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ベランダ蘭

灼熱と強風のベランダで健気に育つランの観察

富貴蘭 「牛若丸」 (Vanda falcata 'Ushiwakamaru')

2018-06-04 | 富貴蘭・フウラン
富貴蘭(フウラン Vanda falcata の登録品種)の無地葉変わり品種、牛若丸です。
2015年5月に春秋園から購入。



小株からゆっくり大きくなってきましたが、まだ2号鉢です。
夢らん舎のブログで牛若丸が紹介された時、親木を大きく育てるために仔芽を取ってしまうことを学びました。
富貴蘭初心者としては普通、仔芽が出て殖え、株立ちになることは良いこととされているだけに、逆行する発想に驚きました。
それ以来、仔芽が出てきたら取り除くようにしています。



購入時についていた葉は下の3~4枚だと思います。
そこから3年で葉幅が広くなり、コンペ芸(ガシ)と呼ばれる異所的成長がはっきりしてきました。
(コンペは金平糖が語源だとか)
付けも、うねる様に変化していますが、アントシアニンを欠く青軸なので写真では境界が良く見えません。



牛若丸の特徴として、葉肉の薄い部分が透けて縞状に見えるとされています。



一方でこれはどうでしょうか?
葉肉の厚さの変化ではなくとも、濃色の細い筋が走っているように見えます。(葉脈では無い…たぶん)
牛若丸はコンペを現した本芸と並芸の差があることが知られています。
以前に孔雀丸で考察したように、私は牛若丸も、コンペ芸の細胞と通常の細胞の区分キメラになっているのではと考えています。
そして日に透かして見えるこのように色の異なる筋は、キメラの傍証ではないかと。



区分キメラの挙動は茎頂での細胞分裂まかせで操作不可能なだけに、本芸のうねるような付け(白線)が、
天葉近くで急に平凡な月型(水色矢じり)になっていると、芸が甘くなる予兆ではないかと心配しています。

次の葉と、次の次の葉の付けが見えてくるまで、やきもきしながら観察します。


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