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個別指導塾 ONE-S(ワンズ)のブログ

堺市上野芝にある個別指導塾です。進学から補習、不登校の子どもの学習サポートなど、さまざまな子どものニーズにこたえます

先入観にとらわれず

2017-06-14 13:42:01 | 不登校
こんにちは。堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

「ギャンブル」という言葉からどんなイメージを持ちますか? ギャンブルをする人としない人でも大きく分かれそうですが、いい印象を持っていない方は多くいますね。いくつか理由があると思いますが、何度かニュースなどで耳にしたことがある「違法なギャンブル」が存在していることや、ギャンブルで多額の借金を作ってしまう人がいることなどから、ギャンブル=何かよくないもの というイメージを持たれているのだと思います。もちろん私も違法なことをする人や借金してまでギャンブルにのめりこんでしまう人を見ると「いったい何をしているんだ!」と説教をしたくなります。ただ、そういう感情が独り歩きしてしまって ギャンブルをする人=悪い人・信用できない人というところまでいってしまうことは危険だなと思います。

実は私は競馬歴25年です(笑) 自分が競馬をしているからといって、ギャンブルを肯定してほしいと熱く語っているわけではないですよ(笑) 私の場合は毎週日曜日のメインレースをランチ代ほどのお金で楽しんでいます。競馬の予想をするのはとても楽しく、いい意味で気分転換にもなりますし、時には思わぬ臨時収入になることもあるんですよ。そして学生時代から口下手な私が競馬の話題をきっかけにして大学で友達をつくることができたり、アルバイト先でおっちゃんたちと楽しく話せたりすることもできたのです。ですから私にとっては、競馬は大切な趣味のひとつであり、ギャンブルという言葉に対して悪いイメージを持っていませんが、やはり悪いイメージを持っておられる人も多いかと思いますので、あまり大きな声で「私は競馬が趣味です!」とは発言できないです。

それでは「不登校」という言葉に対してはどうでしょうか? この言葉も同じようにどこかネガティブな印象を持つ人が多いのではないでしょうか?「なんだか問題のある子ども」「甘えている子ども」「関わりたくない」などの声もよく聞きます。私も以前はそのような印象を持っていた時期もありました。ですが実際に不登校の子どもたちと関わっていくことで大きく変化しました。他の子どもたちとどこも違わない、ごくごく普通の子どもたちです。ただ何らかの原因があって学校に行くことができなくなっただけで、ただそれだけの子どもたちなのです。ですが、ギャンブルの話と同じように、不登校の子どもたちの中には確かに事件を起こしてしまったり、他の人に迷惑をかける行為をしてしまったりしている子がいるのは事実ですので、そういったイメージが強く残るため「不登校」という言葉に対いてよい感情を持っていない人が多いのかもしれません。ですから不登校になっている本人はもちろん、そのご家族の方々も他の人に「不登校」の相談ができにくい環境になってしまっているのです。不登校になるのは、本人にものすごく大きな欠点があるからだという世間の空気が、ますます不登校の子どもたちの自己肯定感を失わせ、家族を苦しめているのです。何も犯罪を犯したわけでもなく、ただ学校に行かないという選択をしただけなのに。

私は子どもたちと接する仕事をするうえで大事なものとして、偏った見方を持たないことを心がけています。もちろん、いろいろなことに対して自分の意見は持っていますが、それと対極の意見であっても必ず1回受け止めるようにしています。100%正しいことや間違っていることって意外と少ないかもしれません。自分だけの狭い世界の中だけで決めつけてしまうのは危険なことで、特に子どもに教える立場の人間は頭をいつも柔軟にしておく必要があると思います。

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不登校⑤

2017-04-27 16:55:54 | 不登校
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

いろいろな機関とのネットワークを作っていく一方で、ONE-Sとしては、今できるかぎりのことをしていきます。それは、子どもたちに
「君たちは、1つの可能性も失っていない」
ということを伝えていくことです。そして、一緒に子どもが望む道を探し、そのサポートをしていくことです。
小・中学校は義務教育なんだから、何かあっても行くべきだ、高校に進学するのは当然だ。そういった空気が今の社会にはあります。その中で学校に行けない子どもたちは、自己肯定ができなくなっていき、光が見えなくなっています。

中学校に行けないからといって、高校進学まであきらめることなんてない。
高校進学していない、あるいは高校中退したからといって、大学や専門学校進学を諦める必要なんてない。まして人生をあきらめるなんて絶対に間違っている。学校に行けなかった、ただそれだけのことなんだ。でも、それだけのことなんだけれども、子どもたちは、とても傷ついています。

