「ゆず巻き」
主な伝承地域 秩父地域、越生町、毛呂山町
主な使用食材 ゆず
歴史・由来・関連行事
入間郡越生町を中心に、古くからゆずの栽培が行われている埼玉県では、ゆずを使った郷土料理が多くある。その中でも「ゆず巻き」は、冬の保存食で側面がありながら正月料理としても愛される漬物だ。
食習の機会や時季
各家庭では、12月中旬に薄切りにした大根を乾かし、ゆずを巻き、それを甘酢に漬けて保存し、正月料理のひとつとして食す。また、酒の肴やご飯のおかず、お茶請けとして親しまれている。
飲食方法
大根を3mmほどの厚さに輪切りにし、すのこやざるに並べて日当たりの良い場所で半日くらい天日干しにする。程よく水分が抜けてしんなりしたら、大根の幅と同じ長さに細切りにしたゆずの皮を芯にして巻く。針に糸を通し丸めた大根を刺し重ね、風通しの良いところで1週間から10日程干す。干したものをよく洗って戻し、器に入れて甘酢を注ぎ、味がしみこむまで漬け込む。丸めた大根を干さずに漬ける方法もある。また、漬け込む液は、甘酢ではなく三杯酢を使う家庭もあるようだ。
保存・継承の取組(伝承者の概要、保存会、SNSの活用、商品化等現代的な取組等について)
家庭で一般的につくられる。
*https://www.maff.go.jp/j/keikaku/syokubunka/k_ryouri/search_menu/menu/33_17_saitama.html より
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