Orange Park

好きなものの、あんなこと、こんなこと♪

フリーター、家を買う。

2009-11-22 | 
やっとやっと予約してあった有川さん本を完読。

「母さん死ぬな―」へなちょこ25歳がいざ一念発起!?崩壊しかかった家族の再生と「カッコ悪すぎな俺」の成長を描く、勇気と希望の結晶。


相変わらずのテンポの良さでぐいぐい~と引き込まれるように読み終わり…うぅぅ、もう少し味わって読めばよかったかなぁ
でも、予約いっぱいだったからお次の方に少しでも早く回してあげたいもんね

今までの有川作品の中でははかなり少なめではありますが、いつも通りキュンとはさせてくれます!
しかし、展開は前半かなりのシビアさで「えぇぇ~これからどんな展開になるのさっ!」とドキドキするが後半は多少駆け足ぎみ?にはなったようだが、それなりに落ち着く感じでfin

主人公が若いだけにどうしてもボンと重なるところもあり(^_^; ってか、これは10代20代の若者に読んでほしいなぁ、是非
話の芯となる部分は家族関係であり、厳しい現実からは逃げられないってことかも。
その中で主人公の姉がこれまた元気者で思わず義姉を思い出してしまうほどの賢さ&仕切りや 読んでいてスカッとさせてくれるキャラ

やる気も根性もないフリーターの主人公があることがきっかけで、変わってゆく社会人としての成長過程が読み応えありで、まぁ現実はそんなに甘くはないだろうとは思いつつもあくまでも小説として私は楽しめましたわ

な部分はかなりの歯がゆさで、最後に収録されている書き下ろしがこれぞ有川さんって感じの楽しい話になってます



有川さん本で泣く

2009-10-30 | 
読書モードがいつしか去り(原因はnewのせいでしょう)、有川さん本も予約中のもの以外はすべて読みきったし・・・と思いきや

オットに付き合っていつもと違う図書館に行って見れば、画像のなんとも意味ありげな短編集に出会った

「読み応えは長編並み、読みやすさは短編並み」

まず見出しに魅かれ…なになに?えーーーー有川さんの短編もあるじゃんってんで、即借りました(笑)
いつものごとく寝る前1時間~2時間の癒しの読書タイムに読みだしたらば、いゃぁ~これがじわぁぁぁぁと泣ける泣ける
甘さはいつも通りなんだけれど、主人公二人の馴れ初めからfinまでのストーリーの展開が。。。。。うぅぅぅぅぅ、ネタばれしちゃうから詳しくは省略だ

心に沁みるいいお話でしたわ


他作家さんは初めての人が多く、ちょっと怖くて不思議なストーリーなどもありそれなりに楽しめます



は~やく来い来い、予約本~





まだ早かった

2009-09-18 | 


今年のコスモス苑、種まき時期に雨が多くて発育不足らしいです
毎年9月中旬のコスモス祭りも今年は10月頭になるかも



昨日とはまったく違ったどよ~んとした
なので白いマイカーをバックになんとか咲いているコスモスをパチッ



帰り道。。。「オット!アレをみて!!アドバルーンがあがってる行くべ

なんとお菓子屋さんが出来ていて、お菓子オンリーのお店でした



幼子でもないのにボン達のお土産に駄菓子をゲット
懐かしいなぁ~体に悪そうなお菓子って・・・美味いんだよね





バイトから帰ったボン達、只今、嬉々としてお召し上がり中






快晴!

2009-09-17 | 
雲、ひとつ無し



清々しい~気持ちよい~からっから~




お出かけしたくなるけれど紫外線がまだ怖い

「すすきが枯れるまで!」は先生の言いつけを守り魔女もどきグッズが手放せない



息子達曰く・・・「魔女ってか。。。カラス







「かぁぁぁ~~~



宮部さん、有川さん、平さん

2009-09-14 | 
日中の日差しが「秋」ですなぁ空が高い!
朝晩の涼しさはすでに「冷え」といってもいいほどな感じでホットが美味い!
昨夜はオットが泊まりだったので夜更かし三昧のはずが22時にはうとうと30分後には気がついたら朝5時 
日ごろの睡眠不足と涼しさのおかげで…まぁ~よく寝られましたわ とほほ


