人生をひらく東洋思想からの伝言

東洋思想の言葉やその精神を通じて、ともに学びながら人生や経営をひらいていけたら嬉しいです。

第125回『天を相手にして、己を尽くし、人を咎めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし』 (西郷南洲遺訓)

2024年02月12日 | 日記

【人生をひらく東洋思想からの伝言】

第125回

『天を相手にして、己を尽くし、人を咎(とが)めず、我が誠の足らざるを尋ぬべし』
(西郷南洲遺訓)



西郷南洲(隆盛)の名言とされる言葉ですね。

「人を相手にせず、天を相手にせよ」から始まる言葉ですが、

西郷南洲らしい重みのある言葉です。


何度も島流しにあい、そこで自分自身とひたすら向き合い続けた人生の中で、

新政府を樹立しても、そこには信じていた仲間達の欲にまみれた姿があり、

絶望し郷里に戻っていった西郷南洲はどんな気持ちだったかと思うと、

心が張り裂けそうです。


特に最後の、「我が誠の足らざるを尋ぬべし」という言葉は、

自分自身が誠を尽くすだけだという心を忘れずに、

一生涯を貫き通した在り方にとても感銘いたします。

頑固で不器用な生き方ですが、正直で誠実さを感じます。

そんな人に私もなりたい。少しでも近づけるよう精進致します。



参考資料
『リーダーの指針 東洋思考』 田口佳史著 かんき出版

 


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