
夜10時半を回る頃にようやく夕闇がせまってくるこの時季のヨーロッパ。

得したような気がする反面、やや寝不足に陥るのも事実。

そんな夜、街の中心となる大きなノートルダム大聖堂をキャンバスに見立てた音と光のショーなるものが開催されてます。

この街を代表する2名の人物、ジャンヌダルク、そしてクロードモネを題材に教会のファザードをスクリーンに見立てたオシャレな演出です。

さて。やって来た大聖堂前はかなりの人の姿。

11時を回った頃、静かにショーははじまりました。

まず前半は聖女ジャンヌダルクがテーマ。

イギリスとの百年戦争の際に突如現れフランスを勝利に導きながら、その後異端者として捕らえられこの街で火刑に遇った人物です。

ただ近代になってから彼女は聖女としての称号を与えられ、現在はこの大聖堂の中に彼女のチャペルも造られています。

そんな彼女をイメージしたイルージョンはここまで。

後半はこの街に滞在し何枚もの大聖堂の絵を描き残したモネがテーマです。

印象派の代表的な画家であるクロードモネ。

光のうつろいを捉えた画家として、日本人にも人気の画家ですよね。

逆に彼は日本画、とくに浮世絵にとても興味を持っていたことでも知られています。

40年を超えて住んだジベルニーの家には今でも彼の収取した浮世絵がたくさん残されていますよ。

同様に日本庭園をイメージした広い庭もあります。そこがあの有名な【睡蓮】の連作が生まれた場所でもあるんです。

そんな彼の作品のほとんどはパリの各美術館に収められています。なんだか久しぶりに彼の作品を観て周りたくなりました。

さ~て。ではそろそろノルマンディーにもさよならし、最後の街パリに向かうことにしましょう。