  
17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに、ぴたりと他人に心を閉ざしてしまった。ふさぎ込む日々を、江戸で三島屋という店を構える叔父夫婦のもとに身を寄せ、慣れないながら黙々と働くことでやり過ごしている。そんなある日、叔父・伊兵衛はおちかを呼ぶと、これから訪ねてくるという客の対応を任せて出かけてしまう。おそるおそる客と会ったおちかは、次第にその話に引き込まれていく。いつしか次々に訪れる人々の話は、おちかの心を少しずつ溶かし始めて…哀切にして不可思議。

久しぶりの宮部さん。でもって久しぶりに江戸時代モノ。短編がつながっての長編。上手いなぁさすがだなぁ…ついつい引き込まれてしまう不思議な世界へ~♪宮部world!
人間の情の悲しさ寂しさありがたさを「おそろし」の世界でさりげなく感じさせてもらいました。


  +☆半分
 塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた。その崩壊寸前の東京で暮らす男と少女。男の名は秋庭、少女の名は真奈。静かに暮らす二人の前を、さまざまな人々が行き過ぎる。あるときは穏やかに、あるときは烈しく、あるときは浅ましく。それを見送りながら、二人の中で何かが変わり始めていた……。

塩なのに甘いSF?モノなのに胸キュンでこれぞ有川作品っていう彼女のデビュー作でございます。私の評価もかなりの甘め
難しい表現も無いので10代でもすんなり活字の面白さを発見できるんじゃないかなぁ…でも、その奥には切なくて悲しくて暖かい人間模様があり。
人って孤独ほど辛いものは無いんだとしみじみ感じたストーリー。一人で生きていけないわけじゃないかもしれないけれど、それがどれほど寂しく辛いかってことを改めて感じちゃったりして…文庫ではなく単行本のほうが評判はいいみたいっす!


  
彼は逝ってしまったけれどわたしとあなたは、ここにいる。社会経験まるでなしの本妻(48歳)と、デキる独身OLにして夫の愛人(45歳)が、夫の死をきっかけに対面。そんな女ふたりが織りなす奇妙な交流を、一滴の涙を添えてユーモラスに描く

あれれ?平さん、どうしちゃったの…と言いたい位の内容だったかも
1つも共感することもなく主人公の妻の行動に最終ページまで?マークの連続でした。旦那も不倫していたのだったらそのまま何も言わず墓まで持っていってくれよ男の身勝手、女の身勝手のてんこ盛りの一冊
平さんは好きな作家さんなので次に期待しよう






恒例の作家さんたち

2009-09-01 | 
9月に突入、夏短かったなぁ…その分秋が長くなる?希望的観測


  
茨城の奴隷工場から中国人少女が脱走した。250人の研修生の強制送還まで、タイムリミットは一週間。捜索を頼まれたマコトは、チャイナタウンの裏組織“東龍”に近づく。
このシリーズも早9作目。主人公マコトは年もとらず活躍中、なんて羨ましいんだ!
このシリーズは単行本になった時点で内容が今の時世とずれちゃってるのが残念なんだよね。でも、新刊が出れば読んでみたくなるのはマコトの魅了でしょうかねぇ。珍しく図書館で新刊コーナーでゲットし一番手となりまっさらな本は久しぶりでちょっと感動


  
昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、世界に冠たる大都市に変貌を遂げつつある首都・東京。この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が当局に届けられた!しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。警視庁の刑事たちが極秘裏に事件を追うと、一人の東大生の存在が捜査線上に浮かぶ…。「昭和」が最も熱を帯びていた時代を、圧倒的スケールと緻密な描写で描ききる、エンタテインメント巨編。
コレはかなりの長編期間までに読めるのか?とちょっとあせった程
奥田さんの長編は本当に久しぶりで短編に慣れていたのではじめはちょっと戸惑ってなかなかペースがつかめなかった。
内容としては昭和高度成長真っ只中の日本と格差社会の描写がなんとも懐かしくも心に痛くて…私の記憶にはまったくない時代は本当にこんな感じだったのか?とノンフィクションを読んでいる気になってしまった。
 
