郵政カブ「ホンダＭＤ７０」のパワーアップ＆高速化（その２）

ＭＤ７０Ｐにノーマルヘッド用のボアアップキットを組み込んだところ、高回転域が回らなくなってしまいました。
アイドリング状態からの吹け上がりも著しく鈍くなってしまいました。
プラグの状態を見ると、すすまみれです。


原因の特定ができないため、想定されるものをひとつずつ検証していくことにしました。
はじめに給排気系のチェックとプラグの交換です。
１．エアクリーナーのエレメントを新品に交換
２．キャブレターのオーバーホール
３．プラグを新品に交換



以上を試してみてもまったく状態の改善が見られないため、
組み付けたエンジンをばらしてみたところ、
ヘッドはすすだらけで、バルブの周りも真っ黒です。


ここで純正のピストンとはずしたボアアップキットのピストンを比べたところ、
キットのピストンのピストンピンの上側からピストンの肩の部分までの高さが
純正のピストンと比べて約４ミリ程低かったのでした。


この程度の事はキットを組み付ける前に確認しておけば良かったと思っても時すでに遅しですが・・・・・。

ネットで色々と調べてみたところ、ＭＤ７０Ｐには、６ボルトのモンキー用のピストンが合いそうだとわかり、
最初に購入したボアアップキットと同じく、キタコ製で６ボルトのモンキー「Ａタイプ」用の
８５ｃｃライトボアアップキットのピストンを購入。

商品コード：350-1123200
定価：9,240円


純正の７２ｃｃピストン（中央）とキタコの８５ｃｃライトボアアップキットのピストン
（左が１２ボルト用、右が６ボルト用）を比較した写真です。


その結果、中央の純正のピストンと右側のピストンの
ピストンピンの上側からピストンの肩の部分までの高さが同じでした。

しかし、ピストンの交換だけでは問題を解決することはできないのでした。

次へ続く。