衆議院選挙は民主党の圧勝に終った。これから政治はどうなるのか半分程度の期待はある。どこかで聞いた言葉だが老人党というのを思い出した。テレビドラマだったように思う。要するに老人が集まって政党を作ろうと言うのである。この考え方には一理あると思える。高齢化社会と言われて長い。後期高齢者などと老人を馬鹿にしたような意味不明の言葉もある。老人に前期も後期もあるまい。後期高齢者とは死に近いという意味か。確かに老人は病気になりやすい。しかし元気な老人の力が劣るとは思えない。80歳を越えた政治家も少なくない。老人党だから老人のことばかり考えるというのではない。日本の将来について真剣に知恵を絞れるのではなかろうか。さしずめ俳人には老人が多い。中には政治的資質のある人もいるだろう。老人の人口が増えると言うのなら、老人党が活躍しても不思議ではないと思える。
はたはたや高々と折る後ろ脚 日原 傳(ひはら・つたえ)
「はたはた」はバッタ(飛蝗)の異称である。後ろ脚は極端に長く発達して跳躍に適している。体長の数十倍もの距離を跳ぶこともできる。イネ科植物を好み、農林植物に大被害を与えるものもあるが、句材としては好まれるようだ。跳躍のために後ろ脚を折るのだが、関節が長いために「高々と」折ることになる。なんとなく100m競走のスタート姿勢を思い出す。この作者には小動物を見つめて描写した句が多いようだ。俳人は動物派と植物派に分かれるとも言われるが、動物派には若い作者が多いようだ。動くものに目ざとく反応するということかもしれない。(勢力海平)
はたはたや高々と折る後ろ脚 日原 傳(ひはら・つたえ)
「はたはた」はバッタ(飛蝗)の異称である。後ろ脚は極端に長く発達して跳躍に適している。体長の数十倍もの距離を跳ぶこともできる。イネ科植物を好み、農林植物に大被害を与えるものもあるが、句材としては好まれるようだ。跳躍のために後ろ脚を折るのだが、関節が長いために「高々と」折ることになる。なんとなく100m競走のスタート姿勢を思い出す。この作者には小動物を見つめて描写した句が多いようだ。俳人は動物派と植物派に分かれるとも言われるが、動物派には若い作者が多いようだ。動くものに目ざとく反応するということかもしれない。(勢力海平)