久しぶりの大作に読み応えはあったけれど正直、読後はちょっと疲れましたわ


  
憧れの上司にスカウトされベンチャー企業に転職した穂波は、親友の失踪、ストーカー・・・と不可解な事件に巻き込まれる。日常に潜む怪を描いたミステリー。
永井さんの作品にしてちょっと物足りないストーリーかも。読後も結局題目の意味が分からなかったなぁ…
ノベライズを読むようにサクサクっとは読めたけれど、の奥田さんのあとだったせいかちょっと物足りなかった。
ミステリー的にも恋愛的にもどきどき感がイマイチで肩透かしな感じかなぁ…ってか、読む順番を間違えたかも





今年の夏は叫びたくなるほどの暑さではなかったせいか、意外と読書量も増えた気が・・・只今、友人からのレンタル漫画本を貪るように読んでおります。


少女マンガって・・・間違いなく乙女な自分になってしまうぅ~ やべっ、真剣に嵌ってるわ、私









本、いろいろ

2009-08-23 | 
帰省中、ただひたすらマシャを想いそしていつもにもまして読書三昧の4日間でまさに私にとって至福のときであった

【外科医 須磨久善】 海堂尊 画像なし
“海堂ワールドの新展開、外科医の謎に迫る。” 世界的権威の心臓外科医はいかにして誕生したのか。旧弊な学界から若くして認められるため、どんな奇策をとったのか。現役医師作家にしか書けない、医者の秘密。先駆者の栄光!日本初バチスタ手術…“神の手”の軌跡。医療エンタテインメントの人気作家が初めて取り組んだノンフィクション。

須磨先生ってすごい人!読んでいて感動して目頭が熱くなりましたよNHKプロジェクトXでも紹介された心臓外科医…う~ん残念、記憶がない。見たはずなのにな…須磨さんが自分で自分の軌跡を書くのではなく医師でもあり作家でもある海堂さんからみたまま脚色なく書かれている。
「子供の感性ってすごい、本質を見抜いてしまうから。そして本物は子供の心を動かします。今の時代は子供がおかしいのではなく、子供に対する物事の伝え方がおかしくなっているだけなんです。…略」最終章では思わずメモを取りたくなってしまう須磨先生の言葉が山のようにありました。


  
初対面の旦那の一言目が「別にオレ、大島とだったら結婚してもいいよ」だった。旦那の『ブス恋』と「芸人本ブーム」に乗っかり、2年をかけてコツコツ書いた。感じたこと、ずっと思っていたこと、歩んできた人生
これはね・・・旦那さんのほうを2冊とも読んだのでどんなかんじかな?と思い手にとっては見たけれど、ちょっとイタイ感じの内容だし文章も正直読みにくいかも(^_^; まぁ、二人の愛の深さはそれなりに分かりますけれど


  
現代の人気作家25人と対談し、創作の秘密を解き明かすものである。
芸能界きっての読書家として知られる児玉氏の、的確かつ丁寧な質問に、作家たちも思わず本音をのぞかせていく。東野圭吾さん「大人の鼻をあかしたかったら、本を読もう」、桜庭一樹さん「悪意も苦悩も人生の本当を書きたい」、北方謙三さん「人の心を揺さぶってこそエンターテインメント」、山本兼一さん「仕事に誇りを持っている人を書きたい」、宮部みゆきさん「物語は人間に必要なもの」など、玉氏が引き出した作家たちの珠玉の言葉を味わえる一冊。

実はNHKの週間BOOKレビューが好きな私でした色んな作家さんのチラッと垣間見える人となりが楽しく移動のの中で読めちゃいました。児玉さんて知的でダンディーだわぁ


  
右肩は、下げたフリ男も女も必読の絶妙エッセイ!こんなご時勢だから、不況の世を乗り切るためのさまざまな機微を、賢く面白く。小さな幸せを大事にしつつ、今日も女性たちは元気です!
いつものことながら切り込み方が笑える酒井さんエッセイ。こんな時代だからこそのエッセイネタ満載。自虐的にもなれる彼女は素敵だ~


