
一昨日になりますが、市ヶ谷で開催された日本翻訳連盟の翻訳祭へ行ってきました。
翻訳祭は毎年開催されていますが、参加するのは今年が初めてでした。特許翻訳を始めた10年前は翻訳をちっとも面白いと思うことができず、通訳者をめざして通訳学校へ通っていました。それから様々なことがあり、一度は政府関係の国際会議コーディネータというまったく別の仕事もしていましたが、結局戻ってきた翻訳業界。
ところがしばらく時間を経て戻ってきてみると、翻訳を面白いと思うようになりました。
そんな経緯がありまして、近頃は会社での仕事以外にも翻訳の勉強会に出てみたり、こんなイベントにも出席するようになったという訳です。
翻訳祭では朝から夕方までの時間を4コマに区切って、様々なセッションが同時進行で進みます。
その中から自分の好きなセッションを選んで出席することになります。
私は丸一日会場にいて、朝から夕方まで4つのセッションに参加しました。
講義にもよりますが、かなりの情報を収集することができて大変満足しています。
その中からポイントをご紹介。
・よい辞書への投資は必須
・オンライン辞書の活用も有効
・翻訳ツールを使用する(とくにフリーランスの方はツールを駆使されている印象を受けました)
・翻訳者同士の横のつながりを作る
・翻訳者も4技能(読む、書く、話す、聞く)を総合的に伸ばすこと
・一般翻訳に従事していても得意な分野を持つこと
・情報収集
・リーダース3版(翻訳者はリーダースを愛用している方が圧倒的に多いです。最近3版が出版されました。)
どれも当たり前のことですしあまり深く書けないのが残念ですが、セッションに参加することで得られた知識とモチベーションはかなりのものでした。
これを機にプロ翻訳者限定のネットワークに加えていただくこともできました。
「プロ翻訳者」と敢えて言われると身の引き締まる思いです。
企業勤めとはいえ、翻訳で食べているのだから当たり前ですけど・・。
狭い世界なので、会場では知り合いに5人は会いました。
業界全体としては景気の波の影響で厳しい状態が続いているようですが、稼げる翻訳者を目指して日々精進するのみです。