米軍の新型輸送機オスプレイの沖縄配備問題をめぐり、森本敏防衛相は１１日に沖縄県庁で仲井真弘多知事と会い、６月の米フロリダでの墜落事故について「人的要因によるところが大きい」との分析結果を伝えた。知事は「事故が人為的だから安全とはならない」と述べ、配備に反対した。
日本政府は４月のモロッコでの墜落事故と同様、機体に原因はないとした。知事は会談後、配備予定の普天間飛行場（宜野湾市）が住宅密集地にあることから「普天間を米国並みに広いところ、県外に動かさないと、持ち込むという発想に無理がある」と語った。
佐喜真淳・宜野湾市長も森本氏との面会後、記者団に「事故が起きた現実は変わらない」と配備反対を強調。防衛相は県内のほか１７市町村長とも面談の予定だったが、１５市町村長が「茶番劇だ」（翁長雄志・那覇市長）などとして欠席を回答したため中止された。
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