  
珠玉のエッセイ49篇で贈る、マリコの2008年総集編
ひたすら読み続けている真理子さんのエッセイ。酒井さんと同じく女性ならではの目線でにやりと笑えてしまう。きつ~いお言葉もあり、ちくっとした指摘もあり、斜めからの視点もありのたっぷりエッセイ。何と言っても題目がインパクト~♪


お盆前に予約本がどどど~とやってきて、今はひたすら返却日までにはと読み続けてます 目がしょぼしょぼよぉぉぉ





お初の…重松さんに(┰_┰)

2009-08-09 | 
  
今回の舞台は厚生労働省。なんと、窓際医師の田口が、ロジカルモンスター白鳥の本丸・医療事故調査委員会に殴り込み!? グズグズな医療行政を田口・白鳥コンビは変えることができるのか……。1年半ぶりに戻ってきた彼らの活躍にご期待ください。

久しぶりの田口&白鳥コンビに興奮!やっぱり面白いなぁ、このシリーズは
でも今までの白鳥とは違った真面目で抜かりなく、それでもいつもどおり飄々と事柄を進めていく強かさは健在で…田口先生はボーっとしている間にいいように使われているのが笑える。そんな状態なのに必ずキーマンになっている田口先生は凄いわけで。

今回は厚生省が舞台になっていて、今までとは違ったはらはらどきどきが最後まで続きコレはノンフィクションなのか?と感じてしまうくらい怖い場面も


  
4月。桜祭りで開放された米軍横須賀基地。停泊中の海上自衛隊潜水艦『きりしお』の隊員が見た時、喧噪は悲鳴に変わっていた。巨大な赤い甲殻類の大群が基地を闊歩し、次々に人を「食べている!」自衛官は救出した子供たちと潜水艦へ立てこもるが、彼らはなぜか「歪んでいた」。一方、警察と自衛隊、米軍の駆け引きの中、機動隊は凄絶な戦いを強いられていく―ジャンルの垣根を飛び越えたスーパーエンタテインメント。

またまた有川さん本 面白かった~設定はもちろん現代だけれどSFチックでもありふわっとしたもありでてんこ盛りでございます。
相変わらず文章中の会話にテンポがありどんどんページは進む。これも自衛隊がらみで立てこもらざるなかった潜水艦でのやり取りにワクワク。

これまた有川さんのストーリー設定にまんまとやられてしまいましたわ


  
結婚三年目、妻が逝った。のこされた僕らの、新しい生活―泣いて笑って、少しずつ前へ。一緒に成長する「パパと娘」を、季節のうつろいとともに描きます。美紀は、どんどん大きくなる。

泣いた泣いた…わ~んと泣けるのではなく主人公の親子が季節ごとに成長していく姿にじわぁぁぁぁと泣けるのだ。
重松さんの本は以前から読みたいと思いながら何故か?今まで手にとることもなく来てしまったが、以前snowさんが読んでいると知り「私も読む!」と思っていて結局今に至っているという・・・

作者はなんて優しい目線の持ち主なんでしょう…すごい大事件が起こるわけでなく本当にありふれた毎日の生活をパパの目線で語られてゆく展開。
また、このパパが愛溢れるいい人なのよぉ 一生懸命育児をする姿にじわっ少女のママへの思いにじわっじじばばの亡き娘への思いとたった一人の孫娘への思いにじわっまだまだじわっがいっぱいあって親子の成長と共に涙の量が増えていきます

久しぶりにめぐり合った優しい優しい物語の1冊でした。コレだから読書はやめられない

  



読書モード♪(* ̄ω ̄)v

2009-07-30 | 
    
欲しいものは確かなもの。確かな約束、確かな未来、形の見える幸せ。…美月・26歳。忙しい仕事の逃げ場として結婚に行き着いたのに、今は結婚の逃げ場が仕事になっている。…英利子・34歳。ひとりの男性を挟んで交錯する、ふたりの人生のゆくえ。

う~ん、この本は妻の立場として読むとキツイかなぁ。いわゆる不倫モノ。一概に良い悪いとは言えないけれど「人のモノを盗ってはいけません」と幼い頃からそう言われて育ってきた自分にはどうしても納得いかず、途中で投げ出してしまおうかとも思ったけれどなんとか完読。妻ではなく女としての立場からすると「まぁ、コレもありかな?」と思わなくもない微妙な読後感でございました


    
裸踊りと聞くと「なになに?」と覗かずにはおれない素朴な好奇心の赴くままに、ストリップ劇場やポルノ映画館などほのかなエロ心をくすぐる現場に潜入し、袋小路に入った日本のエロを解き放つ話題の超人気エッセイ!

