
11/28は3年と2ヶ月お世話になった会社の最終出勤日でした。
素敵なアレンジのお花をいただいて感激

前職は、産休明けに受けたハラスメントにより泣く泣く退職しました。
絶望の淵に立っていた私はしばらく育児に専念していましたが、子供が1歳になるのを機に「どうしても働きたいからもう一度だけ挑戦しよう。次の職場でうまくいかなかったら潔く諦めて、子供が大きくなるまで専業主婦になる!」と心に決め、派遣会社に登録に行ったのです。
そこで色々と相談した結果、これまでの経験を生かして翻訳者として家から通える範囲の大手半導体メーカーに派遣されることになりました。
(翻訳なら、子供の病気で休むことが増えても自己責任で期限に間に合わせることが可能だろう。というのが理由です。)
正直、派遣者として働くのは始めてでしたし不安もありましたが、就労前に自分の中で誓ったことがあります。
それは、「派遣社員だからといって甘んじることなく、会社に絶対に貢献する。」ということです。
それから3年2ヶ月、0から学ぶつもりでがむしゃらに翻訳業に取り組んできました。
2年前からは翻訳教室にも通っています。
扱う分野がマイクロコンピュータのソフトウェアツールという、なんともマニアックな世界だったため非常に難しく、3年が経過してやっと「何が分からないのか?」「どこを調べればよいのか?」がわかってきた矢先での退職。本当に残念でした。
しかも私は派遣社員ですから、何年か経って帰国しても同じ会社に復帰できる可能性はあまりありません・・。
そんな覚悟で上司に転勤の都合で会社を辞めるという話をしたところ、
「国内にいてくれれば在宅でも仕事を頼みたいところです」
という、思いがけないお言葉をいただきました!
それだけでも3年間の苦労が報われたと感激していました。
ところが先月になって、すでに退職した別の上司からのお誘いと推薦により、在宅の翻訳者として会社の仕事を続ける方向で話が進み始めたのです

仕事にも職場にも人にも恵まれていて、毎日感謝しながら出勤していましたけれど、私が退職したあとの仕事の心配までしてくださる皆さんに頭が上がりません。
私ができることといえば、少しでも腕のよい翻訳者になることです・・。

そんな気持ちから、また一から勉強だ~!と意気込んで、書物や辞書を買い漁っています。
翻訳業というのは割と芸術の世界と共通点がありまして、そのひとつが「満足したらそれ以上は絶対に伸びない」ということです。
「自分はまだまだ」「上には上がいる」という謙虚さが絶対に不可欠。
もちろん私は本当に「まだまだ」なので、これからもっともっと学んで一人前の訳者を目指したいと思います!
そして私に「翻訳者」としてのチャンスを与えて下さった方々と、キャリアチェンジをするきっかけをくれた我が息子に心より感謝したいと思います。がんばります!