スリーウェイシリンジ用、人気カテゴリ、 歯科医療従事者向けの歯科器材紹介

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アルツハイマー型認知症に 歯周病が関与する原因とは

2018-01-30 11:33:08 | 日記

 もっとも、実際はもっと複雑だ。

 

 すべての物質は脳内に入る際に、血液脳関門と呼ばれる“関所”を通過しなくてはならない。これは、脳へ血液中の有害な物質が入らないようにして、大事な神経細胞を防御する機構である。当然、人体に細菌感染が生じた際に作られる炎症性物質も、容易には脳内に侵入できない。口腔内カメラ

 

 それなのに、なぜ、歯周病の炎症反応が脳内へ波及するのだろうか。根管長測定器

 

 歯周病は先に述べたように慢性の炎症性疾患であるが故、その炎症性物質が、長期に渡って血液脳関門を攻撃することになる。その結果、患者によっては、血液脳関門が正常に機能できなくなり、炎症性物質が脳内に侵入する状況を可能にしてしまうと考えられる。

 

 読者の方々にとっては驚愕の事実かもしれないが、口腔内に潜んでいるはずの歯周病細菌自体さえも、脳内へ侵入するのを許してしまうことがある。実際に、アルツハイマー病患者の脳から歯周病の原因細菌が見つかっているのだ。

 

 しかし、現在のところ、このような歯周病がかかわる炎症反応だけで、アルツハイマー型認知症が発症するとは考えにくいとされている。認知症の発症時期を早めたり、認知障害の程度を強めたり、進行を早めるという病態を修飾する作用があるのではないかと考えられる。

 

 アルツハイマー型認知症に歯周病が関係しているという事実を逆手に取れば、歯周病治療や口腔ケアをすることで、アルツハイマー型認知症の発症予防や、症状の軽減、進行を抑制できる可能性があるということだ。

 

http://luccye1.ti-da.net/e10252213.html


歯周病もアルツハイマーも 「炎症」が引き起こす病気

2018-01-30 11:29:16 | 日記

 では、歯周病はアルツハイマー型認知症に一体どう関与しているのか。その理解には、まず歯周病とアルツハイマー型認知症という二つの疾患を正しく理解する必要がある。歯面清掃用ハンドピース

 

 一般的に、歯周病というと「口の中」に限定した病気として捉えられがちである。しかし、本来歯周病は、「全身性に炎症が継続している病態」として捉えるべき疾患なのである。歯周病は、歯肉や歯肉溝(歯と歯肉との溝)といった口内の組織に、歯周病の原因細菌が感染することを発端としている。ホワイトニング機器

 

 人体はそのような細菌感染が生じた場合、自己防衛として炎症反応を起こす。歯茎が腫れて出血する、歯槽骨(歯の周囲の骨)が失われて歯がぐらぐらするといった歯周病の症状は、簡単にいえば、そうした外から入ってきた細菌に対する自己防御としての「炎症反応」の結果なのである。

 

 そしてこの「炎症反応」、病変局所だけに留まっていればいいものの、厄介なことに、さまざまな「炎症性物質」が作られて全身に波及するのだ。

 

 実際、重度の歯周病患者では、そうでない患者と比較して、全身の血中の炎症性物質の濃度が高値を示すことが分かっている。加えて、重要なことは、歯周病は長期に渡って全身性に炎症が生じている状態、すなわち「慢性の炎症性疾患」であることだ。

 

 一方で、アルツハイマー型認知症であるが、この疾患は脳にアミロイドβというたんぱく質が蓄積することが原因として知られるが、実は、アミロイドβが脳内に蓄積すると、脳の炎症に関わる細胞が活性化されて脳内に炎症反応が生じ、結果として正常な神経細胞が破壊されて脳の萎縮が起こるとされている。

 

http://teeths.prtls.jp/entry.html?did=b1f3229a7e211e9

 

 つまり、アルツハイマー型認知症は「脳の炎症」が原因で起こる病気なのである。

 

 以上から、歯周病とアルツハイマー型認知症、この二つの疾患は「炎症性」の疾患という観点から共通していることがお分かりであろう。