確かに「ほのかにエロかった」が感想(笑) 酒井さん、頑張って色々取材したんだなぁと面白おかしくページは進みます。この手の本を女性が書くとなるとやはり40代に入らないと無理なんだろうな( ̄。 ̄ )ボソ... 「いやらしい」感じではまったくありません!


    
200X年、二度の航空機事故が人類を眠れる秘密と接触させた。「変な生き物ゆうたわね?そやね?」―秘密を拾った子供たち。「お前を事故空域に連れて行く。話は現場を見てからだ」―秘密を探す大人たち。秘密に関わるすべての人が集ったその場所で、最後に救われるのは誰か

嵌りに嵌っている有川さん本無条件に評価は甘くなってるかしら?いやいや!なんともどきどきして爽やかな気分にさせてくれた一冊でしたよ。まぁ、私の年代で読む本か?と問われれば「えへへ」と笑ってごまかすけれど でも、好きなものは好き面白いものは面白い
この作家さんの描く登場人物のキャラがなんとも私にはストライクで、読んだあとは必ず気持ちがいいんです。そう、辛くないのが嬉しい。
謎の生物?とのやり取りにさえ泣けて笑えて幸せな気分になってしまった。
高知弁も情緒があっていいし、最後の作家さんのあとがきは毎度のことながら爆笑します


    
目の前に現れた男が、美しい顔で港子を誘う。母親の恋人に唇がそっくりな男…。警戒心がやがてその魅力に打ち砕かれるとき、彼女は―。

このストーリーの設定自体がありえねぇ~と思ったけれど…都会ではこんなこともありなのか?現実はもっと生々しいのかもなぁ。
この主人公にまったく共感できないので冷めた気持ちでクールに読んでしまった。
人生舐めてかかると、きっとどこかでしっぺ返しがくるんだとしみじみ感じた一冊。


    
ある日、道ばたに落ちていた彼。「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか?咬みません。躾のできたよい子です」「―あらやだ。けっこういい男」楽しくて美味しい道草が、やがて二人の恋になる―。男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!ある日道端に落ちていた好みの男子。「樹木の樹って書いてイツキと読むんだ」。野に育つ草花に託して語られる、最新にして最強の恋愛小説!

ふふふ可愛いストーリーであった。物語のベースとなっている野草を取って料理をする描写が楽しかった♪ 実際に有川さんも作ったそうな。
この作家さんの一風変わった視点が私にはとても新鮮だから惹かれるのかな?
番外編を携帯サイトで読んでいたので本編がやっと読めてすっきり
主人公達のほのぼのした雰囲気もよし、男子が手際よく料理など家事をこなす場面にはついついポーッとしてしまった



短編&エッセイ…の夏

2009-07-21 | 

恋の始まり、別れの兆し、そして途中下車……関西のローカル線を舞台に繰り広げられる、片道わずか15分の胸キュン物語。大ベストセ ラー『図書館戦争』シリーズの著者による傑作の連作集。電車は、人数分の人生を乗せて、どこまでもは続かない線路を走っていく―片道わずか15分。そのとき、物語が動き出す。

こんな手法の連作短編集は初めてだったのですごく楽しく読めた1冊。
出来れば阪急電車の沿線上の駅が1つでも分かればもっともっときゅーんと出来たかも…いゃあ、しかし物語すべてがリンクされていて上手く話がつながっており、最後までワクワクしてしまった。
あぁ、もう少しこの二人を読みたい!ってところできっちり終わっていてそれがまたそそられちゃったりするのね(^_^;



すべらない英語ジョークから、もんじゃの焼き方、猫の探し方まで。「一寸法師」好きの脚本家と、「スッポン」好きのタレントの、笑えるだけでなく役に立つ!抱腹絶倒、会話のバトル。話題のラジオ番組の単行本化第三弾。

