個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

勉強嫌いにさせているのは ①

2021-06-06 12:12:37 | 教室から
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

中間テストが終わったと思ったら、もう今月末には期末テストがあります。学生は大変です。

テストを好きな子はあまりいないと思うのですが、テスト嫌いになる原因ってなんでしょうか?
小学生の低学年は勉強嫌いは比較的少なく、逆に勉強を好きな子って多いと思うのです。それはやはり、新しいものに触れて知識が増えていく喜びといいうのは人が生まれながらにして持っている本能のようなものがあるからなのでしょう。だから幼い子どもは、どんなことにも興味を持ち、好奇心の塊なんです。

それが、だんだんと勉強することが嫌いになっていくのは能動的な学びから受動的な学び、もっと言えば義務へと変化していくからだと思います。ある程度はそうなっても仕方がないでしょうが、早い段階で子どもたちに「勉強は苦しくて面白くないもの」と思い込ませてしまうのは、とてももったいないです。

小学生のときにはテストはありますが、中学生の定期テストのように範囲が広いわけでもなく、比較的易しい問題ですので、特に勉強をする必要はなく、テストそのものを嫌がる子は少ないでしょう。テストを嫌だと思うのは、「悪い点数をとってしまったら親に怒られてしまうから」というケースがほとんどです。小学生が勉強嫌いになる一番の原因は宿題でしょうね。小学生は基本的に毎日宿題があります。宿題に関しては教育に関わる人たちの間でも意見が分かれるところで、「少なくても小学生の間は学校から宿題を出すべきではない」と主張される方もいます。私は学校で習ったことを定着させたり、勉強の習慣をつけるという意味では、宿題はあった方がいいかなと思っています。ただその宿題の内容ですね。ほとんどの学校では、計算ドリルと漢字ドリルが生徒に与えられています。ノートに漢字を何度も書く宿題が毎日与えられますが、これはどうも効果的ではないと感じます。もちろん漢字を覚えるためという目的で出しているのは理解できるのですが、覚えようという気持ちがほとんどなく、ただノートに写す「作業」として宿題をしている子が多いと思います。「何回も書くのはめんどくさい。早く終わらせたい」そんな気持ちで取り組みますので、当然漢字を覚えることはできず、ただ長時間手の運動をしているだけになります。「漢字を覚えることができた」と効果が出ればやる気になるのでしょうが、その効果が得られないため、たためんどくさい作業になります。計算ドリルに関しては漢字と比べて、勉強をしている感覚が得られやすいため、効果は得られやすいですが、解答を生徒に渡している学校があり、宿題ではなくただの解答を写す練習になっているケースもあります。

とはいえ、小学生はまだマシです。中学生の場合は毎日の宿題がありません。そのかわりに、定期テスト前に各科目のワークを提出物として与えられます。これが本当にやっかいです。まず提出の範囲が発表されるのは基本的にテストの1週間前です。科目によっては20ページ以上になることもあり、これを1週間でしなければいけません。よく理解できている子なら間に合う量ですが、そうでない子にとってはこの提出物が地獄で、これによって勉強嫌いになっていると言っても過言ではありません。そして一番の問題点は、各ワークの解答をすべて生徒に渡していて、答え合わせをして提出させることなんです。それも間違えたところはすべて赤ペンで解答を書き写し、数学では途中式などもすべて書かないと減点にするという学校が多いです。

学力が高い子にとっては、とてもいい勉強になるでしょう。きちんと理解できているかの確認ができますし、理解できていないところは解答を見て、考え方や解き方を覚えることができます。しかし、半分以上の問題がわからない子もいます。その子たちはひたすら解答を赤ペンで写します。でもこれって効果があるでしょうか?半分以上の問題がわからないということは、その問題集はその子には合っていないのです。解答・解説を読んでも理解できるはずがありません。理解できる問題があったとしても、わからない問題が多すぎて仕上げるのにとても多くの時間がかかってしまい、1つ1つの問題にじっくりと取り組むことができません。結果的に解答をただ丸写しするという「作業」になっていきます。当然頭にはほとんど残らないので、その課題を終えたところで学力はほとんど上がりません。テストでもよい結果にならないため「頑張ったのにテストあかんかった」と思うようになり、自信を失うと同時に勉強嫌いになります。

どうしてこんな課題を生徒に与えるのでしょうか?それはテストの点数だけではなく、テスト以外の頑張りなども評価して成績をつけるためです。テストの点数以外で頑張っているところを評価してあげるというのは、特に小中学生においては、とても大切なことだと思います。ですが現在のやり方ってどう考えてもおかしいですよね。何の効果もないことをさせているわけですから。おそらく先生たちも、すべての生徒がこの課題をすることで学力が上がるなんて思っていないと思います。もし思っているとしたらそれは勉強を教える人間としての能力を疑います。

次回に続きます。

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