私のように車を運転しない者には関係のないことだが「高速道路の無料化」が話題になっている。無料になれば運転者にとってはありがたいことだろうが、まず交通量が増える。増えれば二酸化炭素の排出量は急激に増加するだろう。運転者の中には、「私は料金を払うことで時間を買っている」という人もいるようだ。無料になれば混雑するだろうから、そのメリットは無くなるというのである。何よりも問題なのは、道路会社の負債31兆円を国が負担するという点だろう。つまり税金で負担するというわけである。高速道路が無料になって得をするのは運転者である。運転しない者にまで負担させるというのは不公平ではなかろうか。無料化がいかにも良いことのように言われるが、運転しない者には二酸化炭素と税の負担を強いられるのである。
このごろや下駄音立てず阿波踊 上崎暮潮(うえさき・ぼちょう)
阿波踊は400年の歴史を持つという。作者は徳島市の住人だから子供の頃から阿波踊に親しんできたであろう。阿波踊の連(れん)は1000組もあると言われる。期間中の阿波の国は阿波踊で沸騰するのである。女踊りは下駄を履くのが原則である。その下駄の音がこのごろは聞こえないと言うのである。踊り方が変ったのか、作者の耳が遠くなったのかわからないが、いずれにしても時代の流れなのだ。「このごろや」というのは「このごろは」という意味であるが、「や」で切ることで詠嘆の意味が含まれる。時代の変遷をしみじみと感じているのであろう。「や」の使い方として面白い。(勢力海平)
このごろや下駄音立てず阿波踊 上崎暮潮(うえさき・ぼちょう)
阿波踊は400年の歴史を持つという。作者は徳島市の住人だから子供の頃から阿波踊に親しんできたであろう。阿波踊の連(れん)は1000組もあると言われる。期間中の阿波の国は阿波踊で沸騰するのである。女踊りは下駄を履くのが原則である。その下駄の音がこのごろは聞こえないと言うのである。踊り方が変ったのか、作者の耳が遠くなったのかわからないが、いずれにしても時代の流れなのだ。「このごろや」というのは「このごろは」という意味であるが、「や」で切ることで詠嘆の意味が含まれる。時代の変遷をしみじみと感じているのであろう。「や」の使い方として面白い。(勢力海平)