相変わらずの二人が「ぷっ」と笑わせてくれて、本当に仲がいいんだと思わされる会話が羨ましかった。
エッセイとも対談集とも違った…なんともいえない二人の漫才のようなやり取りにニヤニヤしなが楽しみましたわ




美女になれない女はいない。どうしたら綺麗に見えるか知らない女がいるだけ。ダイエット、エステ、グルメ&ラブ。美の道を極めるために、どんな犠牲も厭わず猪突猛進。国民的美人作家・マリコのチャレンジは、今日も続く。綺麗になるマル秘テク満載!美女入門パート8。

これまた相変わらずの美女シリーズ。真理子さんの美へのあくなき戦い&思いにいつもながら感心することしきりの一冊。
彼女を見ている?読んでいると自分はまだまだだなっ!と思わずにはいられない
ずっと年上なのにあくまでも貪欲に人生を楽しもうとする姿勢に頭が下がるというか、笑えるというか
でも、女として見習うことは確かに多い何度と無くリバウンドを繰り返しても大金をかけダイエットに励む姿には・・・『負けちゃいられない』とお金はかけずひたすら汗をかくことを自分に誓う事となるのですぶー




活字中毒絶好調(^_^;

2009-07-11 | 
 

赤字5つ星の極北市民病院に赴任した外科医・今中を数々の難局が待っていた。不衛生でカルテ記載もずさん、研修医・後藤はぐーたらだし、院長と事務長は対立している。厚生労働省からの派遣女医・姫宮は活躍するが、良心的な産婦人科医はついに医療事故で逮捕された。日本全国各地で起きている地域医療の破綻を救えるのは誰か?

久しぶりの海堂作品で相変わらず押さえるところはがっつり押さえて、笑わせるところはぷぷぷっと笑わせて…それなのに内容は「これって、本当にありそうだわ」な~んて思わせちゃうところが凄いなぁ。

今までの作品よりはインパクトとして登場人物は弱いけれど、私の大好きな『姫宮』が短期間に大活躍する場面はワクワクしてしまった。

読み終わった感想は。。。お医者様には頭が下がります





「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。
人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。男前でかわいい彼女たちの最強恋愛小説。


嵌りに嵌っている有川作品のベタ甘短編集。
「はぁ…こんな時もあったよねぇ」などと遠い遠い若かりし頃を思い出すにはもってこいの本だ
これもまた自衛隊がらみのコアな恋愛話ばかりで妙に切なく、それでいて可愛い主人公たちが日々、疲れた体と心のツボに効きます(笑)

この本も過去の作品とリンクされているみたいなので早速予約しなきゃ


実は無料携帯小説(角川ケータイサイト)sari-sariで発見した有川さん、岡田君の最新映画の原作を必死に読んでおります
私って・・・どんだけ活字が好きなんだか


有川さん、雫井さん

2009-06-28 | 
図書館戦争シリーズを堪能してからどっぷり有川さんに嵌る私。
難しく考えなくとも読めるから(^_^;
これは海堂さん以来の嵌り方だな
読んでいて辛くなくて楽しくて…胸キュン(死語か?)でございます
ラブストーリーと言うほど堅苦しくなくまさにラブコメで「むふっ」「でへへっ」「にや~」って顔で読めます!
少女マンガで育った私にはまるでコミック本を読んでいる気にさせてくれて、むしむしでじとじとの毎日に栄養補給のサプリメントになっている


     

