毎日放送で２２日に放送された連続ドラマ「半沢直樹」の最終回の平均視聴率が、関西地区で４５・５％（関東４２・２％）だったことが２４日、ビデオリサーチ社の調べで分かった。
同日までの今年のテレビ番組の視聴率では最高で、時代劇とＮＨＫ連続テレビ小説などをのぞく一般ドラマでは、今世紀で最も高かった。データが残る１９６８年以後では、７２年に５１・３％を記録した「ありがとう」（朝日放送）に次ぐ２位となった。
瞬間最高視聴率は、本編終了直後の５０・４％。
「半沢直樹」は巨大銀行を舞台に、仕事上のトラブルや行内の陰謀に立ち向かう銀行員を描いた。堺雅人さんが演じる主人公・半沢の決めゼリフ「やられたらやり返す。倍返しだ！」は、流行語にもなった。最終回では父を自殺に追い込んだ大和田常務（香川照之さん）に「１００倍返し」を成功させたが、中野渡頭取（北大路欣也さん）から証券会社への出向を命じられ、波乱の幕切れとなった。
原作は直木賞作家、池井戸潤さんの小説。大阪が舞台の前半、視聴率は上昇し、東京編の第６話以後は毎回、視聴率３０％以上とさらに人気が高まっていた。
「ほめる人材育成」を提唱する日本ほめる達人協会（大阪市）の西村貴好理事長（４５）は「大阪で苦労した主人公が東京に乗り込み、上司に挑む構図が、自分たちの仲間を応援したくなる判官びいきの気分を引き出した。耐えて、耐えて、どんでん返しをする主人公の姿が爽快感を与えた。人材育成の視点からも、半沢が部下を信じ続けた態度は理想的だった」と話す。
（2013年9月24日14時45分
読売新聞）
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