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表千家一期一会

9月稽古場 3

表千家七代家元 如心斎天然宗左は
寛延4年(1751年)8月13日に
47歳の生涯を閉じられました

表千家では 
毎年9月13日にその遺徳を偲んで
「天然忌」が営まれます

本日は
稽古場にも天然円相をかけて
お茶をお供えさせていただきました




如心斎は
千家の伝統に従って
茶の道は 
窮極において禅に通ずると考えました

彼にとって
稽古は単なる月魔フ修練ではなく
悟りに達する自己鍛錬の道であったといいます

如心斎は弟子に対して
「常に茶をなして
茶に臨んであらたまらぬように」
と諭したそうです

「常に茶をなせ」とは
禅語にいう
「平常心是道」
に通じます

そして
修練に修練を重ねれば
おのずと「さび」に立ち帰り
茶の極意を知ることができるものだと
教えたそうです

彼にとって
茶の本体は
あくまでも利休の侘茶であったのです

一方
如心斎は
家元制度の基礎を作るとともに
七事式を制定し
八畳敷きを好むなど
新しい茶の道を切り開いた人でもありました


このようにして
「不易流行」
(いつの時代も変わらない本質的なものを失わず 
その一方で新しい変化を取り入れていくこと)
の真理を
茶の湯において実現することにより

当時の茶道界における
「古風」と「当世風」の矛盾対立を統一調和させたことから

如心斎は
現代に至る表千家茶道の礎を築いた
「中興の祖」と言われているのです

(参考:「定本 茶の湯表千家 下巻」)









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