【ラブコメ今昔】  
乙女だっておっさんだってオタクだって人妻だって、恋がなければ生きてゆけない。ベタ甘ラブに耐性のない方お断り(もしくはこの機会に溺れてみる?)。の最強短編集
突っ走り系広報自衛官の女子が鬼の上官に情報開示を迫るのは、「奥様のナレソメ」。双方一歩もひかない攻防戦の行方は?(『ラブコメ今昔』)。出張中新幹線の中で釣り上げた、超かわいい年下の彼は自衛官。遠距離も恋する二人にはトキメキの促進剤。けれど…(『軍事とオタクと彼』)。「広報官には女たらしが向いている」と言われつつも彼女のいない政屋一尉が、仕事先で出会ったいい感じの女子。だが現場はトラブル続きで…(『広報官、走る!』)。旦那がかっこいいのはいいことだ。旦那がモテるのもまあまあ赦せる。しかし今度ばかりは洒落にならない事態が(『青い衝撃』)。よりによって上官の愛娘と恋に落ちてしまった俺。彼女への思いは真剣なのに、最後の一歩が踏み出せない(『秘め事』)。「ラブコメ今昔」では攻めに回った元気自衛官、千尋ちゃんも自分の恋はいっこうにままならず…(『ダンディ・ライオン―またはラブコメ今昔イマドキ編』)。


自衛隊がらみの内容でまったく知らない世界の描写も楽しめた♪
どうやらコレは第二弾らしく「クジラの彼」ってのを只今、図書館予約中。
彼女の作品はほぼ予約しないと読めないのが残念だわ

【レインツリーの国】
きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。心が揺れる。でも、会うことはできません。ごめんなさい。かたくなに会うのを拒む彼女には、ある理由があった―。

これは図書館シリーズ(図書館内乱)のストーリーの中で出てくる鍵となる架空の本が現物となって発刊。
シリーズモノとリンクされているのでそれを踏まえて読むとなんとも切ないのである。
主人公の男性の関西弁がなんとも心地良くて、意表をつくような展開ではないけど静かで優しい物語になってます


とはまったく対照的な内容で思わず「怖いよぉ」とつぶやきそうになった雫井さん


【犯罪小説家】
新進作家、待居涼司の出世作「凍て鶴」に映画化の話が持ち上がった。監督に抜擢された人気脚本家の小野川充は「凍て鶴」に並々ならぬ興味を示し、この作品のヒロインには、かつて伝説的な自殺系サイト「落花の会」を運営していた木ノ瀬蓮美の影響が見られると、奇抜な持論を展開する。待居の戸惑いをよそに、さらに彼は、そのサイトに残された謎の解明が映画化のために必要だと言い、待居を自分のペースに引き込もうとしていく。そんな小野川に、待居は不気味さを感じ始め――。全篇に充ちた不穏な空気。好奇心と恐怖が交錯する傑作心理サスペンス!

なかなかページが進まなかったなぁ、雫井さんの本も好きだけどコレはちょっと…読んでいて暗くなったもんな。登場人物の脚本家の不気味なテンションの高さについていけなくて辛かった。

うん、次作に期待しよう!



。。。ってな感じで対照的な本を楽しみました。



結局、youtubeで図書館戦争アニメを毎日深夜に見て、コミック本も例の場所で購入してしまった
で、毎日の暑さも加わり寝不足はまったく解消されていない現実








図書館戦争シリーズ

2009-06-16 | 



いつの号だったか図書館で借りた『ダ・ヴィンチ』で面白いと特集されていた有川浩さんの【図書館シリーズ】

───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!

笠原郁、熱血バカ。
堂上篤、怒れるチビ。
小牧幹久、笑う正論。
手塚光、頑な少年。
柴崎麻子、情報屋。
玄田竜介、喧嘩屋中年。

この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!


いゃ~、思いっきりツボに入り捲くりで まず題名で興味を惹かれストーリー設定が突拍子もなく展開が甘くて戦闘シーンがまるでアニメ(笑)
登場人物のキャラ設定が分かりやすくて魅力的
まっ、正直私の年齢で嵌るってのも・・・どうかと思うけれど

毎晩、栞を挟むのが残念で残念で…久しぶりに物語の中に入り込んで読めたシリーズモノであった

こりゃ、アニメにしたら楽しいだろうな~なんて思ってたらすでにDVD化、コミック化にされていてるらしい
それだけでも凄い人気だと分かる! 
後味が悪くないっては最近読んだものの中では少なかったのでそれがなにより嬉しかった



