「青山緑水」
大徳寺黄梅院太玄師
今日の稽古場で
「お茶の点前は
なぜこれほどまで丁寧にするのか」
ということが話題になりました
これは
お茶に興味を持つ外国人の方から
よく寄せられる質問の一つなのだそうです
外国人観光客と一口に言っても
ただ単に
観光旅行のオプションとして
日本の茶道を”体験”してみたいだけの方もいれば
普段から日本文化に強い関心を持っておられて
哲学的なより深い回答を期待している方も
いらっしゃるようです
また
実際に茶道を嗜む私達日本人の中にも
それぞれの考えや思いがあって
この答えは千差万別であり
マニュアル的に答えを一つに決めることには
無理があるように思います
しかし
私がもし外国の方に尋ねられたら・・・
そうですね。。。
まずは
相手がどれほどまでの答えを
求めているか
そして理解していただけるかを
その場の状況で見極めることに努めます
また
通訳の人を介するわけですから
あまり込み入った内容は避けて
わかりやすい言葉で表現しようと思います
その上で・・・
「茶道において点前を丁寧にする理由は
一つではなく色々あると考えられますが・・・」
と前置きした後
「私の場合は・・・」と断った上で
『心を込めてお茶を点てるために
丁寧にしているのです』と
お答えをするのが
自分としては最も適切なのではないかと思います
他にも
『粗相をしないためです』
『美味しいお茶を点てるためです』
『先人が築いた形だからです』
『美しい点前をするためです』など
色々な答え方があるでしょう
恐らくどの答えも間違っているわけでは
ないと思います
《なぜ点前は丁寧にするのか?》
『もてなしの心を表わすため』
『心を無にするため』
『場をととのえるため』
『自らの修行のため』
『お茶は禅と一体であるから』
さて皆様なら
どのようにお答えなさいますでしょうか?