【人生をひらく東洋思想からの伝言】
第125回
『天を相手にして、己を尽くし、人を咎(とが)めず、我が誠の足
(西郷南洲遺訓)
西郷南洲(隆盛)の名言とされる言葉ですね。
「人を相手にせず、天を相手にせよ」から始まる言葉ですが、
西郷南洲らしい重みのある言葉です。
何度も島流しにあい、そこで自分自身とひたすら向き合い続けた人生の中で、
新政府を樹立しても、そこには信じていた仲間達の欲にまみ
絶望し郷里に戻っていった西郷南洲はどんな気持
心が張り裂けそうです。
特に最後の、「我が誠の足らざるを尋ぬべし」という言葉は、
自分
一生涯を貫き通した在り方
頑固で不器用な生き方ですが、正直で誠実さを感じます。
そんな人に私もなりたい。少しでも近づけるよう精進致します。
参考資料
『リーダーの指針 東洋思考』 田口佳史著 かんき出版