にいはんは周回遅れ

世間の流れとは違う時空に生きる

消えたエムプロ記事

2008-08-05 | オーマイニュース

北京オリンピックの開幕が近づいてきました。

9月からオーマイニュース(以下OMN)ではなくなるOMNですが、今月中はまだOMNなので、市民記者から寄せられた北京の大気汚染について触れた記事や、6月にチベットのラサで行われた聖火リレーの潜入レポートがサイトを飾っています。おそらく、今月いっぱいはオリンピック関連の記事が比較的多く掲載される事になるのでしょう。

そのような動きに負けてはならじと、OMN認定プロの藤倉善郎記者も北京に乗り込んでいます。PJニュース編集長で元OMN市民記者トレーニングセンター長の小田光康氏らと北京のマンションを1ヶ月12万円でシェアしたそうで、昨日、北京発第一弾の記事がめでたくエムプロ枠で掲載されました。エムプロでは本当に久しぶりの記事らしい記事です。

ところが、掲載からほんの数時間で当該記事は削除され、当然、記事が配信されていたYahoo!ニュースからも消し去られてしまいました。今ではその残骸がGoogleに残されているだけです。

残骸その1  残骸その2  残骸その3

この記事がどうして削除されたのか、例によってOMNからのアナウンスはありません。ただ、一部修正ではなく削除という対応から考えると、藤倉氏本人から記事削除の要請があったか、記事に決定的な問題があったかのどちらかでしょう。

個人的には 貧民街を見下ろす高級マンション生活 というタイトルだけでもイタさ満点だと思いますが、それだけが理由ならタイトルの変更だけで十分のような気もします。また、OMNに“マンション敷地内での日本語禁止ルール(ただし部屋の中を除く)”を暴露したからといって、中国の公安がその記事に反応するとも思えません。結局削除理由は藪の中なのですが、どちらにしてもプロを自称しているライターとしては愉快な話ではありません。

さて、削除された記事で予告されていた「貧民街レポート」は、今後OMNで掲載されるのでしょうか?記事が掲載されるかどうか、そして掲載された場合には、藤倉氏が記事タイトルや本文中で上から目線を貫いているかどうかに注目してみたいところです。


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