こういった傷ついた子どもたちを、エネルギーを使い果たして倒れそうになっている子どもたちと、しっかり向き合い、共に考え。ともに悩み、もとの元気な状態になるために少しでも役に立つことができればと思っています。

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不登校④

2017-04-25 16:15:33 | 不登校
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

このような受験制度も問題ですが、不登校の子どもの保護者の方々が相談できる機関が少ないのも大きな課題です。「どこに相談すればよいかわからなかった」「相談したが、子どもを連れてきてくださいと言われた。子どもが家から出れなくて困っているのに」などという声が多いです。公的な相談所は無料で利用させてもらえてとてもありがたい場所なのですが、やはりどこかマニュアル通りというか、その子どもに合わせて、子どもの将来を一緒に考えてくれるといったものではないところが多いように感じます。また民間で、不登校の子どものサポートや保護者の方々の相談をしてくれるところも、以前と比べてずいぶんと増えてきましたが、相談する側からみると、どこが安心して相談に乗ってくれるのかの判断が難しいようです。確かに、私のONE-Sでも学習支援を中心とした不登校の子どもをサポートしていますが、保護者の方々から見れば、ONE-Sが信用できる塾であるかどうか不安に思われてもしかたがありませんよね。ですから、そういった相談所に電話をするというだけでも、保護者の方々からすればとてもハードルの高いものになっているのです。これについては、行政と民間、そして学校などが連携して、安心できる窓口を一つ作ることが必要でしょう。実現困難なことかもしれませんが、そうすることで多くの人が助かるのですから、そういった組織づくりはしていかなければなりません。

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不登校③

2017-04-24 14:08:28 | 不登校
こんにちは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

当たり前のことですが、社会に出たことがない小学生~高校生までというのは、視野が狭いです。
スマホやパソコンでたくさんの情報を見ることができますが、それらはとても偏った情報の可能性もあり、
実際に経験するものとはまったく異なります。しかし子どもたちは、それらが世界のすべてだと思い込み、
絶望してしまいます。知っている世界が狭いので、絶望しやすいのです。不登校になってしまうと、家族以外との会話、いや家族との会話も少なくなっていくケースも少なくありません。
そうなると、ますます社会との関わりがなくなっていき、小さな世界に閉じこもり、絶望し、元気がなくなっていくのです。
先日も書いたように、不登校自体は何も悪いことではなく、学校に行かないという1つの選択をしているだけです。
その選択をしてしまったために、自分の将来の可能性がほとんどなくなってしまったと思い込んでいること、
思い込ませてしまっている環境が問題なのです。

不登校の子どもたちの多くは、家に引きこもります。なぜなら行くところがないからです。
たとえば、いじめが原因で不登校になった子どもは、いじめる子がいない学校ならいける可能性はないでしょうか?
勉強がついていけない子どもは、もっとゆっくりのペースで授業してくれる学校ならいける可能性はないでしょうか?
一度入学した中学校を不登校になった子どもには、別の中学校やフリースクールに行けるという選択肢を与えるのは当然だと思いませんか?
しかし、現実には簡単には別の中学校には編入できませんし、フリースクールはほとんど存在していません。さらに、
中学校に出席していないと、公立高校の受験にとても重要となる内申点が与えてもらえません。つまり、不登校の子どもは
公立高校に合格できない仕組みなのです。
こんな環境では、子どもが自分の将来に可能性を見つけることができなくなって、絶望してしまうのは当たり前です。

続きます。

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不登校②

2017-04-22 21:38:09 | 不登校
こんばんは。
堺市西区の上野芝にある個別指導の学習塾ONE-S(ワンズ)の塾長の松下です。

前回の続きです。

不登校になる原因はさまざまです。多くの人はいじめが原因だと思うかもしれませんが、実際はそうとも言えません。
いじめも原因の1つであって、いじめをなくせば不登校がなくなるといった単純なものではありません。
ですから、すべての不登校生に対して効果的なマニュアルが存在しないのです。不登校になった原因、性格、環境、現在の状況、
いろんな角度から向き合い、そして未来への道を一緒に探していくのです。

不登校というのは、学校に行かないのではなく、行けないのです。行きたくても行けなかったり、行く理由が見つからなかったり。ですから、そもそも不登校自体は何も悪いことではなく、学校に行かないという選択をしているだけなのです。
しかし、現実には不登校という言葉だけが先行し、周囲から奇妙な目で見られることで、それを誰にも相談できなく、子どもも保護者も孤立してしまうのです。それが一番の問題なのです。

続きは次に書きます。

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