く、味覚障害など様々な症状がある場合を「亜鉛欠乏症」と定義し、診断基準の作成を進めている。児玉さんは「医師の間でも亜鉛不足は十分知られていない。明確な診断基準が必要だ」と話す。