新しい作家さんと出会えるのは何より嬉しいわぁ


例の場所でコミック本もチェックしよ~~~っと



いゃ~面白かったけど・・・すんごい寝不足だわ なにやらお顔にポツポツがぁぁぁぁぁ


東野さんと荻原さん

2009-05-16 | 
【ダイイング・アイ】
誰もが少しずつ嘘をつき、
誰かを陥れようとしている。

記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。
なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。
事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。
しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。

俺をみつめるマネキンの眼。
そいつは、確かに生きていた。


・・・( ̄  ̄;) うーん いつもの東野作品かと思いきやホラーな感じの仕上がりになっていて、確かにミステリーなんだけどいつもの「ほぅ」と唸らせる謎解きとはちょっと違っていたかも。

でも、やはりどんどんページを進めてしまうのはさすがだわ
最後の最後を読むと本の表紙の意味というか怖さが増す
薄めの本なので2日もあればサクサク読めます。





【ちょいな人々】
隣の庭木を憎む主婦、脱サラした占い師、いじめられっ子と一緒に復讐する相談員など、ちょっと変でちょっと可哀そうな人達のお話 。
社内女性のほめ言葉に有頂天になる中年課長はじめ、おっちょこちょいだけど愛すべき人たちの破天荒なユーモアワールド。

短編集から成り立つ一冊。
コレがなかなか面白く前評判なしに読んだので思わず★も多目になってしまった。
ほのぼの出来てププッ ( ̄m ̄*)と笑えて、肩に力もはいらず「こんな人きっといるよね~」と想像できちゃう楽しさがある作品であった。

ここ数冊重い重い内容が続いたのでやっと一息つけてよかったぁ
読み終わって表紙を見ると、これまたププッ ( ̄m ̄*)と笑えちゃう。
の東野さんとはまったく違うタイプのだったのがよかったかもな




話題作の本たち

2009-05-11 | 
【英雄の書】上・下 
 
「あれ」が獄を破った。戦いが始まる。

邪悪は、何と巧みに人の心に付けいるのだろうか。
宮部みゆきが放つ、戦慄の最新刊。

「ひとつ踏み誤れば、あなたも<英雄>に囚われ、呑み込まれて
しまうことでしょう。<英雄>は強大です。比類なき力を擁する完全な物
語でございます」

森崎友理子は小学五年生。ある日、中学二年生の兄・大樹がクラス
メートを殺傷し、姿を消すという衝撃的な事件が起きた。事件から
十日ほど経った時、友理子は兄の部屋で不思議な声を聞く。
「君のお兄さんは“英雄”に魅入られてしまったのだ」
本棚の奥の見慣れぬ書物が、友理子にささやいているのだった。
書物に導かれ、兄を救い出す旅へ出る友理子。すべての物語が生まれ、
回帰してゆく<無名の地>と呼ばれる場所で、友理子は、世界の根
源というべき、おそるべき光景を目にする――


宮部さんの本は裏切らないよなぁ
物語の世界になじむまではちょっと時間がかかったが、慣れてくるとページを閉じたくなかった。
RPGゲームのような展開は宮部world炸裂。物語に隠されて重いテーマに考えさせられことも多い。

予約して首を長くして待ってた甲斐があった1冊。久しぶりに厚手の上下巻もので小説の世界にどっぷり嵌れたGWであった





【さよなら渓谷】 
どこまでも不幸になるためだけに、私たちは一緒にいなくちゃいけない……。
きっかけは隣家で起こった幼児殺人事件だった。その偶然が、どこにでもいそうな若夫婦が抱えるとてつもない秘密を暴き出す。取材に訪れた記者が探り当てた、 15年前の"ある事件"。長い歳月を経て、"被害者"と"加害者"を結びつけた残酷すぎる真実とは――。『悪人』を超える純度で、人の心に潜む「業」に迫った長編小説。


これは。。。重い、重かった
あまりにも過酷な主人公たちの展開にため息が出るばかり。「ありえないでしょ?」と思いながらも現実が小説の世界を超えている現代。
最近はこんな作風も多いのかなぁ




【東京島】
32 人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態

これは、桐野さんに期待しすぎた私がいけなかったのか?
いつもの彼女の意地が悪いほどの切れ味のよさが無かったような…ただ、ショッキングな内容
話題作といえば話題なんだろうけれど、ちょっと残念な作品かなぁ